【対談】逹瑯(MUCC) × 川上洋平([Alexandros])、異種格闘技対談-Ring 番外編「アウェイ好きなバンドって強い」

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■最初は解りやすい感じのロックが好きだったんですけど
■だんだんsnobな感じの音楽が好きになってきたんです──川上洋平

逹瑯:結成は何年なんだっけ?

川上:結成は2001年です。だから、今、結成14年くらいなんです。

逹瑯:おぉ~。長いね! そんなに長くやってるのに、なんで今、改名しなくちゃいけなくなっちゃったの? なんで今だったんだろうね?

川上:デビューして丸4年。5年目になるんですけど、4年かけてフランスに伝わったんでしょうね。

逹瑯:海を越えて伝わったんだね。でも、何がダメなの?

──そうだよね、不思議。昔、トルコ風呂っていうのをトルコが改名要請したって話しがあって、それは納得だったけどね。

逹瑯:なんでそこでいきなり風俗の話しが出てくんだよ!

──いやいや、改名要請ってそういうイメージ的なモノが多かったりするから、純粋なバンド名だから何がダメだったのかな?って。

川上:”Champagne”という名称がシャンパーニュ地方の名称として世界で保護されていることから改名の要請を受けたって感じだったんですよね。

逹瑯:そうなんだぁ。でも、その原理で言ったら、ウチはよくムックとガチャピンのムックから改名要請されなかったよね。誰からも怒られなかったよ。

川上:あははは。たしかに(笑)。でも、同じことですよね(笑)。そこ聞きたいなぁ(笑)。

逹瑯:MUCCはね、ずっと怒られるんじゃねぇかって、ドキドキしてたんだけど、結成10周年のタイミングで、ムックにライヴに出てくれないかってオファーをしたとき、OKもらって出てくれたのね。そこからなんか、ヌルッと公認してもらったみたいになってんだよね(笑)。“良かった! 怒らんなかったね(ホッ)”って感じだったの(笑)。

──MUCCこそダイレクトなのにね(笑)。

川上:ですよね(笑)。まんまなのに(笑)。

逹瑯:うん。でも、MUCCって“ムック本”とか他にもいろんな意味があるから、なんとなく逃れられてきたのかも。ガチャピンだったらダメだったかもね。けど、最近ガチャピンとも共演したから(※「ENDER ENDER」のミュージックビデオで共演)、もういよいよ大丈夫になったけどね(笑)。

川上:たしかにたしかに(笑)。

逹瑯:そもそも、[Champagne]っていうバンド名にしたのはどうしてだったの?

川上:Oasisの「Champagne Supernova」って曲から取ったんです。小学校の6年生の頃にOasisにハマって。それでですね。

逹瑯:小学校6年生でOasis!?

川上:はい。すごく流行ってたんですよ。

逹瑯:にしても、Oasisがいいって思う小学校6年生って、すごいハイセンスだよね! まぁ、方向性は違うけど、俺は小5で長渕剛さんだけどね(笑)。小5で長渕剛さんの魅力を解るってすごいよ、これも。

──それはドラマきっかけでしょ。

逹瑯:あははは。そうそう(笑)。にしても、小6でOasisかぁ~。

川上:はい。それまでは、Guns N’Rosesが大好きだったんですよ。

逹瑯:え!? 小学生がGuns N’Roses!?

川上:はい。

逹瑯:え? なんかすごすぎない!?

川上:最初は解りやすい感じのロックが好きだったんですけど、だんだんsnobな感じの音楽が好きになってきたんです。それで、UKロックが好きになって、最初がOasisだったんです。

逹瑯:なるほど。そこを俺に当て嵌めると、長渕剛さん、ブルーハーツから、LUNA SEA、L’Arc~en~Cielに行って、ちょっとアングラな路線に行ってみたくなって、そっからBUCK-TICKに行ったって感じ? そんな流れと似てるのかな(笑)?

──そうなんじゃない? ちょっとアングラなモノに魅力を感じるっていうね。

逹瑯:うん。解りやすくないモノがカッコ良く見えちゃうっていうかね。

川上:ですね。最初の斜に構えてるのがカッコイイっていう感覚に近いというか。

逹瑯:そうだね。そういうことだね。

──けど、熱過ぎるのは嫌いって言ってたのに、長渕剛さん、ブルーハーツって言ったら、相当熱いけどね。そこ始まりの逹瑯は相当熱いヤツだったんじゃないか! っていうことにもなるけどね……。

川上:あはははは。たしかに(笑)。

逹瑯:たしかにね(笑)。でも、ブルーハーツの歌詞の熱さは、逆に今聴き返して、さらにいいなって思えてる自分がいるんだよね。中学生とかもコピー出来るような解りやすい曲とメロディで、歌詞も解りやすいんだけど、すごくストレートで嘘くさくないっていう。そこが心に響いたというか。綺麗ごとじゃない、純粋な気持ちなんだって思えたんだよね。当時はね。でも、今、自分が大人になって、自分が歌詞を書いて歌うようになって、またあの頃とは違った目線で見てみて、あの歳で、中学生とかの感覚の歌詞が書けるってすごいなって思うようになったの。大人の感覚でそういう歌詞がいまだに書けるってすごいなって思うんだよね。

川上:たしかにそうですよね。

逹瑯:大人になるとどうしても、物事を小難しく考えちゃうもんでしょ。だから、そういう歌詞を書いちゃうというか。なかなか狙って純粋な歌詞は書けるモノじゃないからね。そういうところ、ヒロトさん(甲本ヒロト)はすごいなって思う。尊敬するなぁ。

──でも、逹瑯くんはそういう歌詞書けてるんじゃないかなって思うよ。

逹瑯:だと嬉しいけどね。にしても、小学生でGuns N’RosesとOasisってね……。

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