ブルース・スプリングスティーン、記録的セールスのワケ

日本では1月29日に発売となるブルース・スプリングスティーンの2年ぶり18thアルバム『ハイ・ホープス』が、Billboard 200 2/1付にて全米初登場1位を獲得、通算11作目の全米1位獲得を果たし、彼のヒーローであるエルヴィス・プレスリーをも抜いて、ザ・ビートルズ(19作品)、Jay-Z(13作品)に次ぐ、全米1位獲得数歴代3位という記録を樹立した。

◆ブルース・スプリングスティーン画像

ブルース・スプリングスティーンが初めて全米No1を獲得した作品は1980年の『ザ・リバー』。以降80's、90's、00's、10'sと4つのディケイドで全米1位を獲得している。近年のオリジナル・アルバム4作（2007年『マジック』、2008年『ワーキング・オン・ア・ドリーム』、2012年『レッキング・ボール』、2014年『ハイ・ホープス』）は、連続全米初登場No.1を記録している状況だ。

『ハイ・ホープス』全米初週売上は99,000枚だが、注目すべきは、その内訳だ。99,000枚のうちパッケージが74,000枚（うちLPが2,000枚）、デジタル・ダウンロードが26,000という、圧倒的なCD人気なのだ。現在のアメリカのマーケットにおいては驚異的に高い比率となっている。その大きな要因は初回プレスのCDのみに付くボーナスDVDが『ボーン・イン・ザ・U.S.A.全曲再現ライヴ』というあまりに強力な内容を誇るものだったから、と分析されている。

一足先に全英アルバム・チャートでも初登場No.1を獲得していたが、ドイツ、スイス、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、オランダ、ベルギー、カナダでも初登場1位を記録。現段階で10カ国で初登場1位となっており、今後チャートが発表される各国でも軒並み初登場1位を獲得するであろう動きを見せているようだ日本盤は1月29日の発売となる。

ブルース・スプリングスティーンは1月26日（日）から南アフリカのケープタウンを皮切りにツアーをスタートさせる。スプリングスティーンが南アフリカで公演を行なうのは実はこれが初めてのことだ。アパルトヘイトに反対し「サンシティ」にも参加したボスが、マンデラ氏死去後の南アフリカでどのような発言をするのかも注目されている。



『ハイ・ホープス』日本盤
1月29日発売
●初回限定ボーナスDVD付 SICP4080-1 ￥3200＋税
●通常盤 SICP4070 ￥2400＋税
＊解説：湯川れい子、天辰保文、五十嵐正
＊歌詞の世界から見た『HIGH HOPES』三浦久
＊対訳：三浦久
https://itunes.apple.com/jp/album/high-hopes/id741055385


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