創刊から40年、雑誌『FMレコパル』が1号限定で復活

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創刊から40年を経て、雑誌『FMレコパル』が1号限定で復活する。11月13日(木)の発売だ。

音楽配信はもちろん、まだCDも登場していなかった1974年、「音の仲間」のための雑誌として『FMレコパル』は小学館から発刊された。当時、レコードと並んで重要だった音楽ソースはFM放送だ。雑誌に掲載された番組表とにらめっこしながら自分の好きなアーティストや曲にマーカーを引き、カセットテープに録音する「エアチェック」は、音楽ファンのスタンダードな楽しみ方であり、同時に家電の発達とともにオーディオブームも巻き起こり、『FMレコパル』はたちまち人気雑誌となっていった。

今回1号限定で復刊する『FMレコパル2014』は、かつての読者のツボを刺激すべく、徹底して以前の形の再現にこだわっているという。「B5判」という今では珍しくなった体裁はもちろん、創刊号よりFMレコパルの表紙を飾ってきたアルゼンチン人のイラストレーター:マルディロのイラストが採用されている。

中身ももちろん充実している。「今こそ明かされる 番組表制作(秘)裏話」では、FM誌にとって欠かすことのできない2週間の番組表を取り上げ、番組名や曲名が整然と並ぶ中、実は隠されていたというさまざまな秘密が紹介されており、往年のファンには感涙の企画となっている。

FMレコパルは週刊サンデーの増刊から始まったという背景から、オーディオ雑誌にしては珍しく複数のコミックを連載していたという特徴もある。今回はこの点も復活しており、かつて手塚治虫や石ノ森章太郎といった、その時代最も人気のあった漫画家が音楽家をテーマにストーリーを描く「ライブコミック」が登場、今回は黒鉄ヒロシが「ベートーベン」を書き下ろしている。兄弟誌の『サウンドレコパル』に連載されていたオーディオ製品の開発秘話に迫る「オーディオ情熱コミック」は、三菱電機が2014年10月に発売した音質にこだわりのある4K対応テレビ「REAL 4K」をテーマとしている。

コンセプトはブレずに中身は最新の2014年、そんな『FMレコパル2014』をお楽しみに。


FMレコパル2014(DIME12月号増刊)

11月13日(木)発売
680円(税込)
B5サイズ(25.4cm×18×0.8cm)無線綴じ 116頁
オーディオ企画
・いよいよ本格普及!CDを超える高音質 レコパル流 ハイレゾ攻略術
・あの時代の「お宝音源」を救い出せ!アナログ→デジタル大作戦
・PLAY BACK 70‘S~80'S あの時、僕らを夢中にさせたメカたち
・リスニングルーム訪問 作家・石田衣良
・オーディオ情熱コミック 4K映像に魂を込めろ! 三菱電機4K対応テレビ「REAL 4K」開発秘話
ミュージック企画
・伝説の「シュガーベイブ」時代を語る 大貫妙子インタビュー
・ライブコミック 「ベートーベン」黒鉄ヒロシ
・歴代レビュアー座談会
・汗と涙の番組表制作秘話
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