a-haが白夜のギスケ島でプレミアム・ライブ、『MTV Unplugged』放送

a-haが出演した『MTV Unplugged』の模様が、11月19日（日）にMTVで放送される。

『MTV Unplugged: アーハ』の収録は2017年7月、北大西洋に面したノルウェーの小さな島、ギスケ島のGiske Harbour Hallにて、幻想的な白夜の中で敢行された。開催地の候補には他にアマゾンのジャングルやベルリン、ロンドン、ニューヨーク等が挙がっていたというが、最終的にギスケが選ばれた理由について、メンバーは「a-haの楽曲は、僕らが幼少期を過ごしたノルウェーのカルチャーに影響をうけていて、イギリスに活動拠点を置く今でも深くつながりを感じている。プロジェクトのために故郷に帰ってくるのは自然な流れだった」と語っている。

この日、超プレミアムなチケットを手に入れた観客250名を前に披露されたのは、自身の代表曲から新曲やカバー曲までを含む17曲だ。ノルウェーに戻ってきた熱い想いが込められた「This is our Home」でスタートを切り、続く「I've been Losing You」ではゲストとして登場したシンガー・ソングライターのリジーがモートン・ハルケットと美しいハーモニーを響かせた。MCではデビューからの30年を振り返って「この日が来るまでに30年かかった」、「MTVも10年前にこの企画を一度断念したと思う。でもこうして僕らは今皆の前にいる」と語りながら「Stay on These Roads」を届け、地元ノルウェー出身のハイアズアカイトからイングリット・ヘレネ・ホヴィックをゲストに迎えると「The Sun Always Shines On T.V.」をデュエットで披露。ポール・ワークターとマグネ・フルホルメンが在籍したザ・ブリッジズのカバー「Sox Of The Fox」では、モートンがa-ha結成前に彼らのステージを観に行った際の思い出も明かされた。

フィナーレを飾った「Take On Me」は、それまでのミュージックビデオの概念を変えたとして全世界的で大ヒットとなり、2003年にはMTVの視聴者によって“音楽史上最も偉大なビデオ”ベスト10の1曲に選ばれるなど、MTVとも縁の深い楽曲だ。バンドにとっても新たな試みだったという今回のアコースティック・アレンジについて、モートンは「原曲との違いに驚くと同時に、一瞬にして“Take On Me”だと分かるところが魅力」だとコメント。会場では楽曲を口ずさんだり、涙ぐむ観客の姿も見られるなど、幸福な雰囲気に包まれて幕を閉じた。

MTVではこのライブの模様が、リハーサルの様子などを織り交ぜた特別番組として11月19日（日）17時より放送される。