【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.17「ギターヒーローアレキシ・ライホと100人のギタリスト&The Local Bandがすごい」
8月も半ばになり、夏休みが終わり学校の新学年が始まる頃になって夏らしくなったフィンランドです(笑)。晴天だった8月14日の金曜日ヘルシンキ大聖堂前の広場でヘルシンキ祝賀ウィークの無料イベント「100 Guitars from Hel」としてChildren Of Bodomのアレキシ・ライホが応募者の中から彼が選んだ100人のギタリストと演奏!このライブはネットを通じてワールドワイドにストリームされました。
1時間ほど前に会場である大聖堂前広場についてみると、大聖堂に向かって広場にりっぱなステージが出来上がっていて、大聖堂前の広い階段は人で埋め尽くされてました。階段を上がりきったところに立って待っていたら晴天とはいえ風が吹き抜け8月というのに肌寒いぐらい。だんだんと開演が近づいてくるとヘルシンキにこんなに人がいたんだ(笑)って思うぐらいにとにかくステージの横の方も人でいっぱいになりました。このイベントの司会はラジオロックのDJなどでも有名なヨネ・二クラ。ワールドワイドにストリームということで会話は英語でおこなわれました。今回のイベントのバンドメンバーはアレキシ・ライホに加えChildren Of Bodomのヤンネ・ウィルマン(キーボード)、同じくChildren Of Bodomのヤスカ・ラーティカイネン(ドラム)、For The Imperiumのユリ・ヘルコ(ベース)。そしてギターは5つのチームに別れ、チームリーダーがVon Hertzen Brothersのキエ・ヴォン・ヘルツェン、Lost Societyのサミ・エルバンナ、Santa Cruzのアーチー・クルーズ、Toot Tootのティモ・カマライネン、Soul Moterのトミー・アームストロング-レアヴィットといった面々。最後に紹介を受けアレキシ・ライホがステージに登場!5つのチーム、22カ国から集まった100人のギタリストとともにアレキシがこのイベントの為に作ったという曲を演奏!このイベント実は20年前の1995年にギタリスト、ラオウル・ビヨルクケンへイムが40人のギタリストと8人のベーシストとステージに立ったのに続くそうですが、今回は100人のギタリストということでヘルシンキ大聖堂前に壮大なギター音が響き渡りました。こういうのが無料で観れるなんてとってもお得!このストリームYouTubeにオフィシャル映像があがってますので見逃したって方、もう1度観たいって方もぜひどうぞ。
アレキシ・ライホについてフィンランドの国営放送Yleに興味深い記事があったので、私個人のブログ(http://suomirock.blog78.fc2.com/blog-entry-2107.html)になりますが「モイモイフィンロック通信」のほうに日本語訳を掲載しましたのでよかったらこちらものぞいてみてください。
このイベント「100 Guitars from Hel」のあとヘルシンキの有名ライブハウスTavastiaにてアフターパーティが行われ、The Locl Bandが出演!まだおなじみでない方も多いかもしれませんが、フィンランドロック界のオールスターバンドともいえる顔ぶれがそろっています。そのメンバーはこちら。
・ギター:アレキシ・ライホ(CHILDREN OF BODOM)
・ドラム:ユッシ69(THE 69 EYES)
・ヴォーカル:オッリ・ヘルマン(RECKLESS LOVE)
・ベース:アーチー・クオスマネン(SANTA CRUZ)
このメンバーで80年代のロック系ヒット曲を中心にカヴァー!この日のセットリストはこちら。
1.Shout At The Devil(Mötley Crüe)
2.Looks That Kill(Mötley Crüe)
3.Nothin' But A Good Time(Poison)
4.Ain't Talkin' 'Bout Love(Van Halen)
5.Pour Some Sugar On Me(Def Leppard)
6.Yankee Rose(David Lee Roth)
7.Nighttrain(Guns N' Roses)
8.Piece Of Me(Skid Row)
9.Wanted Dead or Alive(Bon Jovi)
10.Fallen Ange(Poison)
11.Shot in the Dark(Ozzy Osbourne)
12.Panama(Van Halen)
13.Summer of '69(Bryan Adams)
~アンコール~
14.Livin' On A Prayer(Bon Jovi)
実はセットリストを見るまで気がつかなかったのですが、ブリトニー・スピアーズまでもカヴァーしてたのですね!以前Children Of Bodomはブリトニーの「Oops! I Did It Again」をカヴァーしたこともあるのでなるほどーと妙に納得。(と勝手に納得したのでありますが、念のため問い合わせてみたところSkid Rowという返事をいただきました。Loud Parkでブリトニーを期待された方がいましたらまことに申し訳ないのですが、「Piece Of Me」はSkid Rowに訂正とお詫びさせていただきます。)3曲ほどキーボードでSanta Cruzのギタリスト、ジョニーが参加していました。フィンランドのロックバンドが好きで80年代のハードロック系が好きな方はとっても楽しめるかと思います。このThe Local Band 元々は2013年12月一夜限りのバンドとして結成されTavastiaでライブを行ったものの、好評で翌年になる昨年トゥルクで開催されたルイスロックフェスに出演。今回のヘルシンキ祝賀ウィークのイベントのアフターパーティ出演が3度目。この日のライブはソールドアウトでした。そしてこのThe Local Bandさいたまスーパーアリーナで開催される今年のLoud Parkで来日も決定! 初日の10月10日にはChildren Of Bodom、11日にはThe Local Band出演! 映像メッセージもあがってきています。
EPもレコーディング中とのニュースが伝わってきているのでそちらも楽しみですね。
このTavastiaでのアフターパーティの後さらにメンバーの一人であるユッシ69がオーナーの1人の新しいロックバーThe Riffにてさらにオフィシャルアフターパーティが行われました。ちなみにTavastiaに入った時、隅っこの暗闇にいたのはHanoi Rocksでおなじみのアンディ・マッコイ!しばらくすると彼はギターを背負って出て行きました。The Riffは少し離れているのですが、行く途中、偶然にThe Local BandのメンバーでもあるReckless Loveのオッリ・ヘルマンに遭遇!さらに先に進んでいくと少し前を今回のイベント「100 Guitars from Hel」の司会をしていたヨネ・二クラが歩いている。彼の後をついて行けばThe Riffにたどり着けるであろうとついていったら、はい。たどり着けました!(笑)ところが中は人でいっぱい。外で待っていたら、あっ、、、すぐそばをアンディ・マッコイが早足で通り過ぎていきました。こういうサプライズがあるのはさすがヘルシンキ。しばらくすると中にはいれ、他のバンドマンの方も何人か見かけましたが、皆さんもうかなりお酒が入っている様子(笑)。そしてこういうアフパで何があるかというと特に何もありません。ただ皆さん飲んでるだけ(笑)。このバーにはChildren Of Bodom専用ラウンジがあるので、The Local Bandの皆さんはそこにいるのかな?と思っていたのですが、しばらくするとバーの前に黒いリムジンが停まったではありませんか。これはなにかありそうと外に出てみるとリムジンからメンバーが登場!バーの中に入っていきました。中はいっぱいだったので外で待っているとまたメンバーでてきました。アレキシは3時間後に空港にいなきゃいけないんだといいながらも何人かのサインに応じていました。最近はミュージックビデオも製作している写真家ヴィッレ・ユーリッカラが今回のライブとこのリムジンで到着のところを撮影していたので、もしかしてミュージックビデオができるのかな?と期待!
Loud Parkに行こうかどうか迷ってるフィンロックファンの皆さん、今後この面子で来日があるかどうかはわかりません。この機会をぜひお見逃しなく。
文:Hiro
写真:Hiromi Usenius
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