【鼎談】逹瑯×seek×一聖、＜Tokyo Chaos＞を語る「これがないと寂しいよね」

■ノリノリで楽しんでる子だけじゃないほうが
■どうやったら立たせることできるんだろう？って考える──逹瑯

──では最後に、＜Tokyo Chaos 2015＞に来場するオーディエンスのみなさんへ一言お願いします。

seek：しっかり寝て来てください。

逹瑯：確かにね（笑）。

seek：もう、体力勝負ですからね。僕らも今年、30日までツアーがあるんで、やべーな！と思ってますけど。

逹瑯：まぁ、でも、フェスとかと違ってイスあるからね。そこは楽だろうし、別に座っちゃってもいいんじゃないのかな。長丁場だし。それがアーティスト側にとってはしんどい場合もあるかもしれないけど、逆にシビアでいいんじゃないかなぁって。ノリノリで楽しんでる子だけじゃないほうが、じゃあ、どうやったら立たせることできるんだろう？って考えるだろうし、好きなバンドじゃないからって座って観てても、ちょっと心が動いちゃったら“お、いいじゃん”ってなるでしょ？

seek：そういう光景、よく、僕が観に行くライヴでもありますからね。目の前でライヴハウスの床に座られて。でも、その子らをどう立たせよう？っていうことを考えないと、そのバンドは次のステップに行けない。

──シビアな環境で、ある意味バンド力が試される場でもあると。

逹瑯：ま、とりあえずお金持ってくればいいんじゃないですか？　何かが足りなくても、お金があれば体力以外は買えるんで（笑）。あとは、その金を盗まれないようにしてもらえれば。

seek：必要なものは各バンドがグッズで売り出してるんでね。

一聖：あとは、やっぱり楽しむ気持ちじゃないですかね。ライヴで年を越すってバンドマンとしてはすごく嬉しいことで、こちらも“楽しもう”っていう気持ちがすごく強いから、その気持ちを共有できたらいいなって思います。

──でも、これだけ毎年年越しライヴが続いていると、たまには家でテレビ観ながら年越したいとか思いません？

逹瑯：俺、まったく思わない！　だって水戸ライトハウスのときからだもんね、年越しをライヴで過ごすのは。なんかね、みんな友達がワッ！と集まってる感じが楽しいんですよ。話も尽きないし、これがないと寂しいよね？

seek：うん。逆に今、このイベントがなくなったら、どうやって年越すんやろ？って思いますね。家でテレビとか観るんやろか？とか、バンドとしても突然「今年で終わります」って言われたら、どこに焦点を定めたらいいのか。やっぱり1年のシメなんでね、みんなココに向かって調整してるところがあるはずなんですよ。

──今日のお話をまとめると、楽しみつつ、交流しつつ、バンドとして刺激も受けつつ。良いとこ取りなイベントだということですね。

逹瑯：お客さんも、そういう場になってくれたらいいんですけどね。まだ、今からでも間に合うので、迷ってる人がいたら、ぜひ来てください。

取材・文◎清水素子　撮影◎緒車寿一



◆＜Tokyo Chaos＞BARKS内特集ページ
◆Tokyo Chaos オフィシャルサイト

◆インタビュー（３）へ戻る
◆インタビュー（１）へ戻る