【インタビュー】ASH DA HERO「ほかであまり見ることのできない対バンを」
ASH DA HEROが3ヶ月連続となる主催イベント<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2017「CONNECT X」>を2月27日よりスタートする。メジャーデビュー2年目に入ったばかりのASH DA HEROが対バン相手に選んだのは、BULL ZEICHEN 88、BAROQUE、中島卓偉と、3組とも先輩格にあたるアーティストだ。
◆ASH DA HERO インタビュー写真
なぜこの3組を選んだのか? そして、イベント名の“CONNECT”は“繋ぐ”という意味を持つが、イベントを通じて繋ぎたいものとは? BARKSではASH DA HEROへインタビューを敢行し、2マンイベントについてじっくりと語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■もっといろんなシーンと上手に繋がれないかな
■「先輩、そろそろちょっと…どうですか?」
──まずは2016年12月の<1周年記念ワンマン>についてうかがいたいのですが、少し時間が経ったいま、改めて客観的にライブを振り返って感想などあれば教えてください。
ASH DA HERO(以下、ASH):2016年はワンマンを何回かやったんですけど、<ベビナイ>(1周年記念ワンマン)は“ちょっとやり方を変えてみよう”という施策ライブでした。内容をきっちり決めて、しっかりショウとして固めたライブを夏のワンマンツアー<THIS IS LIFE>のときにやって。それはそれでよかったんですけど、そのあとにいろんなイベントに出させてもらって、ライブのやり方もいろいろできるようになった。そのなかで、<ベビナイ>は夏のワンマンとは違ったものにしないとなっていう思いがあったんです。
──夏のワンマンツアーは、“いまを走るASHを見せるため”のライブっていう感じでしたでしょうか?
ASH:気迫とか世界観をしっかり見せたかった。で、<ベビナイ>はアットホームな雰囲気にできたらなと思ったんだけど、それってすごく難しいと感じたというのが率直な感想かな。きっちりとコンセプチュアルにやった方が今の僕には合うんだなと再確認できました。それに、お客さんがすごくたくさん来てくれたことがとにかく嬉しくて、頑張らなきゃなと思わせてもらいました。それが一番だな。
──そして<1周年記念ワンマン>終演後にフライヤーが配られ、<CONNECT X>の開催が発表されました。メジャー2年目になって初の主催イベントですが、BULL ZEICHEN 88、BAROQUE、中島卓偉さんはASHの先輩各にあたる方々ですよね。まずは、このイベントの趣旨を教えてください。
ASH:メジャーデビューしたタイミングくらいから、先輩格の人たちとやりたいなっていう構想があったんです。いろんなシーンのいろんなジャンルのイベントに出させてもらってるんですが、どこに行っても大体アウェイで。アウェイなのはいいんだけど、もっといろんなシーンと上手に繋がれないかなっていうのがあって。なので、<CONNECT X>はバトル的なものよりも、ジャンルや世代間が違う先輩との繋がり、さらにはファン同士の繋がりのようなものを伝染させたいという趣旨があります。そうしたらもっとおもしろいシーンになるのかなって。1年目は引っ張ってもらったり、押し上げてもらったりの“ルーキーイヤー”だったから、2年生としては自分から発信していきたいなと。でも、内秘しているものは「先輩、そろそろちょっと…どうですか?」みたいな。
──一緒にどうですか、という?
ASH:若いやつにちょっと道を譲ってくれないですか?みたいなのもあるし、もちろんリスペクトもすごくある。しっかり繋がってシーンを活性化できるおもしろいものを一緒に作っていけたらなと。
──2マンにしたのはなぜでしょう?
ASH:出演者がたくさん出るような対バン形式って少し苦手なんですよ。昨今、フェスの真似事を小規模でやろうとしている人が多いでしょ、7バンド出ます、とかね。あの風潮がどうもあんまり……そんなに多いと疲れるでしょ?って思っちゃってね。対バンって言ったら、やっぱり2マンかなっていう感覚があるし。
ASH:ブルハチ先輩(BULL ZEICHEN 88)は、去年どこかのライブでボーカルの栄二郎さんとたまたまお会いして。「ブルハチ好きで、ずっと聴いてます」って挨拶したんだけど、そうしたら僕のことを知っていてくれてね。それが最初のコンタクトでした。表立って交流は見えてなかったと思うんだけど、ほかのメンバーさんたちとも別の現場でお会いしたりとかしていたんですよ。で、「ブルハチ先輩と2マンやりたいっす」って言ったら「ぜひぜひ」って言ってくださったんです。
──BAROQUEとは<PARTY ZOO>(L’Arc〜en〜CielのKen主催イベント)ですか?
ASH:そう。あのイベントで仲良くなりましたね。実は僕、学生時代にBAROQUEの曲をコピーしてたこともあるくらい、よく聴いてたんです。<PARTY ZOO>の楽屋でギターの圭くんが「普段、どんな音楽聴くの?」って聞いてくれて、そこから音楽の話で盛り上がった。
──ボーカルの怜さんともですか?
ASH:ボーカリスト同士って、意外とシャイなところがあるから、怜くんと仲良くなったのは、ちょっと時間が空いてからでしたね。ご飯の席で隣になって、喋ってるうちにお互いにすごくシンクロできた話があったんですよ。それで、BAROQUEと一緒にやりたいなって思った。BAROQUEと僕は内秘してるものは同じなんだけど、やり方が全然違ってるんですね。だから、BAROQUEを見てると吸収できることがたくさんあるんです。
──中島卓偉さんとの繋がりは?
ASH: 2016年の夏にワンマンを観に行かせていただいて、そこで初めてご挨拶をしました。すごくジェントルな方で「ぜひ、今度対バンしましょう!」って言ってくれて。実は卓偉さんは<ベビナイ>を観に来てくださってたんです。まだ2回くらいしかお会いしてないんだけど、実際に観てもらった上で対バンできるので楽しみですね。
◆インタビュー(2)へ
この記事の関連情報
ASH DA HERO、自身初の台湾ワンマンを11月開催+新体制ニュービジュアル公開
ASH DA HERO、ギターのNarukaze脱退
ASH DA HERO × FLOW × ROTTENGRAFFTY、新日本プロレス『G1 CLIMAX 34』大会テーマソング「LOUDER」制作
【ライブレポート】ASH DA HERO × SPYAIR、対バンツアー<GACHINKO>ファイナル「とんでもねーことになったな」
ASH DA HERO、『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』劇中歌「Beast Mode / オクターヴ」リリース決定
バンダイナムコミュージックライブが新レーベル「MoooD Records」始動。MIYAVI、ASH DA HEROが所属
【ライブレポート】ASH DA HERO、<HUMAN>ツアーが完成「一生懸命に前を向いて共に歩いていきましょう」
【対談連載】ASH DA HEROの“TALKING BLUES” 第16回ゲスト:GRANRODEO
【インタビュー】ASH DA HERO、2ndアルバム『HUMAN』が高濃度な理由「進化と変化が自然発生している」