トニー・アイオミ、リック・ルービンを語る
ブラック・サバスのトニー・アイオミが、ニュー・アルバム『13』でタッグを組んだプロデューサー、リック・ルービンについて語った。アイオミはルービンのやり方に戸惑ったり、プレッシャーをかけられたそうだ。
◆ブラック・サバス画像
アイオミは『Guitar World』誌のインタビューでこう話した。「正直言って、最初、彼をどう判断したらいいかよくわからなかった。(準備段階での)彼は“曲作って。出来たら電話して”ってだけだった。で、そうしたんだ。いや、正確にはメールした。彼に電話はできなかったからね…、彼に電話する人なんかいない。“今夜、来る?”ってメールしたんだ。ふらっと現れた彼は、曲を聴いて“ああ、これは好きだ。これはよくない”ってだけ言った。俺ら、彼にもっと関与してもらいたかった。“ここを変えたほうがいい”とか“これはもうちょっとこっちに置いて”とかさ。でも、彼はとらえどころのない人だった。あまり会わなかったし」
「ところが、レコーディングが始まると、彼はずっとその場にいたよ…。マイク持って、ベッドに横たわっていた(笑)。まったく、なんて変人だ(笑)。彼のやり方は、1stと同じように、スタジオで俺らにライヴで曲をプレイさせるってものだった。2回くらいプレイするだろ、そうするとリックは“もう1回やってくれる?”って言うんだ。終わって、隣にいたギーザーに“よかったよな?”って言ったら、彼も“よかった”って言うのに、リックは“もう1回”ってくるんだよ(笑)。だから、俺らはもう1回、もう1回ってやってた。そうすると、リックは“いいと思う。でも、もっといいものができないか、もう1回やってみたくない?”って言うんだよ。オジーは“なんだって、またやるのか?”って(笑)。リックは間違いなく俺らをプッシュしていた」
ルービンはブラック・サバスの1stと同じヴァイブを持ったアルバムを作りたいと考えていたそうだ。アイオミは、それは「生でナチュラルなヴァイブ」だという。
リック・ルービン・プロデュース、オジーいわく「完璧だ」というブラック・サバスの新作『13』は6月11日にリリースされる。
Ako Suzuki, London