オリンポス16闘神、夏フェスに向け画期的?サービス開始

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「練習したら負け」を標榜したままあれよあれよと結成15周年を迎えたオリンポス16闘神が、夏フェス主催者向けにとんでもないサービスを展開し始めた。「リザーブ参戦 事前予約サービス」というものだ。

◆オリンポス16闘神画像

「リザーブ参戦 事前予約サービス」とは、予定されていたアーティストの出演キャンセル時に発生する主催者への不満を、オリンポス16闘神が引き受けようじゃないかという、バンド代役サービスだ。端的に言えば「出演キャンセルアーティストの代わりにフェスに参戦します」ということなのだが、決して「オリンポス16闘神が出演キャンセルアーティストの代役を担う」のではなく、ポイントは「出演キャンセル時に発生するフェス主催者に向かられた不平/不満を、オリンポス16闘神が一手に引き受ける」のだという。キャンセルとなったバンドの代わりにオリンポス16闘神が出演するとなれば、「不満の矛先は主催者さまではなく、私共に向けられるでしょう。キャンセルアーティストの代役ではなく、主催者様への不満を私共が受けるのです」と、オリンポス16闘神のリーダー/作曲者の長山衛は語る。


「ターゲットは法人です。彼らが抱える顧客層にアプローチする“BtoBtoC戦略に特化した世界初のインディーズバンド”として、このたび夏フェス主催者をターゲットとしたクラウドサービスを発表しました。年々、熾烈を極める夏フェス興業において、避けて通れない“アーティストの都合により出演キャンセル”という事態。ワンマン興業での払い戻しならまだしも、フェスという分散されたアーティスト価値の集合において、払い戻しは困難。主催社様は対応に追われ、アーティスト都合とはいえイベントの心象に影響する事もあります。そんな不可抗力に対し、主催者様は大変気苦労されている事と存じます。常に来場者様のことを気遣い、アーティストとの折衝をして頂いている主催者様がいるからこそ、夏フェスというイベントが成立している事は間違いありません。私共はそんな主催者様に感謝と支援を込めた思いを、何か形にできないか考えました」──長山衛

「リザーブ参戦予約」を受けておきながら、オリンポス16闘神が不可抗力で参戦できない事になったらどうするの?…そんな疑問がすぐに浮かぶが、彼らに「No」はない。バンドの骨格が普通じゃないのだ。

「もともと私共は、メンバーの家庭環境、業務都合に合わせてライブ活動が停滞することを避けるために2軍制度を確立し、10年以上の活動を行っております。その歴史の中には、メンバーのケガ、子供の体調不良、業務上のトラブル等ライブ予定メンバーが出場できない事態を、2軍メンバーにて一度のキャンセルもなく完全に乗り越えて参りました。そしてどのメンバーが演奏しても均整のとれた演奏技術を提供する統制力があります。つまり私共自身が既にリザーブ制をとっており、私共は「出る」と言ったら、どんな状況下においても必ず出れる状態を保っております」──長山衛




オリンポス16闘神は、ドラム&ベース+ギター2本を核に、ホラ貝、和太鼓をもメンバーに擁し、1分30秒で収まるハードコアなサウンドを怒涛のように繰り出す「面倒な事はお金で解決」「嫌な事は酒で逃げる」「処世術と経済力で勝負する」を威風堂々と公言する大人の究極進化系バンドだ。医者と大学教員とマンガ家と投資家、元修斗世界チャンピオン、整体師と元パチプロと多彩な顔ぶれで構成される10数名の極論集団で、さくら水産の「社歌」を担当するなどサラリーマンの心を掴むハードコアバンドとして新橋界隈で話題のバンドなのである。リーダーの長山衛は、あまりに太すぎるCONBAT特注9弦ギターのネックを親指の関節を外してグリップするという世にも奇妙な荒業の持ち主だ。

同サービスは公式サイトで受付を行っており、最短で中3日あれば対応可能となっている。フェスの危機を救済するとともに、オリンポス16闘神も活躍の場所が増えるという一石二鳥の戦略だが、問い合わせはまだ入っていないという。日本の夏フェスにオリンポス16闘神が舞い降りるのも時間の問題…なのか?



◆「リザーブ参戦 事前予約サービス」サイト
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