【ライブレポート】AUN Jクラシック・オーケストラ・レコ発ライブ、香音が和太鼓を披露
◆AUN Jクラシック・オーケストラ画像
18時30分、尺八とふたりの篠笛の音が響きライブが始まる。大島紬で作られた洋装という衣装は、彼らが日本の伝統を世界へ届けようという思いだろう。1曲目は『八人の響き』のThanks Track「Go West 53」。MCでは、メンバー紹介。続いて、ケツメイシの「さくら」をカバー。春の訪れを感じる。
ここで、ゲストコーナー。野々村夫妻の娘である香音(11歳)が登場。小学校2年生からドラムを習っているということで、同じ打楽器である和太鼓でAUNJとコラボレーション。その後、AUN(井上良平、井上公平)のふたりは取材に入り退席。その間は、会場から希望者を募り太鼓を担当してもらい「海の路」をAUNJと一緒に演奏する。ファンミーティングだけあって、アットホームな演出だ。
AUNのふたりが戻り「Oriental Journey」。リズムよく始まった曲が、途中、旅をして他の国に辿り着いたかのように曲調を変えていく。続く「Ocean」は、「海」をアレンジしたことで生まれた曲。船の上で生まれた曲だ。だからだろうか、どこかに帰りたくなる、そんな印象を持つ。
そして、1969年生まれのAUN+秀での演奏。ふたりの太鼓と鳴物から始まり、途中、十分な“秀 -HIDE-ワールド”を味わい、太鼓、笛、鳴物へ。2013年までの44年の機微を感じる。そして、荒々しさを感じる「斬月」。ラストは、吉野町桜応援ソング「桜小道」。春の優しい陽射しが待ち遠しくなる曲。
アンコールは「道」。この曲は、聴くたびにどこへ続くかわからない人生という道を、どう生き抜くかを考えさせてくれる曲。穏やかに見えて、決してそうではない日々を誰もが歩いていく。
『八人の響き』に書かかれている「僕たちの音楽には国境はない。しかし国籍はある」という言葉通り、国を超えて届く音に、日本という刻印が押されていることを感じた。
3月23日、24日には、この六本木ブルーシアターで公演を行う。この公演は、若い世代にも観て和楽器を身近に感じてほしいという思いから、中学生~29歳は3,000円、小学生以下は1,500円という料金設定だ。
AUN Jクラシック・オーケストラ:井上良平(和太鼓、三味線)、井上公平(和太鼓、三味線、笛)、山田路子(篠笛)、秀 -HIDE-(鳴物)、尾上秀樹(中棹三味線)、市川慎(箏)、山野安珠美(箏)
<『八人の響き』のレコ発ライブイベント 3月12日>
1.Go West 53
2.さくら(ケツメイシ)
ゲストコーナー:さんぽ(となりのトトロ) with 香音
3.Oriental Journey
4.Ocean
5.1969-13
6.斬月
7.桜小道
EN.道
<AUN Jクラシック・オーケストラ・ライブ>
2013年3月23日(土)13:00~/17:00~
2013年3月24日(日)12:00~/16:00~
@六本木ブルーシアター公演(1日2回公演)
チケット料金:全席指定\6,000(S席・税込)、中学生~29歳\3,000、小学生以下\1,500
[問]ブルーシアターチケット 03-5414-3255(オペレーター対応:平日 10:00~19:00)
『八人の響き』
FAMC-099 2,625円(税込)
[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/
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