2017年、クラブカルチャーはどうなる?【新春企画】

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2017年、クラブミュージックやナイトクラブは盛り上がっているだろうか。もちろん盛り上がるだろう。そう断言したい。風営法改正の例を出すまでもなく、いわゆるナイトクラブの状況、それにビッグフェスやイベントを見ても、クラブミュージック(にまつわる)ファンは増えていると思う。

まずはEDMシーン。ナイトクラブなんて行ったことがないという若者たちが、即完してしまうレアなチケットを手に入れ、最新のクラブミュージックを聴きながら野外のビッグイベントで踊り狂う。こんな現象がかつてあっただろうか。今やこれもいちクラブミュージックのあり方であり、クラブカルチャーの潮流でもある。もちろん個人的には小さなクラブの楽しさも知ってほしいと思うが。


2011年前後のクラブに対する一斉取り締まり摘発により、一時期元気がなくなっていたクラブもここのところオープンラッシュだ。DJ Nobuが開店を飾ったcontact渋谷、デトロイトハウス/テクノプロデューサーのOmar Sがオープニングを務めた代官山Sankeys、環ROYと鎮座DOPENESSによるラップグループKAKATOと、日本が誇るダブステップのオリジネイターGOTH-TRADのライブアクトで幕を開けたCIRCUS Tokyo、元PRADAジャパン及びUSAのヴィジュアルディレクターで、東京ミッドタウンのRESTIRを手がけたAbilio Marcero Hagiharaがクリエイティブディレクターを務めるArc Tokyo……それぞれが個性あるベニューとして個性あるDJたちが日夜パーティを繰り広げている。


個性あるDJたちといえば、来日する海外DJたちも一時に比べると凄まじい。ここ数週間だけでも、フランソワK、レディオ・スレイヴ、ティミー・レジスフォード、ディプロ、ジョシュ・ウィンク、スキューバ、ブロディンスキ、ピーター・ヴァン・ホーセン、ヴィナイ、ナーヴォ、リハブ……クラブをハシゴすることで一晩にして素晴らしいDJのプレイをいくつも観ることができる状況なのだ。

そしてクラブミュージックに携わる日本の次世代アーティストたちもアツい。KANDYTOWN、Suchmos、yahyel、向井太一、Haioka、STUTS……2017年には、BARKSでもっともっと多くのクラブ系アーティストたちを紹介したい。


数年前にイギリス在住のとある日本人に聞いたところによれば、日本の夜が羨ましいという。日本では夜になると、居酒屋、カラオケ、カフェ、クラブ……と遊ぶところが十二分に選べるというのがその理由だ。イギリスではパブかクラブ、どちらかで若者はクラブに行くことが多いそうだ。しかしそういった状況がイギリスのクラブミュージックやクラブカルチャーを豊穣なものにしているとも言えよう。そしてクラブの持つポテンシャルが、カルチャーを支えている、ひいてはクラブに纏わる経済的、文化的な貢献に役立っていると言ってもいいのではないか。

ということで、これからBARKSは、ビジュアル系、KAWAII、新人アーティストはもちろんクラブカルチャーにも力を入れていきたい。

text by BARKS編集部(ほ)

◆【新春企画】2017年を占う 最新音楽事情
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