【インタビュー】プロフェッツ・オブ・アディクション、混じりっけなしの極上パワー・グリッター

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プロフェッツ・オブ・アディクションの2ndアルバム『リユナイト・ザ・シナーズ』が4月27日にリリースとなる。L.Aメタル、グラム・ロック・シーンを語る際に避けては通れないアンダーグラウンドの帝王PRETTY BOY FLOYDの元メンバー、レスリー・サンダースがQUEENY BLAST POP後に立ち上げたバンドだ。

◆プロフェッツ・オブ・アディクション画像

当初はガール/L.A.ガンズのフィル・ルイスがシンガーを務めていたが、彼がバンドを脱退するとレスリーがリード・ヴォーカルとベースを担う形で担当を変え、メンバーも現ラインアップへと固まった。そしてデビューCD『Babylon Boulevard』を2012年10月にリリースし、127日間にわたるアメリカン・ツアーを決行、2015年にはヨーロッパ、イギリス、オーストラリアでのライブを完了させると新作の準備へと入っていく。そうして完成した作品が、この『リユナイト・ザ・シナーズ』だ。

アクセル・ローズをよりダーティにしたかのようなハリウッド・ヴォイスと、グラム・ロック道を極めた甘くて切ないスリージーなサウンドは、まさに全世界のロック・ファンの心を躍らせるもの。ミキシングとマスタリングにはレスリーの良き理解者でもあるフィル・スーザン(OZZY OSBOURNE, BILLY IDOL, BEGGARS & THIEVES, VINCE NEIL BAND)が担当し、「Kings And Queens」では長年の友人C.C.デヴィルがギター・ソロでゲスト参加している。

アルバム・リリース後はノン・ストップのツアーを敢行、最大のロック・フェスである<Rocklahoma>への出演も決定している。


──『リユナイト・ザ・シナーズ』の手応えはいかがですか?

レスリー・サンダース:ニュー・アルバムのリリースにとてもエキサイトしているよ。オレたちらしさが表れたアルバムだしね。他のバンドとは一線を画した仕上がりだしユニークだと思う。過ぎし日のストリートのヴァイブも捉えているし、リアルな出来栄えだと思う。

──レコーディング自体は順調でしたか?

レスリー・サンダース:シアトルにあるスタジオで最初にドラムをレコーディングしたんだ。その後タコマのスタジオで残りの全てを収録した。数ヶ月かかったけど望んだものが得られたと思うよ。ミックスは、フィル・スーザンとハリウッドで行った。途中、C.C.デヴィルが遊びに来てくれたので、いくつかのギター・ソロを弾いてもらったんだ。

──楽曲はあなたが全てを手掛けているのですか?

レスリー・サンダース:そうだよ。曲も歌詞もね。曲が完成するとドラムスのジミーに聴かせて修正点があれば修正する。基本はこの路線かな。

──1st『Babylon Boulevard』をリリースしたときも、素晴らしい評価を得ていましたよね。

レスリー・サンダース:このジャンルではベストなアルバム、もしガンズ・アンド・ローゼズだったらこんなアルバムを創るだろう…といった嬉しい反応だったな。他もポジティヴな反応だったから努力が報われたね。

──今作のセールス・ポイントは何だと思いますか?


レスリー・サンダース:真実に基づいたストーリーを反映させたコレクションなんだ。ギター・ソロがどうしたとか、どれだけ速く弾けたとかは一切関係なく、ロックン・ロールの為に制作したアルバムだと思う。オーセンティックだしね。

──プロフェッツ・オブ・アディクションがスタートしたきっかけはどういうものだったのですか?

レスリー・サンダース:2012年に結成したんだよね。あんまり昔のことを思い出すのは得意ではないけど…18年間住んだハリウッドから故郷に戻り、なんとか飲酒とドラッグを断った。それを乗り越えたけれど音楽的な考えと方向性は変わらなかったので、バンドを再びやろうと思い、まずは130曲位の曲を書いたんだ。トラブルや鬱、ドラッグなんかのことをね。曲を書いているとそれらの悪いことから逃れることができる。そして時が訪れたときにこのバンドを結成したんだ。

──あなたはどのようなアーティストから影響を受けてきたんですか?

レスリー・サンダース:最近はあまり音楽を聴いていないな。ツアーやライヴがない時も自身の活動でいつも忙しいから…アコースティックのパフォーマンスも行っているんだよ。個人的な好みから言えば、いつもザ・ラモーンズ、チープ・トリック、ザ・ドッグス・ダムール、ハノイ・ロックスだね。

──フィル・スーザンとC.C.デヴィルとは仲がいいのですか?

レスリー・サンダース:フィルは今回ミックスとマスタリングを手掛けてくれた。彼は素晴しい人物だし以前から友人関係だ。これまでもいろいろなバンドやプロジェクトで一緒に仕事もしてきた仲だね。C.C.と友人となったのはここ数年なんだ。彼にソロを弾いて欲しかったから連絡したら快く引き受けてくれたんだよ。

──今後のツアー・スケジュールは?

レスリー・サンダース:5月から動くよ。スコーピオンズ、ディスターブド、メガデスなんかと<ROCKLAHOMA>へ出演する。スリップノット、アリス・イン・チェインズらと<ROCK FEST>に出るし、<SUMMER ROCK PARTY 2>や<WOLF FEST 2016>への出演も決まっているし、7月から9月までは全米を縦断だ。秋にはヨーロッパ・ツアーを計画中…もちろん日本も視野に入れているよ。

──それは楽しみです。

レスリー・サンダース:みんな、Kon'nichiwa!オレの新しいバンドをチェックしてくれよ。ホントまた日本でプレイすることが待ちきれないな。ありがとう!


プロフェッツ・オブ・アディクション『リユナイト・ザ・シナーズ』

2016年4月27日発売
BKMY-1021 2,222円+税
※輸入盤日本仕様
1.As We Fall
2.Welcome To The Show
3.Kings And Queens[lead guitar by C.C.Deville of POISON]
4.Razor's Edge
5.Spare The Bullets
6.Heart Of Mine
7.Postcards From The Grave
8.Last Of The Words
9.Reunite The Sinners
10.Exist
Produced by Lesli Sanders & Ty McDonald

Line-up ;
■Lesli Sanders(vo / b)
■Jimmy Mess(ds)
■G.G.(g)
■Brandon Barger(g)

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