ストーンズ、フロイド、U2のコンサートを手がけたステージ・デザインの巨匠、死去

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ザ・ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、U2、AC/DC、マドンナ、レディー・ガガ、ロビー・ウィリアムスなど数々のアーティストのステージをデザインしてきた舞台美術家/建築家のマーク・フィッシャー氏が火曜日(6月25日)、入院先の病院で亡くなった。病名は明かされていないが、長年、難病を患っていたそうだ。66歳だった。

ビッグ・コンサートに革命を起こしたといわれるフィッシャー氏。ザ・ローリング・ストーンズの『50th Anniversary Tour』『A Bigger Bang Tour』『Voodoo Lounge』、ピンク・フロイドの『The Wall(1980年)』『Animals』、ロジャー・ウォーターズの『The Wall(2010年)』、U2の『Vertigo』『Elevation』、AC/DCの『Black Ice』、マドンナの『MDNA』、メタリカの『Death Magnetic Tour』、クイーンのミュージカル『We Will Rock You』、北京オリンピックの開会式など、その代表作を挙げ出したら限がない。最近ではU2の『360』ツアーのセットが話題になった。日本人のアーティストでは、ミスター・チルドレン、B'z、松任谷 由実らのステージを手がけている。

とくに親交があったザ・ローリング・ストーンズは、「20年以上に渡り、彼が僕らのためにデザインしてくれた見事なセットは、ツアーが成功した大きな要因だった」「僕らはみんな、彼のドライなユーモアのセンス、物事に動じない姿勢が大好きだった」と追悼している。

Ako Suzuki, London

◆マーク・フィッシャー・オフィシャルサイト
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