オーラル、フレデリック、テレン、パノパナら集結<MASHROOM2017>、大盛況で終了

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THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、LAMP IN TERREN、パノラマパナマタウンが所属するMASH A&Rの新春ライヴイベント<MASH A&R 5th ANNIVERSARY MASHROOM 2017>が、1月15日、東京・恵比寿LIQUIDROOMにて行われた。

◆<MASH A&R 5th ANNIVERSARY MASHROOM 2017>画像

一般発売開始後すぐにソールドアウトとなった本公演。ライブ開演前から多くの観客が来場し、公演に先駆けてオープンした2Fエリアでは、各バンドがプロデュースした特製フード&ドリンク、メンバーの等身大パネルや直筆の履歴書などが飾られたKATAでの展示を楽しんだ。



ライブは12月の<MASH FIGHT!vol.5>でグランプリに輝いたSaucy Dog、YAJICO GIRLの2組によるオープニングアクトからスタート。まずステージに飛び出したのは、大阪を中心に活動する19~20歳の5人組バンド、YAJICO GIRLだ。満員の会場にたっぷりとしたテンポの「Casablanca」を響かせ、堂々としたパフォーマンスでオーディエンスを惹きつける。サビでは自然とハンドクラップが沸き起こり、四方颯人(Vo)の透明感ある伸びやかな歌声とリリカルなギターのアンサンブルが印象的な「いえろう」へ。「僕らのペースを守りつつ、頑張っていきます。会場が熱狂的なうちに最後の曲をやりたいと思います!」というMCと共に新曲を披露し、フロアの熱をさらに押し上げてステージを去った。


続いて登場したオープニングアクト2組目は、こちらも大阪を中心に活動してきた3ピースバンド、Saucy Dog。石原慎也(Vo&G)がカウント代わりに地を打ち、ミドルテンポのバラード「いつか」を名刺代わりに轟かせる。歌詞の一言一句がダイレクトに飛び込んでくるような石原の力強い歌声と、せとゆいか(Dr)の可憐なコーラスが印象的に絡み、シンプルな3ピースながら広がりのあるバンドサウンドと共に楽曲に託された心象風景を描き出していく。最後は弱い自分に別れを告げるために書いたという「グッバイ」を大きく歌い上げ、本編へバトンを繋いだ。


オープニングアクト2組の熱が残る中、先陣を切ったのはパノラマパナマタウンだ。ど頭から沸騰必至の「世界最後になる歌は」で開幕、岩渕想太(Vo&G)の煽りと共に客席のテンションを急上昇させ、続く「パノラマパナマタウンのテーマ」では一転、タメの効いたグルーヴでフロアを揺らす。2016年はオープニングアクトとして登場した<MASHROOM>への凱旋の喜びを見せつつ、タイトなビートで不敵に攻め立て飛翔する「シェルター」、そして「MOMO」と、この1年でビルドアップしてきたバンドの実力を提示し、新曲「リバティーリバティー」で再びフロアを大きく揺らすと、最後は自身の活動拠点である神戸・新開地をテーマにした「SHINKAICHI」で幕を閉じた。


続くLAMP IN TERRENは、張り詰めた緊張感の中で松本大(Vo&G)の歌声を強く深く響かせながらライヴスタート。秘めた攻撃性が滲み出る歌声とバンドサウンドでフロアを扇動する「innocence」、心臓の鼓動をビートにシンクロさせながらスタートした「heartbeat」の2曲でその歌の奥深くにオーディエンスを引きずり込む。歌を美しく彩りながらも一音一音に強い意志を感じさせるバンドアンサンブル、そして聴き手の心臓をつかむような松本の歌にじりじりとオーディエンスの熱が上がっていき、“流れ星よりも、流した涙こそが願いを叶えるんだ”という想いを綴ったという新曲「涙星群の夜」を披露した後、最後は「キャラバン」で大きなシンガロングをフロアに響かせ、鮮烈な印象を残した。


おなじみのSEに乗って登場したフレデリックは、のっけから「オワラセナイト」でフロアを完全掌握、そのまま一気に「KITAKU BEATS」へと雪崩れ込み、大きな歓声を巻き起こしながらダンサブルにオーディエンスを揺らしていく。「俺達はグランプリやなくて特別賞を受賞してMASH A&Rに入ったんですけど、誰よりも特別、オンリーワンであることを見せつけます」という三原健司(Vo&G)のMCで熱狂を煽りながら、「ナイトステップ」「リリリピート」「オドループ」と畳み掛ける。「みなさん、最後に登場するのは大魔王ですよ!?」とTHE ORAL CIGARETTESの曲名にあやかったMCでフロアを挑発しつつ、「音楽大好きという気持ちを声に出して、俺達に全部くれませんか?」の言葉と共に、ラストはオンリーワンを目指す人への応援メッセージを込めた「オンリーワンダー」を披露し、颯爽とステージを去った。


そして、トリを飾ったのはTHE ORAL CIGARETTES。「一発目はあなた達に感謝の歌を!」という山中拓也(Vo&G)の雄叫びに続いて「Everything」で盛大なシンガロングを巻き起こし、「5150」「STARGET」と躍動感あふれる演奏でオーディエンスの熱量をさらに引き上げる。中盤のMCでは「そもそもバンドは自分達発信じゃないと誰も気づいてくれない。死ぬほどつらい時もあるけど、つらい想いをしたからこそ、このステージに立てる。俺は死ぬほど悩むことすら美しいと思うし、そうやって成長できるんだから、周りのことなんて気にするな!」と目の前の一人ひとりにメッセージを伝えつつ、後半戦、さらなる気迫を燃え上がらせて「DIP-BAP」「カンタンナコト」「狂乱 Hey Kids!!」と怒涛の熱量でぶっ放し、目の眩むような熱狂の中で全6曲を駆け抜けた。


さらにアンコールでは今夜限りの特別企画として、所属4アーティスト同士がお互いのカバーを披露するというスペシャルな企みが披露された。

くじ引きでアーティストの組み合わせを決定したという本企画、最初に登場したのはフレデリック。選曲は本編ラストを飾り大熱狂を巻き起こしたばかりのオーラルの「狂乱 Hey Kids!!」だ。本家の演奏直後にカバーという展開にもかかわらず、「よくできました!」という拓也のセリフまで含めて原曲に忠実なカバーを堂々と披露し、フロアからは大きな歓声と拍手が巻き起こった。続くLAMP IN TERRENは、フレデリックの「オドループ」を選曲。いきなりアカペラで始めるという、歌を聴かせることに長けたバンドの武器を生かしたカバーが感嘆を誘う。

3番手はパノラマパナマタウン、選曲はLAMP IN TERRENの「キャラバン」。ラップを盛り込んだ展開やギターの響きにパノパナらしさを差し込みつつ、ラストのオーラルへとタスキを回した。そして最後に登場したオーラルは、パノラマパナマタウンの「シェルター」を披露。リリックを大胆に書き換えてMASH A&Rの仲間へのメッセージを歌い、先輩バンドとしての風格を感じさせるパフォーマンスで後輩へとエールを送った。さらにそのまま流れ込んだ「大魔王参上」ではYAJICO GIRL、Saucy Dogを含む全6組がステージに上がり、仲間でありライバルでもある所属アーティスト同士が互いに笑顔を交わし合い、<MASHROOM 2017>は幕を閉じた。


Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)

   ◆   ◆   ◆

なお、 MASH A&Rによる2017年の才能発掘オーディション「MASH FIGHT! Vol.6」は本日1月16日(月)より応募受付がスタートしている。応募の詳細はMASH A&Rオーディションページ(http://mash-ar.com/audition/)にて。

<MASH A&R 5th ANNIVERSARY MASHROOM 2017>SET LIST

■YAJICO GIRL
1. Casablanca
2. いえろう
3. レトロシティ
4. 新曲(タイトル未定)

■Saucy Dog
1. いつか
2. 煙
3. Wake
4. グッバイ

■パノラマパナマタウン
1. 世界最後になる歌は
2. パノラマパナマタウンのテーマ
3. ロールプレイング
4. シェルター
5. MOMO
6. リバティーリバティー(新曲)
7. SHINKAICHI

■LAMP IN TERREN
1. innocence
2. heartbeat
3. 緑閃光
4. 涙星群の夜(新曲)
5. キャラバン

■フレデリック
1. オワラセナイト
2. KITAKU BEATS
3. ナイトステップ
4. リリリピート
5. オドループ
6. オンリーワンダー

■THE ORAL CIGARETTES
1. Everything
2. 5150
3. STARGET
4. DIP-BAP
5. カンタンナコト
6. 狂乱 Hey Kids!!

■アンコール
1.狂乱 Hey Kids!! / THE ORAL CIGARETTES(演奏:フレデリック)
2. オドループ / フレデリック(演奏:LAMP IN TERREN)
3.キャラバン / LAMP IN TERREN(演奏:パノラマパナマタウン)
4.シェルター / パノラマパナマタウン(演奏:THE ORAL CIGARETTES)
5.大魔王参上 / THE ORAL CIGARETTES(総出演)

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