【ライブレポート】嘘つきバービー、解散ライブ大盛況 最後は誰も知らない新曲で締め

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嘘つきバービーのラストライブとなる<嘘つき、バービー>が、9月27日に恵比寿LIQUIDROOMにて行われた。

◆嘘つきバービーファイナル公演@恵比寿LIQUIDROOM 画像

5月31日の突然の解散発表後、<魔法を使った分の頭痛>と題した全国ツアーを7月まで敢行していた彼ら。今回のラストツアー<嘘つき、バービー>は、彼らの地元、長崎・佐世保ガァネット(9月14日)を皮切りに、大阪・梅田Shangri-LA(9月24日)を経て、ラストとなるこの日の東京公演の3本のみとなった。

全公演即日SOLD OUTとなったなかで迎えたツアーファイナルのLIQUIDROOMは、超満員の観客で埋め尽くされた。

定刻の19時を過ぎた頃、ライブではおなじみのSE(「黄昏のビギン」)が流れ暗幕が開くと、スポットライトが当たったステージ中央には、車椅子に座った岩下優介(Vo& B)を中心に千布寿也(G)、豊田茂(Dr)そしてミュージックビデオのキャラクターである“泥田”と“マグロ女”が揃い立った。

割れんばかりの歓声の中、岩下の「始めるよ」を合図にライブは「ファンタ」で幕を開けた。デビュー作『子供の含みぐせ』~最後のアルバム『ニニニニ』までファンにはお馴染のナンバーで盛り上げながらも、新曲「ディス子の彼」も披露。唯一無二の世界観で観客を魅了していく。

本編最後は「アクセル一発ズガイコツでた」。アウトロ途中で暗幕が閉じていくシュールな本編のエンディング。そして鳴り止まないアンコールを求める拍手の中、今度は暗幕が開きながら人気曲「ねこ子」がスタート。そこから「どろろどっきんぐ」「音楽ずるり」とキラーチューンが続くと、フロアはこの日最高の盛り上がりを見せた。

二度目のアンコールに応えて、「魅惑のマジカルチョコレーツ」のイントロが響くと、岩下がタンバリン片手に登場する。豊田はパンツ一枚の出で立ちで突然観客席の中に現れカウベルを叩き鳴らす。千布はその中ひとりたんたんとオケにあわせてギターソロをつま弾くという三者三様のパフォーマンスを見せる。

何といってもこの日最大のハイライトはその後の「嘘つきバービー学」。突然「バビブベ以外人間」が再度始まったかと思えば、嘘つきバービー楽曲のパーツを次々と組み合わせた、変幻自在にして前代未聞のメドレーナンバーを披露する。バンドの世界観とスキルが融合した、誰も見たことのない10分弱の「嘘つきバービー学」に観客は大興奮した。

そして「次の曲で最後にするね」と岩下が言う。「嘘つきバービーで最後に作った曲です。誰も知らない曲をやって終わります」と語ると、最後に新曲「まいろう」をパフォーマンス。“終わりなんてどこにもない”と繰り返されるフレーズに、観客はバンドへの様々な思いを噛み締めたことだろう。こうしてバンドは12年間の歴史に幕を閉じた。

なお、この日のライブの模様を収めたDVDが、10月30日にタワーレコード限定で完全生産限定盤として発売される。彼らにとって最初で最後の映像作品となるこのライブDVDは、その圧倒的な世界観を余すことなく伝える非常に貴重な作品となることだろう。


嘘つきバービー最後のライブ<嘘つき、バービー>
2013.9.27@恵比寿リキッドルーム セットリスト
1.ファンタ
2.カサカサ
3.絶景かな絶景かな
4.表太郎
5.海大の化けもん山のように
6.ふくすけ
7.神様と人間
8.ディス子の彼(新曲)
9.バビブベ以外人間
10.塊のズレ
11.イワとイイ関係
12.むれにむれる
13.新しい化学
14.やわらかヘンリー
15.アクセル一発ズガイコツでた
Enc.1
16.ねこ子
17.どろろどっきんぐ
18.音楽ずるり
Enc.2
19.魅惑のマジカルチョコレーツ
20.嘘つきバービー学
21.まいろう(新曲)

LIVE DVD
『嘘つき、バービー』
LADV-0005 ¥3,000(税込)
※完全生産限定盤
※タワーレコード限定
タワーレコード商品ページ
http://tower.jp/item/3309052
タワーレコード特集ページ
http://tower.jp/article/feature_item/2013/09/20/0701

◆嘘つきバービーオフィシャルサイト
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