【インタビュー】晋平太、MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻、Rude-α 、気鋭のラッパー達が顔を揃えたコンピ『I LOVE MC BATTLE』
■晋平さんから「お前の新曲、好き」みたいなメッセージが来て
■「今度、飯連れていってくださいね」と返信したら「嫌だ」って
――皆さんは、本当に仲が良いんですね。では、続いて、それぞれが今作に収録した曲について話しましょう。
MC☆ニガリ:さっきも話したように、「とうきょうにて」は2015年の6月くらいに1番とサビができて。それから1年寝かせていた……というか、眠ってしまって(笑)。気がついたら、こういう形になっていました(笑)。
晋平太:MC☆ニガリがライブで「とうきょうにて」をやっていて、素晴らしい楽曲だからコンピに入れたいなと思ったんですよ。その話をしたら、1番とサビしかないんですと言われて(笑)。それで、「そっか。じゃあ、続き作ろうか」と言って(笑)。この曲は、上手いこと着地したよね?
MC☆ニガリ:はい。本当に、晋平さんのお蔭です。
――「とうきょうにて」は、ラテン・テイストを活かしたオケと硬派なラップのマッチングがすごくカッコいいです。
MC☆ニガリ:ラテンは、友達のアイディアです。いつもオケを作ってもらっている友達がいるんですけど、その人が「良いのが出来たから、これでラップすると良いぞ」といってきて。それを聴いて、「ああ、良いね」みたいな。そんな風な軽いノリでした(笑)。
晋平太:スタイリッシュな雰囲気で、ニガリ君の声によく合っているよね。ニガリ君は、ラップと声は超二枚目で、ラップをしている時は本当にカッコいいから。っていうか、ラップはカッコいい(笑)。
MC☆ニガリ&Rude-α:ハハハ!!(爆笑)
――皆さんとお会いするのは初めてですが、MC☆ニガリさんのラップを聴いたり、『MCバトル』の映像を見たりして、すごくアグレッシブな人だろうなと思ったんですね。でも、普段はすごく穏やかで、かなり意外です。
晋平太:同級生には、すごくジャイアンなんですよ(笑)。大人がいると、一瞬で猫を被るという。
MC☆ニガリ:そんなことないですよ。これが、僕の素顔ですから(笑)。
Rude-α:ええっ? まぁ、そういうことにしておくか(笑)。
――普段の姿とラップをしている時のギャップも魅力な気がします。「とうきょうにて」の歌詞についても話してもらえますか。
MC☆ニガリ:歌詞は、街の中を歩き回って、その時に浮かんできた言葉を活かして書きました。僕は歌詞を何度も書き直したりすることはなくて、一度書いたら、もうこれで良いやというタイプなんです。「とうきょうにて」も良い感じに、スラスラと書けました。でも、リリックの面でももっと行けるようにしたいなと思っています。
Rude-α:僕は、ドラムとラップだけという形態の「19」という曲で参加させてもらいました。元々は『戦極スパーリング』というMCバトルに出た時に、ドラムのバトルもやっていたんです。それを見た人から、ドラムとラップという曲をやったら面白いんじゃないかという声をもらって。それで作ってみようということになって、ドラムのGOTO(DALLJUB STEP CLUB)さんのライブとかに遊びに行って、その時に挨拶させてもらいました。僕はドラムのこととかは詳しくないんですけど、GOTOさんのドラムはすごく魅了されるものがあったんですよ。それで、今度こういう曲を作りたいと思っているんですという話をしたら、やると言ってくれました。
――ラップとドラムだけという着想が凄いですし、打ち込みのドラムなどではなく、生のドラムとわたり合っているのが最高にカッコいいです。
Rude-α:ありがとうございます。でも、形にするのは大変でした。まず、リリックということになった時に、僕はニガリとは逆で、一回リリックを書いても本当にこれで良いのかなという感じになって、何回も書き直すんですよ。書けたと思っても、次の日に見たら全然ダメだなと思って、1から書き直したりするし。
――すみません、ちょっと良いですか?
Rude-α:はい。
――そういう人が「共に行こう」の時は、よく歌詞がない状態で東京に来れましたね。
一同:ハハハ!!(爆笑) たしかに(笑)。
Rude-α:いや、タイミングがあるんですよ(笑)。16小節を本当に妥協しないで“ポンッ!”と書ける時と、全く納得できない時があって。「共に行こう」はパッと書けたけど、良いバースが書けたなと思って、すごく気に入っている。でも、「19」に関しては、本当にどうしようという感じになって。レコーディングの前日に、寝ないで、家の中を歩き回りながら書きました。僕は、歩き回りながらじゃないと、リリックが書けないので(笑)。で、次の日にレコーディングして、その翌日にPVを撮ったんです。そういう流れだったので、制作はかなり大変でした。
晋平太:この曲は、KEN THE 390さんがディレクションしてくれたんだよね?
Rude-α:そう。KEN THE 390さんが、ここのフローはこんな感じが良いんじゃないかみたいなアドバイスをしてくれました。「19」は皆さんのおかげですごく面白いものになって、自分でも気に入っています。
晋平太:これは、本当にカッコいいよ。
MC☆ニガリ:俺も好き。
Rude-α:ありがとうございます。そういえば、この前晋平さんから「お前の新曲、好き」みたいなメッセージが来て。急に来たから、ビックリしました(笑)。それで、「ありがとうございます。今度、飯連れていってくださいね」と返信したら、「嫌だ」って返事が来て(笑)。“はっ?”みたいな(笑)。
晋平太:嫌だというのはジョークだよ(笑)。
Rude-α:本当ですか? 俺、あれを見た時、ちょっとイラッとしましたよ(笑)。
MC☆ニガリ:俺も飯連れていってください。
晋平太:ええっ? ……分かったよ、連れていくよ(笑)。
◆インタビュー(3)へ
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事の関連情報
言語聴覚士・介護福祉士の芸人サッチィー、オーラルフレイル予防のに新曲「パタカラ音頭」リリース
『進撃の巨人』オーケストラコンサート、世界20都市以上でのワールドツアー開催決定
台湾のインディー音楽アワード「金音創作賞」、11月2日(土)開催
【コラム】いま聴きたい! 注目の女性アーティスト6選
『【推しの子】』ドラマシリーズ全8話の主題歌アーティスト決定
国内最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」、2025年5月に開催
渋谷に“やりすぎ”なライブハウス「SHIBUYA FOWS」、2025年春に誕生
キングレコードの新レーベル「HEROIC LINE」、初の主催イベント開催決定
<Ponta パス Station>、KAWAII LAB.やICExらが渋谷を盛り上げる