ディープ・パープル、'75年グラーツ公演が最新リマスタリングで登場
リッチー・ブラックモア、ジョン・ロード、イアン・ペイス、デヴィッド・カヴァーデイル、グレン・ヒューズという第3期ディープ・パープルによるラインナップで、1975年オーストリア/グラーツで行なわれたライブ音源『ディープ・パープル~ライブ・イン・グラーツ 1975』が、2014年最新リマスタリングを施し9月10日に日本先行で発売されることが発表された。
◆ディープ・パープル画像
当時はまだ無名のシンガーだったデヴィッド・カヴァーデイルと、元トラピーズのグレン・ヒューズをベース&ボーカルとして迎えたディープ・パープルは、1974年に発表した『紫の炎』でそれまでの大ヒットアルバム『ファイアボール』(1971年)『マシン・ヘッド』(1972年)と同様の評価を得ることとなった。同年には第3期の2作目となる『嵐の使者』をリリースし順調な活動を続けていくように思われていたが、本作が収録された1975年4月頃はリッチー・ブラックモアがレインボー結成のためバンドから離れる動きを見せるなど、不安定な時期でもあった。
しかしながら、そんな緊迫した状況下にも関わらず渦中のリッチーを筆頭にバンドは圧倒的なパフォーマンスを披露、従来のハードロック・スタイルを礎にシンセサイザーや実験的なサウンドを取り入れ、ファンキーでメロウな要素も加わった第3期ディープ・パープルの真骨頂とも言うべきステージを繰り広げていた。そんなライブ作品が『ディープ・パープル~ライブ・イン・グラーツ 1975』である。
『紫の炎』『嵐の使者』からの選曲に加え、第2期ディープ・パープルの『マシン・ヘッド』から「スモーク・オン・ザ・ウォーター」や「スペース・トラッキン」がフィーチャーされているのも、デヴィッド・カヴァーデイルがボーカルだけに貴重と言えるだろう。同時期のライブ作品としては『メイド・イン・ヨーロッパ』が有名だが、同アルバムが全5曲/約45分の収録時間であるのに対して、本作は全8曲/約79分と、破格のボリュームを有しているところも嬉しい点だ。
メンバー
・リッチー・ブラックモア(ギター)
・デヴィッド・カヴァーデイル(ボーカル)
・グレン・ヒューズ(ベース/ボーカル)
・ジョン・ロード(キーボード)
・イアン・ペイス(ドラムス)
『ディープ・パープル~ライブ・イン・グラーツ 1975』
2014年9月10日発売
CD 2,300円+税
1.紫の炎
2.嵐の使者
3.ジプシー
4.嵐の女
5.ミストゥリーテッド
6.スモーク・オン・ザ・ウォーター
7.ユー・フール・ノー・ワン
8.スペース・トラッキン
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『ディープ・パープル~ライブ・イン・グラーツ 1975』オフィシャルサイト