【インタビュー】少年カミカゼ「メンバーみんなで作ったポジティブ・ヴァイブスが詰まった作品です」

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2011年に再結成を果たし、ドラマーにMaakunを迎え万全の体制となった少年カミカゼが、2014年に結成10周年、デビュー10周年を迎えて最新アルバム『FIVERID』を10月15日にリリース。彼ら独自のキャッチーなメロ&予測不可能なアレンジといった楽曲から、EDMやスクリーモ、映画タイアップとなったバラードなど、彼らの特色がふんだんに詰まった作品となった。SaCoが役者としての活動も開始するなど、大きな振り幅を身につけた少年カミカゼの今に迫るインタビューをどうぞ。

◆少年カミカゼ~拡大画像~

■少年カミカゼといえばアホアホな言葉遊びを駆使した曲の多さ
■「ウルトラバイオレットNo.01」という曲はそれを爆発させました


──『FIVERID』がいよいよ発売になりますが、前作から3年ぶりという、長いブランクになった理由を教えてください。

SaCo:じっくり作っていました!(笑)

和教:いやーかかったねえ。でも3年かかってる感じがしないんですよね。毎年、DVDが出たり、BESTを出してたから気付けば3年って感じですね。ずっとレコーディングしていたので。

Maakun:メンバーが抜けたり、俺が入ったりやなんだかんだバタバタしていましたね。自分的にも加入して初のアルバムですね。

──明るくてポジティブな雰囲気が伝わってくるアルバムですが、初めからこの完成形がイメージできていたのですか?

SaCo:今回のアルバムは、トータルで見て少しなつかしい匂いのするアルバム。完成してみて、とてもバランスのとれたアルバムだなと思います。

和教:前作がとっても激しいアルバムだったので、今回はとにかくポップにメロディアスを心がけました。メンバーみんなが作ってるのも、なんかポジティブ・ヴァイブスが詰まってると思います。

TETSU:初めからイメージしていたわけではないのですが、少年カミカゼは基本的に明るくてポジティブな楽曲が多いので、そういう意味では共通の認識があったのかもしれません。

Maakun:全くできていなかったと思います。多分メンバーの性格がそのまま純粋に出たんじゃないかと思います。

──今回、新たにチャレンジしたことはありましたか? また、もっとも苦労したことは?

KENTARO:今回のアルバムでは、ピアノやオーケストラ、ホーン等、ギター以外のパートも担当しています。苦労というか、「ユメハルカ」のオーケストラセクションは時間がかかりました。時間がかかり過ぎて、ギターを弾いてる時間よりも打ち込みをやっている時間の方が断然長かったくらいです。

SaCo:ユメハルカという曲の歌詞を書いたのですが、ガンをテーマにした映画の曲といコンセプトが決まっていて、それをイメージして歌詞を書きました。ガンというものが題材だったために、かなり苦労しました。

和教:2曲目の「感情オーバードライブ」は、結構ですね。ニコニコ動画とかを研究して作ったノリですね。僕は一番好きです。後、今回のアルバムはラップをむちゃくちゃこだわってやっています。今の韻の踏み方やフロウを意識しています。

TETSU:個人的にはいろいろチャレンジしたし苦労もしてるんですが、何せ3年かかったので、何にチャレンジして何を苦労したか忘れました。

Maakun:今回、僕は加入して初のアルバムになるので全てが新たなチャレンジになった感じがします。苦労した点は、一つ一つの楽曲のカラーが全然違うものなので、そこに都度その楽曲のカラーに合わせてやるのが大変だったかな。

──とにかく楽しい曲ばかりですが、曲作りや音作り、歌詞作りで意識したことは?

SaCo:歌詞は、頭に残る言葉の選び方に気をつけました。

KENTARO:せっかくツインボーカルでやっているので、二人それぞれの見せ場みたいなものは意識して作りました。カズにはラップをしてもらうことが多かったんですが、ラップが曲調に合わないかなと思った曲にはボコーダーボイスを入れてもらったりしています。

和教:少年カミカゼといえば、アホアホな言葉遊びを駆使した曲が多かったんですが、結成年数が増えれば増えるほどアホさが少なくなってきているので、「ウルトラバイオレットNo.01」という曲は爆発させました。YouTubeで見られるのでぜひ見てみてください。

TETSU:曲を作る時は、できるだけバカバカしい感じになるように意識しています。音は楽曲に合う感じにしています。

Maakun:今まではガチャガチャしていた感じが多かったので、そこはドラムがしっかりと全体的に崩れないようタイトな意識で叩きました。

──どの楽器の音もきれいで洗練されたサウンドに聴こえます。レコーディングやミックスのときにはどんなことを意識しましたか?

SaCo:歌のレコーディングで意識した点は、ニュアンスを大事にレコーディングをしたことです。あとは、出来るだけセクションごとのレコーディングではなく、一曲丸々のテンション感を大事にレコーディングしました。

KENTARO:ギターに関しては、電圧とケーブルと、一発目の録り音さえよければ、後はリアンプなりで何とかなるので、その最初の一発をいかに録るかですね。あと、歌は結構何回も録り直してもらいました。クオリティを少しでも上げたかったので。

和教:昔はレコーディングの時は、全行程にかかわっていたかったけど、最近はメンバーにおまかせです。長い間に、信頼関係ができてもうおまかせさんです。

TETSU:できるだけ綺麗にベースを録るようにしています。なので、ノイズやミスタッチが入らないよう、機材面も含めていろいろ試しています。

Maakun:意識しているというか、僕の性格上、ドラミングがタイトで細かいので、そこをより意識したぐらいですかね。

──映画の主題歌と挿入歌が1曲ずつ収録されていますが、これらは映画のストーリーにインスパイアされて作ったものですか? どんなイメージを浮かべながら作りましたか?

SaCo:ガンというテーマと向き合って、明日が当たり前に来ることの素晴らしいさや、大切にな人たちがいつもそばにいることがどれだけの奇跡の積み重ねなのかという想いを込めて書きました。

KENATARO:「今を歩く」は、ストックとしてすでにあったものを採用していただいたんですが、「ユメハルカ」は映画のおおよそのストーリーをいただいてから作りました。

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