岡野真也・内山理名W主演『ゆらり』今井了介が初の長編映画劇伴にコメント

西条みつとし主宰のTAIYO MAGIC FILMの大人気舞台『ゆらり』が、西条自らの脚本により映画化され、11月4日（土）に劇場公開となる。

◆『ゆらり』関連画像

本作は石川県の民宿「赤木箱」を舞台に、宿を営む家族や民宿客など、「伝えられなかった想い」を抱える人々が家族の絆を取り戻す姿を、岡野真也、内山理名、戸次重幸、萩原みのり、山中崇、遠藤久美子、平山浩行、渡辺いっけい、鶴田真由という豪華キャストが笑いと涙で描いたヒューマン・ファンタジー。大橋彰(アキラ100％)が映画初出演を果たしたことも話題だが、本作の音楽も、注目点の一つだ。

本作で劇伴音楽を手がけたのは、プロデューサーとしてHIP HOP / R&Bを中心に数多くの作品を生み出してきた今井了介。2002年に安室奈美恵の転機となる"Suite Chic"を企画・発案し、2016年にはリオデジャネイロオリンピックNHK公式ソング「Hero」(安室奈美恵) の作曲・プロデュースを担当している。また自身が発掘したアーティストTEEへ提供した楽曲「Baby I Love you」は、シェネルなどの数々のアーティストによるカバーも含め総計1000万ダウンロードを超える大ヒットを記録した。

今井了介が長編映画の音楽を手がけるのは本作が初。今井は映画『ゆらり』に対して以下のコメントを寄せている。

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▲今井了介

■今井了介コメント

友人であり音楽のPV監督としてもお世話になっていた横尾氏が映画で初メガホンを取るという事で、大変楽しみに参加させて頂きました。

3世代に渡って紡がれる人間関係を、時代感を特定しすぎず・流行に左右されず・そして過乗な演出を押さえる意味でも、ピアノ一本によるソナタ形式で表現してみたいと思い作曲しました。爆発シーンや銃撃シーンとは無縁な心の内側を描いたシナリオゆえに、とてもはかなく美しい楽曲達に仕上がったと思います。

普段はHIP HOPやジャズ・R&Bなどをベースとしたポップなボーカル楽曲の作曲が多い私ではありますが、坂本龍一さん／ミシェル・ルグラン／エンニオ・モリコーネなど、歴代の大御所が作曲されたピアノ曲やサントラにも沢山の影響を受けて来た私としては、是非チャレンジしてみたかった方向性でした。そしてピアノという素晴らしい楽器と向き合い音楽の奥深さを再認識する機会にもなりました。

とても心に刺さる美しい映画です。
よろしければ音楽にも耳を傾けて頂けますと幸いです。

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■横尾初喜（監督）コメント

音楽は、映像以上に人の心を動かすパワーがあると思っています。
映画音楽は、作品に寄り添うものが良しとされることが多いのかなと思いますが、今回はむしろ、作品のテーマに沿って楽曲が感情を引っ張っていく。
そんな音楽になればという思いで、今井さんへお願いさせていただきました。
打ち合わせでは、悲しみの中の優しさ・希望をテーマとして、シンプルにピアノだけでお願いしたいとお伝えしました。

数週間ほどで、上がってきたメイン楽曲候補を何曲かいただきましたが、その中で、聞いただけで涙が止まらなくなった楽曲がありました。
その楽曲を、今回はメインとして一章、二章、三章、それぞれの最後にバージョン違いで作っていただいています。
物語はもちろん、音楽も世代を越えて繋がっている。
そんな部分も楽しんで観ていただけると幸いです。

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◆映画「ゆらり」公式サイト