【鼎談】逹瑯×seek×一聖、<Tokyo Chaos>を語る「これがないと寂しいよね」
■渋公が前回で最後っていう一区切りもありましたし
■今年はちょっと面白いことをやってみたいなぁと──seek(Mix Speaker's,Inc.)
▲seek(Mix Speaker's,Inc.) |
逹瑯:最初からあったよね?
seek:うん。何年か前から“OVER THE EDGE亭”っていう看板も貼られるようになって、特に2年目がヒドかった記憶がありますね。もう、出演者がベロベロに酔っぱらって!
逹瑯:いっぱい事件あるよね。aieくんなんて×××に××を××たままステージに上がって、ダッシュでスタッフに連れ戻されるという“ペヤング事件”を起こしたり。しかも、本人は全然覚えてなかったっていう。
一聖:ステージ上で? スゴいなぁ!
seek:そこからaieさんがフィーチャーされるようになりましたよね。
──今年もセッションの中心メンバーとして参加されますもんね。
逹瑯:だからaieくんには、もっと個人の活動を頑張ってもらいたいんですよ。そうじゃないとthe studsだとかdeadmanとか、彼の経歴を知らない若い子には“あの下品なオジサンは誰?”ってことになっちゃう(笑)。あと、去年はBugLugの“燕泥酔事件”とかもあったね。
一聖:ああ。ジバニャンのメイクでステージに上がっちゃって……アイツは凄いっすよ。
seek:BugLugは比較的そういうノリですよね。みんな。
一聖:そうですね。全力で楽しもうとしてます。
逹瑯:じゃあ、今年は一聖に期待!だね。まぁ、出順によりけりだけど。
──出順が遅いと、あんまり呑めないですもんね。
逹瑯:そう。だから一回「出順早くしてくれ」って頼んだときもあって。ただ、俺、いつも昼から行ってるけど、盛り上がるの遅いんだよな。
seek:せやな。去年なんか、あの広い楽屋で逹瑯くんと俺とaieさんとkazu(ex.蜉蝣)さんと、4人だけでミカン食うてましたから!
逹瑯:まぁ、たぶん9年前に比べると、俺らの世代って偉くなってるんだよ。だから怖いんじゃないの? 俺らがずっといると、入ってきづらいのかもしれない。
▲一聖(BugLug) |
一聖:最初はそうでしたね。いきなり初舞台に飛び込んだような感じで、どこにいたらいいんだろう?って、ずーっとソワソワしてました。でも、だんだんお酒を飲んでくうちに……馴染むというか、楽しくなっちゃって。最近はあんまり恐れはないです。だから飛び込む秘訣は、とにかく飲むこと!
逹瑯:そうだよね。ホントにそう。
一聖:あそこって特別な空間で。いろんな人がいて、喋ったことのない人とも話せたりするから、すごく貴重な時間ですよ。
seek:そういう交流の場でもありますからね。特に若い子からしたら、ああいう場でしかお会いできない人もいるはず。
逹瑯:だから今回は出演してないバンドとか、出演者してないけど「大晦日ヒマっす」っていう友達とか、全然来てもらいたいんですよ。ミュージシャンはオールフリーなんで!
──カウントダウンのときとか、ときどきビックリするような人がステージにいたりしますからね。あと、観に来るほうにとってのお楽しみといえば、何と言っても毎年恒例のセッション。今年は逹瑯さん、seekさんに加えてHitomi(ex.Moran)さん、そしてaie(the god and death stars)さん主導による4組のセッションが予定されていますね。
seek:セッションもやり尽くしてる感があるのでね。渋公が前回で最後っていう一区切りもありましたし、今年はちょっと面白いことをやってみたいなぁと若い世代の方々にお声を掛けさせていただきました。そのメンツも僕の場合、それこそ去年の飲み部屋で初めてお会いして、一緒に鍋つついたところから繋がってたりもするんですよ。アルルカンの暁さんとか。
一聖:一樹がセッションに出るっていうのが、ちょっと意外でしたね。
──もう一人のギターは華遊(ex.ν)。<OVER THE EDGE>の初期はイベント出演バンド内でセッションバンドを作ることが多かったのが、最近は出演バンド以外からも参加するパターンが増えてますよね。
seek:ああ、そうですね。HitomiさんもMoranのヴォーカルとして、ここ数年ずっと出てくれていて。去年、一緒に打ち上げに行ったら朝まで飲んではって、すごくイベント自体を楽しんではる感じがあったんです。そういう流れもあって、じゃあ、今年はHitomiさんにセッション枠をお願いしようと。
──結果Hitomiさんのセッションは、まさかのex.Fatimaが3人というメンツになって。名古屋系のレジェンドでもあるkazuma(ex.Merry Go Rround)さんをヴォーカルに迎えたaieさんのセッション共々、相当レアなものになるかと。
逹瑯:でも、この間lynch.の玲央さんが、楽屋でのkazumaさんの置き位置っていうのをしきりに心配してたのね。やっぱり人見知りがすごいし、kazumaさんのパブリックイメージもあるから大丈夫かなぁ?って言ってて。俺は良くも悪くもMerry Go Rroundって全然通ってないし、kazumaさんに対しても“ピアスたくさん開いてるカリスマの人”っていうイメージしかないから。じゃあ、一回ギョウザ勧めて、鍋勧めて。なんか3つくらい勧めて、ダメだったら放置しときますね!って言っといた(笑)。
seek:いや、僕はkazumaさんと結構飲んだりしますけど、いつも楽しくニコニコしてはるから大丈夫じゃないかなぁ。
▲逹瑯(MUCC) |
逹瑯:まぁ、今年の出演バンドにカラスのメンバーが結構いたんで、いないヤツをちょっとつまんで。ただ別に、カラスやります!と銘打ってるわけではないんですけどね。セッションという形のほうが肩の力を抜いてやれるし、フタを開けたら“あれ?”っていうのが面白いかなと。
──では歴代のセッションを振り返って、特に印象に残っているものを挙げるなら?
逹瑯:俺ねぇ、3回目にD’ERLANGERが出てくれたときに、やっぱりセッションにD’ERLANGERのメンバーを入れないとダメだろうと思って、Tetsuさんにお願いしてhideさんの「BLUE SKY COMPLEX」をやったんです。管楽器がいっぱい入ってる曲なんで、なかなかコピーする人もいないだろうし、一回どうしても生演奏でやってみたかったんですよね。それでピストルバルブのメンバーを呼んでもらって、あとは東京スカパラダイスオーケストラ feat.チバユウスケの曲「カナリヤ鳴く空」もやって。でも、やっぱりみんなが知ってる曲も入れなきゃダメだろうって、“管楽器ならチェッカーズか……Tetsuさんチェッカーズ叩いてくれるかなぁ?”ってお願いしたら、やってくれたんですよ! 後々まで「まさかチェッカーズ叩いてくれと言われるとは思わなかったよ!」って言われてますけど、あれは良い思い出になりましたね。
seek:僕はMUCCの曲をカバーしたときが楽しかったっすね。ギリギリまで逹瑯くんにだけは言わんとこうって決めて、「何すんの?」って聞かれても「絶対言わへん!」って。その間にMUCCの事務所に連絡して、衣装もSEもホンモノをお借りしたんですけど……。
逹瑯:俺、袖で見つけたんだよね。「あ!! そういうことか!?」って。で、俺、急いで客席側に行って観た。
seek:あれ、面白かったですね。ああやってビックリさせられるのもセッションならでは。
──一聖さんは2014年、セッションで逹瑯さんと共演しましたよね。
一聖:はい、楽しかったです。あの日も当日リハみたい感じでしたよね? お昼に一回スタジオに行かせてもらった覚えがあります。
逹瑯:みんなのスケジュール合わないから、当日入るしかないんだよね。そういうの多い。
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