山崎あおい、1stワンマンツアー終了。ファイナルは観客が溢れる超満員
山崎あおいの、初のワンマンツアー<山崎あおい 1stワンマンライブツアー2014~アオイハル~>が、3月26日、東京・渋谷クラブクアトロにてファイナル公演を迎えた。
◆<山崎あおい 1stワンマンライブツアー2014~アオイハル~>ファイナル 画像
デビューから1年7か月。宿泊先のホテルがダブルベッドだと心を躍らせながら展開していった自身初のワンマンライブツアーは、チケットが即日完売した東京、名古屋、大阪、そして地元・札幌の4公演。地元のワクワク感と、猫背な背中すらちょっとかっこよく見えるほどの会場でテンション高めで迎えた初日のサッポロファクトリーホールから、あっという間の最終日となった。
最終日の会場となった渋谷クラブクアトロは超満員。どのくらい超満員かというと、フロアへの入り口からリアルに観客が溢れるほどの超満員。開演前からオールスタンディングの会場は山崎と同世代の男女や、業界関係者で埋め尽くされ、期待と興奮から発生した熱気が渦を巻いていた。
客電が落ち、BGMが変わるとメンバーに続いて山崎がステージに登場。アコースティックギターを抱え、1曲目「恋の予感」からライブはスタート。その後、「Pastime」と続き、2013年の夏にリリースされ、彼女の名前と声を全国に広げた3rdシングル曲「夏海」を披露。
最初のMCでは、超満員の客席を見渡し、「すごい壮観! 人がびっしりで、(原宿の)竹下通りみたいな光景が広がっていますね(笑)。こんなにたくさんの方に来て頂いて、本当に嬉しいです。」と、彼女らしいコメントで喜びを表現。そして、日本カーリング協会公式応援ソング「もっと」へ。この楽曲を歌っている間は、観客による写真撮影もOKということで、イントロが始まった瞬間から、客席から無数のカメラがステージに向けられる光景も見られた。
中盤ではアコースティックコーナーを展開。「北海道から上京してメジャーデビューして、本当に濃い1年半でしたが、その中でも“東京に出て来る”というのは私にとって一番大きなイベントでした。上京して新しい街に馴染むために、地元に残してきた家族や友達、大切な人達を自分から突き離してしまった部分があって。寂しいことだけど、間違ったことではないな、と思って作った曲です」と紹介し、“東京に染まって変わることを許してほしい”と綴った「東京」。続けて、心が弱まる高校3年生の受験期、突然泣き出してしまった友達を励ましたくて書いたという「HERO」、そして「カランコロン」と、青春時代ならではの切なさ儚さ、葛藤が表現された、彼女の真骨頂ともいえる楽曲を、一言一言伝えるようにしっとりと歌い上げた(ちなみに、“東京に染まって変わることを許してほしい”と綴った「東京」だが、いまや山崎あおいは、大雪と聞いただけで歯医者に行くのを諦めるくらいには東京に染まってしまっている)。
そのままライブは終盤に突入し、人気曲「レイコさん」では、エレキギターを初披露。ライブの抱負として、「エレキギターを弾く!」とツアー前から宣言していた通り、高校生の頃のライブ以来というエレキギターを弾きこなし、クラップと“タオル回し”で客席と一体となって、この日最高潮の盛り上がりに。そして、「たくさんの人がズラッと並んでいる前で歌うのが夢だったので、本当に嬉しい。これからも、もっとたくさんの人の前で歌いたいです」と夢を語り、「強くなる人」で本編の幕を閉じた。
山崎とバンドメンバー全員がツアーTシャツを着て登場したアンコールでは、×に縫って雑巾にもできる「マフラータオル」や、塾に行く時に使うバックにも使える「トートバック」などなど、なぜか購入ターゲットを小学生に絞ったようなトークでツアーグッズを紹介。そしておもむろに「新曲やります!」と、言い放つと、会場を埋めたオーディエンスからは大歓声。“自分よりもかっこいい男の子を好きになってしまった、自分にあまり自信のない女の子の曲“と紹介し、「センチメンタリズム」を初公開。春にぴったりの甘酸っぱいナンバーで会場を盛り上げた。
歌手になることを夢見ていた中学生の頃に書いたという「Blue days」。この日、ステージ上から目にした、自分のために大勢の観客が集まってくれた光景を、あの頃の自分に見せてあげたいと思ったのであろう。歌い終わっての満足気な笑顔が印象的。そしてラストはギターをタンバリンに持ち替えて、ツアーの余韻を楽しむかのように会場全体を見渡しながら、「I LOVE YOU!!」を披露した。
4月からは大学3年生に進級することも無事に決定した山崎あおい。「この安心感を曲にしたいです。」と語っていたが、1stワンマンツアーを終えて、これから、山崎あおいはそんな安心感に溢れた曲も届けてくれるはずだ……(?)
■ 山崎あおい 1st ワンマンライブツアー2014~アオイハル~
セットリスト
M1 恋の予感 (4th Single)
M2 Pastime
M3 夏海 (3rd Single)
M4 もっと
M5 花火のあと
M6 Paradox
M7 東京
M8 HERO
M9 カランコロン
M10 Just Friend (1st Single)
M11 嘘だった
M12 レイコさん
M13 スコーレ
M14 強くなる人 (2nd Single)
EC1 センチメンタリズム (未発表新曲)
EC2 Blue days
EC3 I LOVE YOU!!
photo by 石井亜希
◆BARKSライブレポート
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