「ミュージック・ジャケット大賞2014」、大賞はmiwa『Delight』
Music Jacket Promotion Committee主催による「ミュージック・ジャケット大賞2014」の受賞作品が発表された。以下のとおり、大賞はmiwa『Delight』、準大賞として星野 源『ギャグ』、マキシマム ザ ホルモン『予襲復讐』が選出となった
◆「ミュージック・ジャケット大賞2014」受賞作品画像
・大賞:miwa 『Delight』
・準大賞:星野 源『ギャグ』
・準大賞:マキシマム ザ ホルモン『予襲復讐』
・特別賞:a flood of circle『I’M FREE』
「ミュージック・ジャケット大賞2014」は、音楽パッケージの魅力のひとつであるジャケットの素晴らしさを多くのユーザーに伝えるとともに、音楽ジャケット文化の継承と発展を目的として2011年に制定されたもの。受賞作品は一次審査、二次審査の投票結果によって決定されている。
第4回目となった当「ミュージック・ジャケット大賞2014」は、2013年4月1日から2014年3月31日に日本レコード協会会員社より発売された洋楽を含む国内制作の音楽CDを対象に、一次審査では正会員社のデザイン業務担当者が自社タイトル以外で秀逸と思われるタイトルを選出し、大賞候補50作品が決定していた。続く二次審査では、特設WEBサイト(http://mja.jpn.com)とMusic Jacket Promotion Committeeが開催する「Music Jacket Gallery 2014」において一般投票を実施し、投票の結果により受賞作品が決定したというものだ。
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▲『Delight』 |
「自分のアルバムでこんな名誉ある賞をいただけるとは想像してませんでした! まさにアルバムのタイトル通り"Delight(歓喜)"です(笑)。このアルバムは、大学に通いながら音楽活動をしてきた私が、卒業を控え音楽一本でやっていくという決意を込めて作りました。自分の音楽はジャケット含めて大事な"作品"だと思っていますのでビジュアルスタッフチームとは特に気合いを入れてがんばりました。そんな作品がたくさんの方に支持していただけたこと、本当に嬉しいです。スタッフはもちろん、店頭やメディアで紹介していただいた皆様、応援していただいた全ての皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。デビューからほぼずっと一緒のmiwaの制作チームともこの喜びを分かち合い、これからも素敵な作品を作っていきたいと思います。本当にありがとうございました。」──miwa
「『Delight』はmiwaさんのデビュー以来ほぼ変わらないデザイン制作チームの集大成として作成されたもので、デビュー4年目のこの作品でご評価頂いたことを大変光栄に思います。カメラマン岡田貴之さん、スタイリスト小川恭平さん、ヘアメイク佐々木篤さん、コーディネーター氏江正広さんはじめ、これまでのmiwa作品の制作に関わった全てのスタッフとこの歓びを分かち合いたいと思います。今後もこれまで以上にmiwaさんの音楽の世界観を伝えられるジャケット制作に全力を注ぐ所存です。この度は本当にありがとうございました。」──ART DIRECTOR & DESIGNER : 中野淳仁 (artograph)
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▲『ギャグ』 |
「受賞、本当に嬉しいです。このデザインで自分が掲げたテーマは3つありました。まず、療養から一度目の復帰のタイミングだったので、それを感じさせないような「くだらない」ものにすること。写真等で自分の顔を「出さずにポップ」なものにすること。見た人を「妙にざわっと」させること、でした。そこのポイントの探り合いはとても楽しかったですし、十年ほど前からふたりでやってきた大原さんとの作業が、この受賞でやっと日の目を見た気がします。 投票してくれた皆さん、本当にありがとうございました!」──星野 源
「源くんからは、いつも糧になる言葉をいただきます。この『ギャグ』のジャケットデザインをする際のキーワードは、「ざわざわするもの」でした。表情、もみあげの角度、髪の毛のハネ方、濃淡、線の粗さなど、ほんの少しの具合で、ざわめきは変化していく。そのやりとりは、ざわざわする瞬間を図ったり、案じながら掴み取っていくような、図案の時間でした。そんな過程を経て掴み取られた図案を面白がってくれたり、なにかしらのざわざわを感じ取ってくださったことに、心から感謝申し上げます。」──●ART DIRECTOR & DESIGNER : 大原大次郎(omomma)
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▲『予襲復讐』 |
「準大賞ありがとうございます。学生時代からの溜まりに溜まったいろんなものを音楽で爆発させたアルバムなので、ジャケットは学校をテーマにしたいと思っており、本当はニキビ面のイケてない学ラン男子の集団の絵にした方が僕らっぽいとは思ったんですが、童貞臭を売りにしたありきたりな青春パンクと勘違いされても嫌なので(笑)、SHOHEI君という素晴らしいアーティストにボールペンで刺青女学生をたくさん描いて貰いました。話せばウザくなる程にアートワークは隅々まで毎回拘っています。次はたべっ子どうぶつの箱についてる金賞のやつ獲りたいです。」──マキシマムザ亮君(マキシマム ザ ホルモン)
「あれから1年。改めて「予襲復讐」を手にする。やはり重い。CDジャケットの重量ではない。全てがデジタル化されてしまいそうな時代に、とてつもない物量。重みの数パーセントは、怨念みたいなものだと思っています。亮君とバンドの復讐心が質量となっている。復讐の具現化のために朽ち果てたスタッフの血も刷り込まれている。凄まじきモノは、妥協なき環境からのみ生まれることを体感させていただきました。亮君が立て籠ったデザイン事務所のあの部屋、今も入るたびに「亮君部屋だ。。。」と思ってしまいます。あの日のケンタッキー旨かった。投票してくださった皆様、ありがとうございます。そしてなにより、マキシマム ザ ホルモン万歳!」──●CREATIVE DIRECTOR : 川上直人、ART DIRECTOR : 高橋秀明
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▲『I’M FREE』 |
※今年度の「特別賞」は一次審査において最も得票数の多い作品が授賞
「『I’M FREE』のジャケットの最大の武器は、CDのプラスチック・ケースだからこそ出来る表現であること。ケースに貼られたステッカーは一枚一枚手作業で貼られているし、着せ替えという面白さもこの作品の重要な特性だから、現物を見たことがない人は是非手に取って感じてみてほしいですね。僕はアナログレコードも好きだから紙ジャケットはアートワークとして強いと思ってる、それに接近して紙を活かしたCDパッケージも世の中には沢山ある、でも「I'M FREE」のジャケットはこの方法でしか表現できない特別な作品なんです。僕にとって大事なアルバムである「I'M FREE」を文字通りに自由に表現してくれたデザイナーの渡辺さんに心から感謝し、特別賞受賞を誇りに思います。選んでくれた皆さん、ありがとう。」──佐々木亮介(a flood of circle)
「このたびはこのような名誉ある賞をいただき大変恐縮しております。この作品にはタイトルにもある「FREE」がいろいろと散りばめられてます。それは、ジャケットを「FREE」に楽しんでもらいたいと着想した12パターンの着せ替え仕様だったり、メンバーさんが「FREE」に宙を舞うイメージビジュアルだったり。中のアートワークも、楽曲に込められたメッセージや思いを想像しながら、まさに「FREE」、自由に楽しく作らせていただきました。このような機会を与えてくれたa flood of circleのお三方をはじめ、労を惜しまず尽力してくださいましたスタッフのみなさまには大・大・大感謝をしております。そして、この作品を支持してくださったみなさま、本当にありがとうございました!」──●ART DIRECTOR & DESIGNER : 渡辺俊太郎 (BLUE BIRD d.)
◆「ミュージック・ジャケット大賞2014」オフィシャルサイト
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