奇跡のドキュメンタリー、映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』がアカデミーにノミネート

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3月16日公開の映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』が、2013年度第85回アカデミー賞ドキュメンタリー賞にノミネートされた。音楽の力が引き起こした奇跡のドキュメンタリー作品だ。

◆映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』予告編

2012年サンダンス映画祭にて、ワールドシネマドキュメンタリー部門・審査員特別賞と観客賞をダブル受賞し、世界の映画祭で数々の賞を受賞した『シュガーマン 奇跡に愛された男』は、マイケル・ムーア監督が「驚異的で、信じられないくらい素晴らしい!」と驚嘆、女優スーザン・サランドンが「とにかく感動!必見の映画」と絶賛する作品だ。

2012年7月27日にアメリカで3館限定公開されるや、すぐに口コミが広がり150館まで拡大公開され、5ヶ月以上経った現在も超ロングランヒット上映を続け、単館系ドキュメンタリーとしては異例の3万ドルを突破している作品だ。

1968年、ミシガン州デトロイトにて、場末のバーで歌うひとりの男ロドリゲスが大物プロデューサーの目にとまり、満を持してデビューアルバム『Cold Fact』を発表するものの、商業的には大失敗に終わる。世の多くのミュージシャンと同じく、彼もまた誰の記憶にも残らず、跡形もなく消え去った。ところが、音源は海を越え、運命に導かれ南アフリカに渡っていた。反アパルトヘイトの機運が盛上がる南アフリカの地で、ロドリゲスの歌声は若者達の胸に突き刺さった。

その後20年にわたって『Cold Fact』は広い世代に支持され、南アフリカではザ・ローリング・ストーンズに並ぶほど有名なアルバムになっていた。しかし誰も彼の「その後」を知らない。失意のうちにステージで自殺した、との都市伝説だけが残されているだけなのだ。なぜ彼の音楽は同時代のアメリカで無視され、南アフリカで熱狂的に受け入れられたのか?彼はどこへ行ってしまったのか?音楽の共鳴力に心打たれ、人生に起こる本当の奇跡に出会う、珠玉のドキュメンタリー作品が『シュガーマン 奇跡に愛された男』である。地球の裏側で起こった奇跡が男の人生を大きく変える、驚嘆の実話なのだ。

『シュガーマン 奇跡に愛された男』
監督・製作・撮影・編集:マリク・ベンジェルール/2012年/スウェーデン、イギリス/87分/原題:Searching for Sugar man
オリジナルサウンドトラック:ソニー・ミュージックジャパン インターナショナル
(C)Canfield Pictures / The Documentary Company 2012  

3月16日(土)角川シネマ有楽町ロードショー
3月ロードショー 梅田ガーデンシネマ/センチュリーシネマ/KBCシネマ/ディノスシネマズ札幌劇場
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