浜崎あゆみ、音楽の力を信じた全国ツアーが涙のファイナル

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浜崎あゆみの全国ツアー<ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~ 2011 A>の最終公演<ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~ 2011 A LIMITED EDITION>が、10月19日にさいたまスーパーアリーナにて開催された。

◆浜崎あゆみ 画像@2011.10.19<ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~ 2011 A LIMITED EDITION>

ツアーは当初、4月9日から実施される予定だった。しかし、3月11日の東日本大震災を受けて4月中の公演を延期。さらに7月2日と3日に実施予定だった宮城県セキスイハイムスーパーアリーナ公演の中止を余儀なくされ、ライヴ内容、ツアータイトルのすべてを全面的に見なおし。POWER of MUSIC(=音楽の力)をテーマに、大掛かりな演出を抑える一方で、8名のストリングス隊と4名のホーン隊を配して、楽曲は全編オーケストラアレンジ。自身初のセンターステージかつバンド+オーケストラ構成での全国ツアーとなった。

序盤の公演は、衣装替えもほとんどない状態だったが、ツアーが進むにつれて、世間の機運も復興へと向き始め、それに合わせてセットリストや演出も進化。10月からの<FINAL Chapter>では、ミニアルバム『FIVE』から「progress」など3曲を加え、さらに衣装替えも追加された。

そして10月19日のファイナル公演。会場の中心に鎮座する荘厳な真紅の幕が降ろされたセンターステージに向けて、開演前から2万5000人の「ayuコール」が送られる。なお、この開演前の「ayuコール」は、終演後3日間にわたって、mu-moにて無料配信されることがアナウンスされている。

やがて、会場は暗転。ライヴがスタートする。「悲しんでばかりでなく、しかし決して忘れることなく、前を向いて進んで行こう」というメッセージを伝えるような映像と、オルガンのサウンドが埋め尽くす中、オーディエンスのビンクの光とダンサーズの持つ暖かい光が揺れる。そして音が消え、ステージを囲っていた幕がゆっくりと上がっていく。センターステージの中心に立った浜崎あゆみは、正面を見据え、歌い始める。静まり返った会場に響くのは、ayuの歌声だけ。気づけば客席から女の子たちのすすり泣く声も。アカペラから始まった「forgiveness」の、圧倒的と表現していいパフォーマンスは、瞬時にオーディエンスの目の前に浜崎あゆみの世界観を映しだした。

国内ファンのためにアメーバピグ、海外在住のファンのためにUSTREAMでも生配信された最終公演では、最新ミニアルバム『FIVE』収録全曲を含めた全24曲を披露。「ANother song feat. URATA NAOYA」では浦田直也(AAA)が、そして「Why... feat. JUNO」ではJUNOがステージに登場し、浜崎あゆみとライヴパフォーマンスを繰り広げた。

「夏の<a-nation>以来、久々に僕ら姉弟の大切な曲、「ANother song」をライヴでみなさんに聞いていただける事、歌える事、すごく嬉しいです。歌を通してすごいパワーをたくさんの人達に伝えてきたこのツアーに参加させてもらえる事、心から嬉しいです。」── 浦田直也(AAA)

「「Why...」のレコーディングやプロモーションビデオで、たくさんの事を教えていただいて「最高を追求する、プロの視点(意識・根性)を学びました。「どうやったらファンが幸せな時間を過ごせるのか?」ということを常に考えていて、本当に尊敬します。ツアー最終日にステージに立たせてもらうことができて本当に嬉しいです。これからもたくさん教えてもらったことを生かして、頑張っていきたいと思います。」── JUNO

MCコーナーでは、アメーバピグやUSTREAMで視聴しているファンに会場の大声援を届ける。さらに浜崎あゆみは、感極まりながら、様々な出来事を乗り越えて、この日、さいたまスーパーアリーナに集うことができた2万5000人のオーディエンスと、足を運べなかったファン、運ぶことができなくなったファンに向けて、感謝の気持ちを口にした。

そして、「さいたまスーパーアリーナで生まれた愛を、頑張っている日本のすみずみまで届けて行きましょう!」と、アンコールラストの「Thank U」まで、約3時間にわたって全身全霊で歌いきった。
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