ブラック・サバス、ビル・ワードが再結成に参加しなかったもう1つの理由
ブラック・サバスの再結成にドラムのビル・ワードが参加しなかったのは、契約の内容や金額の面で折り合わなかったからと説明されていたが、オジー・オズボーンによると、その裏に重大な問題があったそうだ。彼らはワードの技量に疑問を抱いたという。
◆ブラック・サバス画像
オジーはUKの音楽誌『MOJO』のインタビューでこう話した。「金かなんかなんだろ…。でも、あれには別の面があった。ビルが来たとき、俺ら全員“彼は1時間半や2時間のギグが出来るのか? 大丈夫なのか?”って疑問を持たざる得なかった。俺は、セットを一通りやってみてどんな感じか見てみようって提案したんだ。すごく調子悪そうだったし、ドラムはバンドで1番過酷な仕事だからな」
「ビルは俺らのやってることを覚えられなかった。でも、それを認め“俺はこのギグを欠席するわけにはいかない。でも、どうにかならないか。やるけど、別のドラマーをバックアップにつけたらどうか?”とか“何曲かだけプレイする”なんてことは言わなかった。そうだったらよかったよ」「でも、彼の考えていたことはわかる。プライドが傷ついたんだろう。それはわかるよ。本当にわかる。あいつはこれからだってずっと俺の友人でありブラザーだ。でも、白黒つけないとな…」
「スティッカーになる黄色いメモ用紙、知ってるだろ? あれをドラムのいたるところに貼り付けてたんだ。“ビル、一体これはなんのためだ?”って訊いたら、“自分のやることが覚えられない”って言うんだよ。“ドラム・キットに50万枚もの紙貼り付けて、どうやって覚えるんだ? どれ見るってんだ?”って訊いたら、“わかるはずだ”ってさ。もういいよ。俺はビルを解雇するつもりはない。でも同時に、俺ら、それに付き合う忍耐は持ち合わせてない」
ワードは2012年5月、承諾できなかったという契約の内容をこう説明していた。「4月初め、Downloadフェスティヴァルで“最小限”ジョインするよう依頼された。僕がプレイするのは3曲ほどで、あとは別のドラマーがブラック・サバスとプレイするという意味だったと思う。そんな条件では参加したくなかった。自分は3曲しかプレイしないのに、ほかのドラマーがサバスの曲をプレイするのを見る準備なんてできていなかった」
ブラック・サバスは来週、<Ozzfest Japan>で来日。6月12日にニュー・アルバム『13』(日本盤)をリリースする。
アルバムではブラッド・ウィルクが、ツアーではトミー・クルフェトスがドラムをプレイしている。
Ako Suzuki, London
ブラック・サバス『13』
2013年6月12日発売
デラックス盤(2CD) UICN-1034/5
通常盤(1CD) UICN-1036
<Ozzfest Japan 2013>
5月11日 (土)・12日 (日)
@幕張メッセ 国際展示ホール 9-11
※ブラック・サバスは5/12に出演
http://ozzfestjapan.com/
◆ブラック・サバス・オフィシャルサイト
◆【動画】ブラック・サバスのレコーディング風景日本語訳
◆【動画】リック・ルービンによるプロデュース模様日本語訳