【ライブレポ―ト】アンティック-珈琲店-、「いらっしゃいませ!アンティック-珈琲店-東京支店へようこそ」
「いらっしゃいませ! アンティック-珈琲店-、東京支店へようこそ!」
◆アンティック-珈琲店- ライブ画像
壮大なファンファーレ、そしてファンの手拍子と大歓声に迎えられたステージに、メンバーからの挨拶が華々しく響き渡る。アンティック-珈琲店-“開店”、イコール活動開始から10周年を迎えた記念すべき一年を飾る<10th Anniversary year LIVE CAFE "48"都道府県 TOUR「NYAPPY GO AROUND キミノマチ」>が、4月21日、SHIBUYA-AXからついにスタートした。
「今日は“ご来店”ありがとうございます! 普段みんなは、仕事だったりとか学校だったりとかで、色々ストレスとか不安とか溜め込んでると思うんですけど、今日はここに全部置いていってください。僕たちが全部受け止めるんで、ね!」(みく)
2004年11月リリースのシングル「孤妄」に収録された「逃避回路」、約2年半ぶりとなる待望の活動再開に伴うミニアルバムのタイトルナンバー「アメージングブルー」など新旧多彩に織り交ぜたセットリストに序盤からヒートアップするファンを、メンバーからのメッセージがさらに熱くする。「今日は最高のデートにしたいと思うんで、みんな100%楽しんで帰ってください!」(みく)。その場にいるすべての人たちを笑顔にするアンカフェならではの“デート”は、さらに楽しいプレゼントが続き……。
「3か月連続でCDが出ます! テーマが、“原宿参部作リターンズ”ということで……。知らない人もたくさんいると思うんですけれども、昔、アンティック-珈琲店-は“原宿参部作”っていうテーマを元に3か月連続でCDを出したんですけれども。そのときは4人で、坊くんを含めた収録だったんですけれども、それを今の5人なりにアレンジしてみようかなと思って、“アンチエイジング”を試みてみました(笑)」(みく)
2005年7月にリリースされた“原宿参部作第壱弾”シングル「テケスタ光線」は、“アンチエイジングver.”とサブタイトルがついて今回のツアーでは披露されている。2007年4月30日・日比谷野外音楽堂でのライブを最後にバンドを卒業した前ギタリストの坊を含む4人編成時代のアンティック-珈琲店-から、takuyaとゆうきが加わった5人編成となり新たな形でチャレンジする、今回の“原宿参部作リターンズ”。6月、7月、8月と連続リリースが予定されている新たな形の“原宿参部作”の口火を切る「テケスタ光線 -アンチエイジングver.-」は、かつての“原宿参部作”を機にアンカフェが拓いた“ダンスロック”という武器が衰え知らずの躍動感で、まさに“アンチエイジング”(笑)な仕上がりとなってSHIBUYA-AXのファンを喜ばせた。ダンサブル&スピーディーなリズムを奏でながら、輝喜、カノン、ゆうき、takuya、みくから成る“今”のアンティック-珈琲店-が活き活きとステージを駆ける。
そして、彼らのライブの楽しい見せ場のひとつ、「ダックのマジカルアドベンチャー」ではこの日もみくがピコピコハンマーでファンの頭を連続ヒット(もちろん優しくです・笑)。さらに、今回のツアーは、“熱血!! 全国カフェダンス選手権”なるアンカフェ流エンターテインメント・パフォーマンスも開催。輝喜、カノン、ゆうき、takuyaが楽器を置いてステージを跳ね、走り回り、踊りまくり。そして、それにファンも続いて会場がダンスの嵐で埋め尽くされる“選手権”は、技術だけでなく地元愛の大きさで優勝を競われるというアンカフェならではの遊び心たっぷりな一幕だった。
そんなユニークな趣向で盛り上がったかと思えば、「AROMA」ではtakuyaがライトハンド奏法を駆使するなどのテクニシャンぶりを披露。「玩具」では、みくの激しいスクリームにファンがヘッド・バンギングで応戦。そして「BondS~絆~」は、メンバー5人の気合いが塊になったような一体感豊かな演奏が疾走した。「MY HEART LEAPS FOR "C"」では、みくの叫ぶようなボーカルを筆頭にしたエネルギッシュなパフォーマンスが、この10年間でアンカフェが骨太さを着実に増してきたことを物語る。
「ひとつひとつの出会いだったり、歯車だったりがちゃんとかみ合って今の僕たちがここにいると思うんですけど、その中には、挫折とかも色々あって。だけど、それが全部よかったんだなって今思えてるのは、今の僕たちが幸せだからだと思うんですね。もし幸せじゃなかったら、そう思えてないと思うんです。その恩返しとして、47都道府県、みんなにとって今日っていう“歯車”がよかったっていうふうになれるようなツアーにしたいと思ってまわるつもりです。だから、これからも応援よろしくお願いします」(みく)
踊れて、楽しくて、熱く、今のこの5人のアンティック-珈琲店-をありのままに表現したこの日のステージで、温かな雰囲気もファンの心を打つ。ライブ会場限定発売シングルでもある「キミノマチ」では、今の自分たちを支えるものすべてへ感謝を込めたメロディーを、飾りっけなしの真摯な演奏で届けるシーンが印象的だった。そして、大きな大きな拍手と笑顔で埋め尽くされたライブのエンディングでは、ステージ上のメンバーと客席のファンが記念撮影をするのだが、そのメンバーの手には、この日は“ア”の文字が書かれたボードが掲げられている。今回のツアーの全会場で掲げられる一文字一文字を繋げて完成するという、そのワードとは果たして……!?
たっぷりの遊び心と、メンバーの熱き思いが爆発するアンティック-珈琲店-10周年アニバーサリー・イヤーの行く末を、大いなる期待を持って見守ろう!
文:道明利友
会場限定シングル 「キミノマチ」
4月21日渋谷AX~9月15日福岡Be-1公演のみ限定販売
¥1,000(税込)
1.キミノマチ
2.キミノマチ(カラオケver.)
3.キミノマチ(カラオケ屋ver.)
ジャケット:全5パターン
特典:<NIGI×2 GO AROUND 握手会 in キミノマチ>参加券付き
全国47公演(*2014/1/4@日本武道館公演を除く)の会場にて握手会を開催します
New Single
「Bee Myself Bee Yourself~自分らしく君らしく生まれたストーリーは始まってんだ~/テケスタ光線 ~アンチエイジングver~」
2013年6月12日発売
[CD+DVD]
SLRL-91001/2 ¥1,680(税込)
[CD]
SLRL-11001 ¥1,200(税込)
◆チケット詳細&購入ページ
◆47都道府県ツアー特設サイト
◆アンティック-珈琲店-オフィシャル
◆BARKS ヴィジュアル系・V-ROCKチャンネル「VARKS」
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