スマッシング・パンプキンズ、発想を転換して通常アルバム『オセアニア』発表
ビリー・コーガンはスマッシング・パンプキンズの「大スケールで広範囲の『ティアガーデン・バイ・カレイドスコープ』プロジェクトに対する賛否両論の反応のおかげで、バンドは今後発売予定の通常アルバム『オセアニア』を作ることになったと語る。
「一度に一曲ずつ(発表)という発想が極限に達したと自分でわかる地点に至ったんだ」とコーガンは言う。「僕たちは期待に反して全員に到達することなどできていないと気づいたんだ。だって、僕たちのフェイスブック・ページには130万人ものフォロワーがいるんだよ? だから、曲を出せば130万人が見ることになるわけだけど、それはその瞬間に見ていればの話なんだよね。彼らは別に探しているわけでもないし、友だちにそのことを言う必要があるわけでもない。すごく移り気なものなんだ」
「いまだに伝統的なやり方で情報を得ている普通の人たちに僕たちがちゃんと到達していないってことに気づいたのさ。そして、どうしたらいいか考えて『そうか、またアルバムを作ることにしよう』って思ったんだ」
スマッシング・パンプキンズはこれまでに44曲入り予定の『ティアガーデン……』のために「オワタ」など12曲近くの歌を出してきた。一方『オセアニア』はそれ以外の14曲をフィーチャーしている。『オセアニア』はパンプキンズにとって2007年の『ツァイトガイスト』以来のトラディショナル・アルバムで「11月には聞いてもらえるようにしたいけど、まだ確定じゃないんだ」とのこと。音楽的には「これまでに僕がやったもっともメロディックな作品だけど、ハードにロックしてもいる。今まででもっともオープンなサウンドのアルバムだろうね。聞いた人はすごくパンプキンズらしいって言うよ。だけど、何だか新しさもあって、古い音に戻ったって感じはしないんだ」
『オセアニア』のほとんどの曲はコーガンが今年書いたものだが、エレクトリック・プルーンズのマーク・タリンが2月に亡くなる前に一緒に書いたものもある。
コーガンは『オセアニア』がアルバムを求めていたパンプキンズ・ファンのファンを満足させるのみならず、『ティアガーデン…』のコンセプトを活性化させることを期待している。「これが『ティアガーデン…』の進展を助けるものになるはずだと信じてる。そうなればこれからの3~4年はバンドにとって興味深いものになるはずだよ」
◆ニュース提供:ビルボード
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