ディープ・パープル、ロックの殿堂に言及

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ロックの殿堂入りの候補に挙がったディープ・パープルのイアン・ギランが、選考委員たちを「傲慢で無礼」と評した。ディープ・パープルがノミネートされるのはこれで3度目。殿堂入りする資格は20年以上前に得ていながら、彼らが無視され続けるのには他のミュージシャンからも不満の声が上がっている。

◆イアン・ギラン画像

ギランは『Classic Rock』のインタビューでこう話した。「俺は、彼らを全くリスペクトしてない。『A Hard Day’s Night』を観て、ザ・モンキーズはアメリカのザ・ビートルズだなんて言っている連中だ。井の中の蛙大海を知らずだよ」

「俺にとっては、傲慢で無礼な連中だ。委員の誰かが俺らを一発屋だって却下したって聞いた。その一発が「Hush」なのか「Kentucky Woman」「Black Night」「Strange Kind Of Woman」「Child In Time」「Perfect Strangers」「Knocking At Your Back Door」のどれなのかわからない。もしかして「Smoke On The Water」かもな」。“一発屋”呼ばわりされたのはよっぽどご立腹なのか、昨年も同じような発言をしていた。

ギランはこのインタビューを受けるまで、候補に挙がったことを知らなかったという。「俺の母親は喜ぶだろうよ。大したもんだ。でも、誰が殿堂入りしているか見てみろ。俺は仲間のこと考えると天国には行きたくないっていう「No Laughing In Heaven」って曲を書いたが、殿堂入りも似たようなもんだよ」

ディープ・パープルが殿堂入りしないことに関しては、メタリカのラーズ・ウルリッヒがこう力説している。「俺はあそこの駆け引きやなんやらに口をはさむつもりはないが、この2つの単語は言っておきたい。ディープ・パープル。これが俺の言うべきこと全てだ。ディープ・パープル。みんな、マジだぜ。ディープ・パープルだ。長いこと延び延びになってたキッスが認められて良かった。彼らはパイオニアであり、そのどれをとっても(殿堂入りに)値する。で、この2つの単語、ディープ・パープルだ! ああ、もう言ったっけ?」

2016年度は、シカゴ、チープ・トリック、ディープ・パープル、ザ・カーズ、ジャネット・ジャクソン、N.W.A.、ナイン・インチ・ネイルズ、ザ・スミス、イエス、チャカ・カーン、シック、The J.B.’s、ロス・ロボス、スティーヴ・ミラー、スピナーズの15組が候補に挙がっており、殿堂入りするアーティストは12月に発表される。

ちなみに、シックはディープ・パープルを大きく上回る10度目のノミネートだ。

© Neil Lupin / neillupin.com

Posted by Deep Purple on 2014年8月8日


Ako Suzuki
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