【インタビュー】ASH DA HERO「ほかであまり見ることのできない対バンを」

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■ほかであまり見ることのできない対バンを
■価値観をギフトとして贈ることができたら

──では、ASHさんから各対バン相手のおすすめポイントを教えていただけますか?

ASH:ブルハチは、卓越したテクニックと熱気がすごい。どこのジャンルにも縛られていない自由度の高いバンドで、お客さんもいろんなジャンルを好きな人が混ざっていると思うんです。ブルハチとASHの化学反応もおもしろいものになるんじゃないかな。

──BAROQUEはいかがでしょう?

ASH:女の子がみんな「ああ、私は女の子なんだ」って再認識させられるような世界観を持ったバンドだと思う。それくらい女性がキュンキュンするステージングやオーラが素晴らしくて、ほんとにロマンチック。音楽もむちゃくちゃ完成度が高くて、2人が持っている世界観をしっかり表現できている。ブルハチ先輩も手強いけど、BAROQUEはある種、一番手強いかもしれない。ASHとほんとに真逆だから。客席は女の子が圧倒的に多いと思うから、ASHがBAROQUEに寄せるのかBAROQUEがASHに寄せるのか……それとも両者とも寄せずにお互いのストロングポイントを出してやるのか、そういうおもしろさがある日になると思います。

──そして中島卓偉さん。

ASH:ほんとにおこがましいんですけど、僕がデビューしたての頃に、メディアの方から言われたのが「卓偉さんに近いものを感じる」って言葉なんです。もしかしたら、近い魂の色をしているのかなと思います。もちろん以前から卓偉さんが大好きだったから嬉しいしありがたいですけど、真似事をしようとはしてないんです。<CONNECT X>で卓偉さんとASHを見れば違いがわかると思う。声質だったりとかコンセプトとかね。この日はいい緊張感があるんじゃないかな。

──先ほど、「メジャーデビューしたタイミングくらいから2マンイベントの構想があった」とおっしゃっていましたが。

ASH:2015年末にこういうイベントをやっていきたいと考えて、2016年の頭ぐらいにはもうスタッフとかに、「2016年夏は2マンシリーズをやろう」って言ってたんです。っていうのも、VAMPSのJOINT(<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>)に出させてもらって、あの空気感っていいよなっていうのがすごくあって。そこからの影響も大きいですね。たくさんの人に知ってもらえるきっかけになったイベントだったし。僕自身、まだ影響力だったり市民権を得ているわけではないけど、裾を広げていけたらって。それで、今回やっちまおう!と。

──今後も続くイベントなんですね?

ASH:今回は3ヶ月連続でやるんだけど、ほんとは1年間ぶっ通しで、レギュラーイベントにしたいと思っているんです。まずは3ヶ月、そのあともやる予定でいます。ただ、いずれも都内一本に絞っているので、地方のみんなは大変だと思うけど、頑張って来てほしいです(笑)。

──それくらい楽しいイベントだという?

ASH:そう、テーマパークに来る感覚で。ほかであまり見ることのできない対バンを<CONNECT X>でやりたいと思うんです。国内外、ジャンルを問わず、例えばお笑い芸人さんに出てもらうのもありだと思うし。相手が必ずしもロックバンドじゃなくてもいいのかなって。継続してイベントを大きくしていきたい。

──先ほどご自身もおっしゃってましたけど、ファン同士も仲良くなったら、さらに素敵ですよね。

ASH:そこをコネクトするのもすごくいいなと思う。音楽のファン、特にバンドのファンって盲目的になりがちになってしまうのかなって感じたことがあって。もちろん、盲目的になるのは悪いことじゃないと思うんだけど、視野を広げるのもアーティストの役目だと思う。視野を広げることによって、その子の価値観や可能性が広がったら、人生観のなかにいろんなものが入りやすくなるだろうなって。そういうことを僕が促していきたいんです。

──ファンが盲目的っていうのは、たしかにあるかもしれませんね。

ASH:女性が人を愛するときって、すごく一途で純粋。そういう人が多いのかなって思うんです。盲目的なことを否定するつもりは全くないけど、そこにあやかるようなアーティストにはなりたくないっていうのがどこかにあります。僕の音楽に触れてくれた人の、人格そのものを変えられるなんてことは絶対にないと思うし、ましてや世界が変わるとも思ってない。だけど、触れてくれた人のなかの10人に1人でもいいから、何か新しい価値観とか想像力とかが生まれて、自分のなかの世界を広げてくれたらいいなって。いつも一番にそれを願っているんです。価値観をギフトとして贈ることができたらなって。<CONNECT X>はゲストと一緒にそういうものを創り出していきたいです。いろんなものが繋がれたらなって。繋がって、掛け算して、未知数の「X」が解答として出たらいいなって思います。

──では最後に、2017年の目標を教えてください。

ASH:無視できない存在になりたい。まだ僕のことを知らない人がたくさんいると思うんだけど、自分のポジションをしっかり確立させたいです。そして、自分の道をはっきりとさせて迷いなく走るための拠点を作りたい。

──ちなみにTwitterで、おみくじの結果を書かれてましたよね。「“凶”をひいたけど“強”に変わるよ」って。その一言にASHさんらしさを感じました。

ASH:僕、そういうの全然気にしない人で。「“凶”か、いいハンデだな」くらいに思ってます。楽勝で“強”に変えていきたいですね。

取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)

<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2017「CONNECT X」>

【ACT.1】ASH DA HERO × BULL ZEICHEN 88
2017年2月27日(月)東京・TSUTAYA O-WEST
START 18:30 / OPEN 19:00


【ACT.2】ASH DA HERO × BAROQUE
2017月3月15日(水)東京・TSUTAYA O-WEST
START 18:30 / OPEN 19:00


【ACT.3】ASH DA HERO ×中島卓偉
2017月4月5日(水)東京・下北沢 GARDEN
START 18:30 / OPEN 19:00


前売り 4,500円(税込・ドリンク代別)
当日 5,000円(税込・ドリンク代別)

一般発売:2017年1月21日(土)10:00〜

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