【レポート】<治外法権>ファイナル、1年7ヶ月ぶりに16人集合

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DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、BugLug、Blu-BiLLioNと、Resistar Records所属の3バンドによるレーベルツアー<治外法権>が開催された。

◆ライブ画像

本ツアーは7月より全国13都市を回り、8月25日(金)のZepp DiverCity公演でファイナルを迎えた。通算7度目となる開催でZepp DiverCityでのファイナルも4度目と、もはや夏の風物詩とも言える<治外法権>だが夏ツアーは今年で一旦の終了となることが事前に発表されていた。そのため悔いを残さないようにと、ファイナルでは3バンドそれぞれが今ツアーで得た成長を全力で示した。


トップバッターのBlu-BiLLioNは「泣いても笑っても夏の<治外法権>は今日で終わりだ! 声出していけ!」と、初っ端からミケ(Vo)が煽る。現在、純粋に自分たちがやりたい音楽をやるというモットーを掲げた“革命”中の彼らは、タオルを振ってモッシュする「Ready?」をいきなり序盤に持ってくるなど、これまでのメロディ重視なイメージを大きく覆すアグレッシヴなステージで魅せる。

最新シングルにしてシリアスなロックチューン「The Awakening of Revolution」で己の革命宣言を叩きつけ、かと思いきやエレクトロなダンスチューン「S.O.S.」ではミケがマイクを置いて全身で踊る場面も。ラストの「H&H」では「主人公はココにいるお前らだ!」というメッセージが歌い叫ばれた。Blu-BiLLioNは10月17日(火)にはニューアルバム『EDEN』のリリースも決定していおり、その後は<Blu-BiLLioN TOUR 17-18-19[Strive for EDEN]>と題したツアーが控えている。この日解禁された青一色の新アーティスト写真からは彼らの覚悟の程がうかがえる。


二番手のDOG inTheパラレルワールドオーケストラもまた、昨年から“project『Love』”なる一大プロジェクトを敢行中で、昨年末には「DOGは変わります」宣言をしたばかり。その真意は「DOGとは何か?」を追求するために挑戦し続けることであり、この日もキュートな曲調に毒を滲ませる幕開けの「チューリップ中毒」以降、何かが吹っ切れたような荒ぶるパフォーマンスで可愛いだけではない芯の強さを露わにしてゆく。

さらに、ハードにヘッドバンギングを繰り出しながらも、物騒な言葉を気の抜けたようなコーラスで繰り返す「調+教」に野球拳を盛り込んだ「遊郭ディスコ」など、どこかコミカルな要素も提示してくるのがDOGらしいところ。だがそれらが単に奇をてらったものではなく確固たる意志に基づくものであることは、感情をリアルに落とし込むあまり時に“語る”かのような春(Vo)のヴォーカルからも明らかだ。中でもラストの「JOY TO THE WORLD」で歌詞と現在の心境を完全にリンクさせた歌唱は素晴らしくソウルフルで、オーディエンスの大合唱と共にまるでワンマンのような感動が生まれた。なお、DOG inTheパラレルワールドオーケストラは9月9日(土)にZepp DiverCityで<project『Love』>のグランドフィナーレ公演を迎える。


中東風のオリエンタルなメロディを盛り込んだ新曲インストゥルメンタルで、いきなりヘドバンの海を作ったのはトリのBugLug。豊富なキャリアに似合わぬ衝動的なステージングは実にスリリングだが、その根底にあるのは2年ぶりにこの場所に5人で帰ってくることができた喜び。重量頭部外傷のため1年間の活動休止を余儀なくされた一聖(Vo)が復帰し、今年5月の日本武道館ワンマンで完全復活した彼らにとって、ステージに立っている一瞬一瞬が宝なのだ。「このツアー自体が俺にとっては新人生なんだ!」と叫んだ8月9日(水)発売の最新シングル「新人生」には死の淵から蘇った彼の想いがあふれ、4カウントでオーディエンスをジャンプさせる場面も。

単に上手い歌、演奏を超えた“表現者”としての自由なパフォーマンスが訴えるのは、バンドに関わる人全てを含めてBugLugであるということ。13公演も回ることが最初は怖かったツアーもフタを開けたら楽しすぎた、と語った一聖は「お前らといるからBugLugなんだよ!」と断言。ラストの「HICCHAKA×MECCHAKA」でタオルを振るファンとの一体感も絶大で、9月3日(月)より始まった47都道府県ツアーへの期待を否が応でも高めた。

最後は2016年1月の<治外法権>以来、実に1年7ヶ月ぶりに16人が揃っての大セッションも行われた。そこで春の口から、来年の1月8日(月)に<治外法権-新春だょ全員集合!!2018->が新木場STUDIO COASTで行われることが発表された。夏はツアー、お正月に単発ライヴというのが<治外法権>の恒例スケジュールだったが、ひとまず新春ライヴのほうは継続されるとのこと。3バンドそれぞれが研鑽を重ねた4ヶ月後、<治外法権>初の会場で新年のスタートダッシュをいかに切るかが楽しみだ。

<Resistar Records PRESENTS「治外法権-新春だょ全員集合!!2018-」>

2018年1月8日(月・祝)開場 13:00/開演 14:00
新木場STUDIO COAST

【出演】
DOG inTheパラレルワールドオーケストラ/ BugLug/Blu-BiLLioN/LEZARD/ジャックケイパー

【チケット】
全席指定 ¥5,800(D別)

【れじ☆モバ会員1次先行受付(Aチケット)】
受付期間:9月1日(金)21:00~9月10日(日)23:59
入金期間:9月15日(金)~9月25日(月)23:59

【れじ☆モバ会員2次先行受付(Aチケット)】
受付期間:9月29日(金)21:00~10月9日(月・祝)23:59
入金期間:10月14日(土)~10月22日(日)23:59

※こちらの整理番号はれじ☆モバ会員1次先行の受付の続きからになります。

【オフィシャル1次先行(Bチケット)】
受付期間:9月27日(水)21:00~10月1日(日)23:59
入金期間:10月2日(月)~10月9日(月・祝)23:59

【オフィシャル2次先行(Bチケット)】
受付期間:10月13日(金)12:00~10月29日(日)23:59
入金期間:11月3日(金・祝)~11月12日(日)23:59

【一般発売(Cチケット)】
11月25日(土)

(問)NEXTROAD 03-5114-7444(平日14:00~18:00)

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