ザ・フーのロジャー、ライブを携帯で撮影するファンに「かわいそう」
ザ・フーのフロントマン、ロジャー・ダルトリーは、ライブに来てその瞬間を楽しまず、携帯電話で撮影ばかりしている人達を「可哀想だ」と思うそうだ。逆に、バンド・メイトのピート・タウンゼントは貴重な映像が撮れている可能性もあり、いいことだと考えている。
◆ザ・フー画像
ザ・フーの50周年記念ツアー開催発表記者会見で、パフォーマンスを撮影するファンをどう思うか問われたダルトリーはこう答えた。「可哀想だと思うよ。スクリーンを通じ人生を眺め、その瞬間、完全にそこにいるわけじゃない。撮影してるってことは、50%しかそこにいないってことだよね? ヘンだって思うよ。でも、みんな、それがいいらしい。みんな、クレイジーだ。でも、もしかしたら僕がクレイジーなのかもしれない」
一方、新しいテクノロジーが大好きだというタウンゼントはこう話した。「僕はいいと思うよ。彼らは、映像を撮ってそれを広めるって役割を果たしているんじゃないかな。僕らの映りが悪くなく、ちゃんとプレイしている限り、かつては金払って作っていたものを彼らが広めてくれているんだ。クオリティが低く、ちょっと酷いものもあるけど、広く共有される。いいことだよ」
「僕が横浜でギターを破壊してる素晴らしいビデオがあるんだ。壊す前にいいプレイをしている。これを撮影したのは、カメラ付きの携帯を持っていた1人の男性だけだった。気に入ってるよ。その一方で、ロジャーにも同意する。もしこの週末、グラストンベリーにいたなら、Facebookに載せる話を考えるんじゃなく、音楽を楽しめたことを願うよ」
ザ・フーの50周年記念ツアー<THE WHO HITS 50!>は11月26日に英国でスタート。現在のところ12月17日まで11公演が発表されている。その後、2015年に世界ツアーに乗り出すと言われている。
Ako Suzuki, London
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