【インタビュー】LM.C「この現実の世界こそがいちばんのファンタジーだと思う」

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──歌って踊れたり、はじけられたりする曲がある一方で「mono-logue」から始まる後半の3曲はメロディが沁みてくる名曲ばかりじゃないですか? 今、Aijiくんが言った内面を掘り下げるという意味では「mono?logue」は自分に当てた手紙のような切ないミドルバラードだし。

Aiji:なにかあったんでしょうかね(笑)。

maya:設定は未来の自分なんですよ。例えば将来、LM.Cがなくなったとき、今の自分を振り返ったらどんなことを思うのかなって。未来からのメッセージを歌った曲です。自分的に気持ちの変化があって書いた曲ってわけでもないんだけど、LM.Cを続けてきた中での経験が自然に曲に反映されたのかなって感じはしますね。結果的にアルバム全体に新しい要素がいいバランスで配合できたというか。

──では、Aijiくんがギタリストとしてソングライターとして意識したのはどんな部分ですか?

Aiji:メロディに関しては絶対的なところに到達したいと思って毎回、書いてますね。

──ということは、ギターはあくまで曲を活かすものとして存在するんですか?

Aiji:そうですね。曲が活きれば弾くし、そうじゃなかったら弾かないっていう。いわゆるロックバンド的なギターソロも曲が求めているんだったら入れるし、必要なければ弾かない。そのスタンスは昔から変わらないですね。だから、やっぱり歌が主役なんでしょうね。プレイスタイルをふくめて、つねに曲に合ってるギターやアレンジを探してる気がします。

──今、言ってくれたこともアルバムに反映されていると思います。(mayaに)ギター、エモーショナルですよね?

maya:(囁き声で)最高です(笑)。

──(笑)なんで、ウィスパーなんですか?


▲初回限定盤

▲通常盤
maya:(笑)自分ももともとギタリストだったのでAijiさんのスタンスがあらためて確認できるアルバムですね。あと、自分的にはLM.Cとしてスタイルと気持ちが一周したのかなって感じられる作品でもありますね。最初のアルバム『GLIITTER LOUD BOX』(2007年)もフルアルバムではなく8曲入りだったし、『PERFECT FANTASY』に収録されている言葉の雰囲気も活動当初と共通してるところがあるし。

──そう言われてみると、初期の歌詞って今よりも尖ったメッセージの曲が多かったですもんね。

maya:そうかもしれないですね。LM.Cってフィクション的な手法の曲もあるから、さっき言われたようにカタカナのファンタジー的世界を思い描いてる人も多いみたいだけど。

Aiji:もっと童話的な曲を想像していたりね。

maya:そうなんでしょうね。でも、自分たち的PERFECT FANTASYはこれしかない!って思って作りました。まぁ、カメレオンで動物シリーズは入れてみたんですけどね(笑)。

──(笑)「Chameleon Dance」は動物シリーズの曲だったんですね。でも、このアルバム、ラストの曲「DIVE TO FANTASY」で終わるのがLM.Cらしいなと思いました。心に虹がかかるような気持ちになれるポップチューンで。

Aiji:最後の曲で原色の世界に行く感じがしますよね。LM.C自体に原色のイメージを持っている人が多いと思うんですけど、そういうところからも抜け出したくて、今回、アルバムのジャケットもモノトーンな感じにしたんですよね。

──ホントに今までのアルバムのジャケットとまったくビジュアルが違いますね。そびえたっている塔はどんなイメージ?

Aiji:現実の世界の中にこういうモノがあって欲しいなって。言いたかったのは現実世界が結局、いちばんのファンタジーなんじゃないかってことなんですけどね。

──ステキですね。ジャケットのみならず、2人の衣装も白と黒だし、見た目からも変化が感じられます。

Aiji:もう結成から7年たってますからね。あの頃のピーターパン症候群的なmayaはもう、いないです(笑)。

──7年って言ったら、小学校卒業してますからね。

Aiji:そうですよ。ランドセル背負っていたのが、いつのまにか中1です(笑)。

maya:やばい。そろそろグレる時期ですね(笑)。

■新しいLM.Cも王道のLM.Cもふくめて今しかできないライヴにしたい(Aiji)

──じゃあ、これからのLM.Cは見せ方もふくめて変わっていくんですか?

Aiji:それはわからないです。ムリして変えようとは思ってない。ただ、最初に言ったようにLM.Cのブランディングは完了したと思っているので、これからはもっともっと好き勝手にやっていこうと思ってます。変な裏切りはしたくないので、“最近のLM.C、キテるよね”っていういい裏切りをし続けていきたいと思ってますけどね。絶対的なクォリティをキープしたまま活動していきたい。

──最後にアルバムをひっさげた全国ツアーでは、どんな景色を見せてくれるんでしょうか?

Aiji:新しいLM.Cも王道のLM.Cもふくめて、今しかできないライヴにしたいですね。

maya:2013年の夏のツアーで活動当初から思い描いていた理想のLM.Cのライヴに近づいた気がしたんですよ。この景色を7年前の自分たちが見たら単純に嬉しいだろうなって。そんな手応えを感じた日々を経てのツアーで新曲も増えてるから、どんなふうになるか自分でも楽しみですね。

Aiji:あと、今回のツアー、初めて全会場で握手会をするんですよ。

maya:ステキな企画ですね。

Aiji:終演後なので、お客さんも我々も汗でドロドロの状態で“Nice To Meet You”なんでね。ついに色々とバレちゃう(笑)。

──(笑)バレちゃうって、前からそんなイメージ作ってないじゃないですか?

maya:照明が暗い中で、闇握手会とか(笑)。

Aiji:それじゃ、ありがたみがないよ(笑)。

maya:とにかく一歩でも二歩でも気持ち的に前に進めるツアーになるといいですね。最高のライヴにする覚悟はできているので。Aiji:パーフェクトなファンタジーを見せます!!

取材・文●山本弘子

『PERFECT FANTASY』
2月12日(水)発売
初回限定盤:CD+写真集(スペシャルBOX仕様)
VIZL-638 \6,300(税込)
通常盤:VICL-64134 \2,415(税込)
CD
01.Neo Fantasia
02.DOUBLE DRAGON
03.Chameleon Dance
04.禁じられた宇宙。
05.My Favorite Monster
06.mono-logue
07.DREAMscape
08.DIVE TO FANTASY

<LM.C TOUR 2014 [PERFECT FANTASY]>
2.15(土) 広島ナミキジャンクション OPEN 17:30 / START 18:00
2.16(日) 岡山IMAGE OPEN 17:00 / START 17:30
2.18(火) 神戸VARIT. OPEN 18:30 / START 19:00
2.20(木) KYOTO MUSE OPEN 18:30 / START 19:00
2.22(土) 高知キャラバンサライOPEN 17:30 / START 18:00
2.23(日) 松山サロンキティOPEN 17:00 / START 17:30
2.27(木) 金沢 AZ OPEN 18:30 / START 19:00
2.28(金) 新潟LOTS OPEN 18:30 / START 19:00
3.2(日) 札幌KRAPS HALL OPEN 17:00 / START 17:30
3.3(月) 札幌KRAPS HALL OPEN 18:30 / START 19:00
3.5(水) 青森Quater OPEN 18:30 / START 19:00
3.7(金) 盛岡CLUB CHANGE WAVE OPEN 18:30 / START 19:00
3.9(日) 仙台darwin OPEN 17:00 / START 17:30
3.19(水) HEAVEN'S ROCK宇都宮 OPEN 18:30 / START 19:00
3.22(土) HEAVEN'S ROCK熊谷 OPEN 17:30 / START 18:00
3.23(日) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 OPEN 17:00 / START 17:30
3.29(土) 柏PALOOZA OPEN 17:30 / START 18:00
3.30(日) 高崎club FLEEZ OPEN 17:00 / START 17:30
4.3(木) 福岡DRUM Be-1 OPEN 18:30 / START 19:00
4.5(土) 大阪BIG CAT OPEN 16:30 / START 17:00
4.6(日) 名古屋ボトムライン OPEN 16:00 / START 16:30

チケット:大阪、名古屋公演のみ 2014年2月8日(土)全国一斉発売
前売:スタンディング¥4,800 (DRINK¥500)
※ドリンク代別(2/28はなし) ☆3歳以上チケット必要
【大阪/名古屋公演のみ2014年2月8日(土)発売】
【ライブに関する総合問合】バックステージプロジェクトTEL03-5786-2400(12:00~19:00)


◆LM.C オフィシャルサイト
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