ブルース・スプリングスティーン、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.のあの曲は軽薄」

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ブルース・スプリングスティーンは、『Born In The U.S.A.』(1984年)に収録される「No Surrender」に複雑な想いがあるそうだ。

◆ブルース・スプリングスティーン、トム・ハンクス画像

先週(4月28日)、NYで開かれた<Tribeca Film Festival>で俳優のトム・ハンクスと対談したスプリングスティーンは、「No Surrender」をお蔵入りさせようと考えた理由についてこう語った。

「スティーヴィー(・ヴァン・ザント)から取っておくよう説得されたんだ。当時、僕はあの曲を“軽薄すぎる”って思っていた。いまでもそう考えている。でも、スティーヴィーから“いや、いや。これはバンドについて、それにバンドとファンとの兄弟愛についての曲だ”って言われたんだ。それで、疑わしいけど好意的に解釈することにして、“オーケー、じゃあ、アルバムに入れてみよう”って答えた。以来、僕らはこの曲を何度も何度もプレイしてきた。でも、僕はいつだってちょっと恐れていた。アルバム全てだ。いつも複雑な想いがある」

また、スプリングスティーンはこの対談で、ハンクスとの共通の友人、先週亡くなったジョナサン・デミ監督について「ものすごくインスピレーションに溢れた人だった。ジョナサン・デミがいなかったら、『フィラデルフィア』はなく「Streets Of Philadelphia」もなかった」と、あらためて追悼の言葉を口にした。

スプリングスティーンは、ジョナサン・デミが監督しトム・ハンクスが主演した映画『フィラデルフィア』の主題歌「Streets Of Philadelphia」で、アカデミー賞歌曲賞(1993年)を受賞した。

Ako Suzuki

※記事初出時、本文内容に事実誤認がありました。訂正してお詫びいたします。(2017年5月3日16:20)
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