ジャック・ホワイト「創造性を搾取するんじゃなく、支援する側になってくれ」
ジャック・ホワイトが、自身のレーベルThirdman Recordsのサイトで、ジェイ・Zがスタートしホワイトもオーナーの1人に名を連ねるストリーミング・サービスTIDAL(タイダル)について、一般から寄せられた質問に答えた。
◆ジャック・ホワイト画像
TIDALは有料である点が不評だったり批判されるが、ホワイトはその意図について説明した。「無名のアーティストに金が支払われる、それが俺の狙いなんだ。そうすれば、彼らはもっと音楽が作れる」「TIDALはたくさんのアーティストを助けることになる。YouTubeで5万回ヒットしても金が入ってこないパンク・バンドなんかをね」
「無名のアーティストの声は聞いてもらえない。僕は、そういったアーティストがアーティストでいることで生活していけるようになって欲しいんだ。そうすれば、もっと素晴らしい音楽が出てくる」
「劇場で映画観たとき、いくら払った? その映画作るのにいくらかかったか、知ってる? ミュージシャンの価値を下げず、サポートしてくれ。アルバム作るのには金がかかる。本当だ。俺は、(映画館で)無料で映画を観せろとかNetflixは無料であるべきだなんて言う人を見たことがない。音楽の状況は流動的だ。創造性を搾取するんじゃなく、支援する側になってくれ。君らにそのチャンスを与えているんだ」
TIDALのオーナーが大物アーティストばかりなので、「もっと儲けるつもりか」と非難する声もあるが、ホワイトは「“金持ちがより金持ちに”ではない」「発言力を持たないアーティストのためだ」と反論した。
「それに…、俺らはスティーヴン・スピルバーグに向かって、彼の映画を観るのに俺らはもう金を支払う必要はないって言うのか? 俺らはもう十分、払ってきたって? 彼は新作を無料で公開すべきなのか? ハハ」
Ako Suzuki
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