暴虐性と中毒性を更に増強させ、18年の時を超えてミスティカム降臨

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ドラムレス編成でノルウェー/ヨーロッパのブラックメタルシーンに多大な影響を与えたミスティカムによる、何と18年ぶりとなる2ndアルバム『プラネット・サタン』がいよいよ10月29日に日本で発売となった。

◆ミスティカム画像

1990年代初頭、プログラミングによってリズムを構築する新たなブラックメタルを打ち出したミスティカムは、当時ブラックメタルシーンの中核的な存在であったメイヘムのユーロニモスの目にとまり、彼が主宰するレーベル/デスライク・サイレンス・プロダクションからデビューが決まっていた。しかし主宰のユーロニモスが同じくノルウェーのバンド、バーズムのヴァルグ・ヴィーケネスに刺殺されるという事件が起こり、その結果同レーベルは活動停止、結局ミスティカムの1stアルバムは発売延期を余儀なくされることとなった。

しかしプログラミングによる高速ビートをベースにするという、従来のブラックメタルには無かったスタイルへの評価は高く、予定されていたアルバムタイトルとは異なる名称で1stアルバム『イン・ザ・ストリームス・オブ・インフェルノ』は1996年にリリース、その勢いをかってヨーロッパ・ツアーの実施、さらにカンニバル・コープスとの全米ツアーも行うなど“インダストリアル・ブラックメタル”のパイオニアとして世界中のブラックメタルリスナーにその名を知らしめることとなった。

以降アルバムをリリースすることがなかった彼らが18年という時を経て遂に完成させたのが本作『プラネット・サタン』である。

1stアルバム同様プログラミングによる高速ブラストビートをベースとしながらも最新のプロダクションを駆使することでその暴虐性と中毒性をよりスケールアップしたサウンドを構築している。特に「フィスト・オブ・サタン」(M-5)や「コズミック・ガン」(M-7)のようなプログラミングでなければ実現不可能な超高速ブラスト・ビートによる楽曲は、ミスティカムの真骨頂と言えるものだ。

また本作リリースにあたり発表された、タイトル通り“悪魔の惑星”を模したジャケットビジュアルは日本サイドからのリクエストでTシャツ化することも決定したが、その告知を見た世界中のファンからもリクエストが殺到し急遽Tシャツの世界発売が決定するなど、アートワークもまたバンドの世界観を忠実に表現した作品となっている。



『プラネット・サタン』ミスティカム
2014年10月29日発売
通販限定CD+Tシャツ 4,000円+税
通常盤CD 2,200円+税
1.LSD
2.アナイアレイション
3.ファー
4.ジ・エーテル
5.フィスト・オブ・サタン
6.オール・マスト・エンド
7.コズミック・ガン
8.ディゾルブ・イントゥ・インパイアティ
メンバー
・ヘル・ジェネラル・ケラステス(ギター/ヴォーカル)
・スヴァルトゥラヴァン(ギター/ヴォーカル)
・Dr ベスト(ベース/シンセサイザー/プログラミング)

◆ワードレコーズ・ダイレクト ミスティカム『プラネット・サタン』オフィシャルサイト
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