【対談】横山健×MINORxU監督、「横山健だからできるんじゃなくて、やるから横山健なんだ」
■横山さんの場合、50歳でも60歳でも現在進行形でやってると思う
■自分が行くべき道みたいな意味でも、そういう人がいるというのは希望にもなる──MINORxU
──そのスタンスは映像にもしっかり出てますよね。冒頭のボヤキがありつつ、ずっと映像を観ていくと、再び<AIR JAM 2011>のシーンがあって、「この日が何だったのか自分で落とし所を見つけるから」という発言がある。
横山:昨日、DVDを観てて思ったけど、そこを使ってくれたから自分としては救いがあったというか。監督が僕を通して、横山健をどう見せてくれるのか? 世の中にどう問題提起をしたいのか?っていうのがちゃんと表れてて嬉しかった。自分で言うと、根性があるっていう言い方になっちゃうっていうのも、あそこの映像でカッコつけさせてくれたんだよね。冒頭に続くものが、横山健の発言として、中盤にああいうカタチで挿入されることで、“これが横山健の本質なんだ”って監督は思ってくれているということだと思うし。
MINORxU:そうですね。あれはサラッと流れますけど、自分の中で凄く重要なカットです。
横山:自分のことながら、グッときた(笑)。
MINORxU:ハハハハ(笑)。完成から1年ぐらい経ちますし、多少は客観的に観れたりします?
横山:そうだね。公開直後は嬉しさと恥ずかしさがあって、あんまり感想を持てなかったけど。自分で言うのも変だけど、いい映画だなと。音楽家なのに音楽が少ないっていう話もあったけど、一生懸命に伝えようとして、自分の考えを話して、それを行動で見せる。僕は、ミュージシャンのドキュメンタリーを観るのが凄く好きなんですけど、求めてるのはそういうところだったりするんですよね。ライヴが観たかったらライヴに足を運んだり、DVDを観れば済むけど、その裏側が知りたい。そういうことをちゃんと伝えてくれてるなと。
MINORxU:たしかに音楽が少ないっていうことはあるんですけど、自分の中で、シーンに付けてる横山さんの曲には意味が全部あるんですよ。
横山:それは思った! ここで「Somewhere Over The Rainbow」を使ったんだ!とか、ここは「Punk Rock Dream」なんだな!とかさ。バックに流れる曲としてマッチしてるんだよね。
MINORxU:横山さんのCDを持っている方なら、歌詞を読みながら観てもらうとよりシーンを深く感じられるかなと。これは、横山さんっていうよりは、僕のメッセージ的な部分になるんですけど。横山さんと一緒に過ごした上で、“これが合うんじゃないか?”と選んだので。
──音楽に関して言えば、DVDには新曲も一緒にパッケージされますが。
横山:映画自体は公開されて1年が経ってしまってるので、そこを埋めたくなったんですよ。公開されたのが2013年11月で、そこからDVDがリリースされるまでの間に生んだものを入れたくて。
──この新曲「Stop The Wolrd」は強烈にメッセージ性を帯びた曲ですね。その中でも、特に気になったのが"Stop"という言葉なんです。世の中へ何か投げかけるとき、"Change"や"Create"という表現もある中で、"Stop"を選んだことに興味があって。
横山:僕自身も思うけど、ホントは"Stop"っていう人間じゃないんです。でも、この曲に関しては"Stop"。ここで"Stop"の代わりに"Change"と言ったら全然違う。音楽が持つ世界観ともマッチしないし。もし、"Change The Wolrd"と言うんだとしたら、僕の場合は希望を表す言葉で、普段発信すべきことかなと。この曲が持ってる悲哀を表現するなら"Stop"なんですよ。それに、"Change"や"Create"って思えなくて、"Stop"と感じてる人も多いと思うから。彼らを代弁したいという気持ちもある。なかなかヘヴィな曲ですよね。
MINORxU:この映画を観た後に、横山さんの曲の聴こえ方が変わればいいなという気持ちがあったんですね。僕、横山さんの歌詞が凄く好きなんですよ。この映画自体、そこに寄り添って作ってる部分もあったし。繰り返しになっちゃいますが、この映画の後、新曲を聴いてもらったり、昔の曲も聴き直してもらえたら嬉しいですね。
横山:映画公開の2013年11月からDVDがリリースされるまでに作った新曲に加えて、特典映像用にインタビューも撮り下ろしてもらったしね。今回、この特典映像が凄いんですよ、面白くて。40分近くあるのかな。今の自分がギリギリまで粘って、直近の自分を見せたいと思ったんですよね。
──何年か経って、再びこういったドキュメンタリーを撮る場合もあるんでしょうか?
MINORxU:そうですね。すぐにとは言わないですけど、もう少し先に横山さんがどう動くというか、横山さんが表現していくことに興味がありますから。横山さんの場合、50歳でも60歳でも戦ってると言ったらおかしいかもしれませんが、現在進行形でやってると思うから、そこには凄く惹かれますよね。あと、自分よりも歳上なんで、自分が行くべき道みたいな意味でも、そういう人がいるというのは希望にもなるので。
横山:でもさ、エンペラー吉田みたくなってたらどうする?(笑)
MINORxU:それはそれで、まあ面白い感じになってるなと(笑)。ドキュメンタリー映画『Anvil! The Story of Anvil』的な感じで、またステージに立つみたいな。
横山:MC中に入れ歯がガコって外れたりね(笑)。
取材・文◎ヤコウリュウジ 撮影◎佐藤哲郎
■DVD『横山健-疾風勁草編-』
9月24日発売
PZBA-9(DVD+CD)
本編117分44秒 + ボーナス映像 + CD
■<Ken Yokoyama "Home Sweet Home Tour II>
10/17(金) 水戸 LIGHT HOUSE "25th Aniversary"
Guest:有
Open 18:00 / Start 19:00
Adv:¥2,500 / Door:¥3,000
Ticket 9/27(土) On Sale at:e+ / LIGHT HOUSE
【餓鬼割】
チケット代設定 \1,000 ドリンク代別
○18歳未満について (小学生以下チケット不要)
→事前の予約は受けません。各プレイガイドよりチケットを購入してください。
→チケットと学生証(身分証)を提示にて受付にて差額をキャッシュバック
→当日券 学生証(身分証) 提示にて¥1,000 ドリンク代別途
[問]029-224-7622(LIGHT HOUSE)
10/20(月)千葉 LOOK
Guest:有
Open 17:30 / Start 18:30
Adv:¥2,500 / Door:¥3,000
Ticket 9/27(土) On Sale at:Lawson(L:73041) / e+ / LOOK
【餓鬼割】
チケット代設定 \1,000 ドリンク代別
○18歳未満について (小学生以下チケット不要)
→事前の予約は受けません。各プレイガイドよりチケットを購入してください。
→チケットと学生証(身分証)を提示にて受付にて差額をキャッシュバック
→当日券 学生証(身分証) 提示にて¥1,000 ドリンク代別途
[問]043-225-8828(LOOK)
10/22(水)甲府 KAZOO HALL
Guest:有
Open 18:00 / Start 19:00
Adv:¥2,500 / Door:¥3,000
Ticket 9/27(土) On Sale at:e+
【餓鬼割】
チケット代設定 \1,000 ドリンク代別
○18歳未満について (小学生以下チケット不要)
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→チケットと学生証(身分証)を提示にて受付にて差額をキャッシュバック
→当日券 学生証(身分証) 提示にて¥1,000 ドリンク代別途
[問]055-243-7069(KAZOO HALL)
10/23(木)さいたま新都心 HEAVENS ROCK VJ-3
Guest:有
Open 18:00 / Start 19:00
Adv:¥2,500 / Door:¥3,000
Ticket 9/27(土) On Sale at:Lawson(L:74044) / e+
【餓鬼割】
チケット代設定 \1,000 ドリンク代別
○18歳未満について (小学生以下チケット不要)
→事前の予約は受けません。各プレイガイドよりチケットを購入してください。
→チケットと学生証(身分証)を提示にて受付にて差額をキャッシュバック
→当日券 学生証(身分証) 提示にて¥1,000 ドリンク代別途
[問]048-858-7251(VJ-3)
10/25(土) 横浜 BAY HALL
Guest:有
Open 18:00 / Start 19:00
Adv:¥3,000 / Door:¥3,500
Ticket 9/27(土) On Sale at:PIA(P:242-899) / Lawson(L:73469) / e+(pre:9/23 12:00-9/24 23:59)
【餓鬼割】
チケット代設定 \1,000 ドリンク代別
○18歳未満について (小学生以下チケット不要)
→事前の予約は受けません。各プレイガイドよりチケットを購入してください。
→チケットと学生証(身分証)を提示にて受付にて差額をキャッシュバック
→当日券 学生証(身分証) 提示にて¥1,000 ドリンク代別途
[問]03-3444-6751(SMASH)
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