SCANDAL、勢いだけじゃない、感動的な余韻をも残す会心作『BABY ACTION』に掛けた想い
SCANDAL
3rd Album 『BABY ACTION』 2011.8.10 Release
INTERVIEW
TOMOMI:曲順も、どの曲を入れるか、タイトル、歌詞の細かい一文字まで、何に関しても大人たちとバトりました(笑)。
全員:うわーーっ(嬉)。なんで? どこにですか?
全員:うぉーー!!!!!!
全員:ありがとうございます。
HARUNA(Vo&G):今回は、ライヴをしながらの制作だったので、ファンのみなさんから貰ったパワーをすごくリアルに詰め込めたと思うんですよ。ライヴをやってて、こういう曲だとお客さんはこう反応をしてくれるっていうのを直に感じたまんま制作していったんで、そういう意味では“ライヴ感”を感じられるアルバムになったと思います。
MAMI(G):レコーディングも今回は4人でブースに入って演奏することが多くて。いままでと違って、今回は4人で録ったものをベーシックにして作っていったんです。だから、ライヴ感というのは今までで一番あると思います。音に関しても、自分たちから意見を言うようにして。そこは去年の年末ぐらいから変わったところなんですけど。個人個人で作詞・作曲するようになってきて、だいぶ変わったんですよ。意見を言うときみんなの堂々とした態度とか、前とは全然違うんで(笑)。
MAMI:そうなんですよ! だから、最近“バンドっぽいな~”って思います(微笑)。いままでもそういうやり方をしたかったんですけど、自分たちの実力もないし、時間もなくてできなかったんです。でも今回は、まずこの曲を演るにあたって自分たちはこういう感じにしたいよね? っていうことをみんなで最初に決めて。その軸がブレないように固めた後にスタジオ行って、リアルタイムでアレンジしていったんです。
RINA(Dr):だから曲に対する4人の意志はめちゃめちゃ固かったですよ。
HARUNA:そうやって臨むと、時間の無駄がなくレコーディングできて、1曲録り終わるたびに達成感があることも分かりました。
TOMOMI(Vo&B):そうなんです。自分たちが作曲するようになってきたら、曲に対する“想い”がやっぱり今までとは違うんですよ! 今までの曲も自分らの曲やし大切で、歌詞も書いてきてるので思い入れは絶対に1曲1曲あるんですけど、作曲をしだすとまた違ってくるんですよね。1曲が仕上がっていく嬉しさ、それがハンパなかったですね。ドラムから録って、最後に歌が入るまでずっとスタジオにいたんですけど。1音1音録っていくたびに感動しました。だから、これからもどんどん曲を作っていって、いつかは自分たちだけで作詞・作曲したっていうアルバムが作れたらと思います。
TOMOMI:そうですね(微笑)。こういうことを考えるようになったのも、自分たちで意見が言えるようになったからだと思うんですね。自分が作曲者ということでいろんなことを言えるようになったり。それと比例するように、作詞した曲に対しても“ここはこういう感情を入れて歌って欲しい”とか“ここの歌詞はこういう意味やからこういう気持ちで歌って欲しい”っていうのが1曲1曲に出てきたりして。だから、このアルバムってそういうメンバーの意見がいっぱい詰め込まれたアルバムなんですよね。
TOMOMI:あったんですけど言えなかった。
MAMI:自分たちの意見が正解かどうか分からないから、大人に言われたことに対して“これが正解なんだ”って思って聞いてました。でも、友達のバンドの話を聞いたら“自分たちでやってるよ”って話してて。
TOMOMI:“えぇー!!”って。
MAMI:じゃあ自分たちも言えばいいのかな?ってところから、だんだん言えるようになって。戦うこともできるようになりました。
TOMOMI:戦いましたよ(笑)、このアルバムで。例えば「アップルたちの伝言」は、元々このアルバムに入るか入らへんかっていう曲やったんですよ。
HARUNA:大人の事情とかがあって(笑)。
TOMOMI:だけど“絶対にこれはアルバムで演りたい!”ってメンバーで突き通したんです。歌詞も“もっと分かりやすいほうがいい”っていう意見があったんですけど“でも、自分たちはこういうことが言いたい。アルバムやからこそできた歌詞やから”って、最後まで貫き通したんです。
MAMI:アルバムの曲順も結構バトったな。
TOMOMI:曲順もバトったし、どの曲入れるか、タイトル、歌詞の細かい一文字まで。何に関してもバトりました(笑)。いままでそういうのがなかったので、本当に充実したレコーディング期間やったなって思いますね。それに、そうやって自分たちがやりたいことをやってったほうが楽しいし。
RINA:あたしも「アップル~」に関してはすごい言ったんですよ。Aメロが1番と2番、違うんですけど、最初は一緒やったんです。でも、あたしはもっとTOMO(TOMOMI)のヴォーカルが生かせるメロディがあると思ったから、作曲家に直接電話して。
RINA:ホントです。自分のイメージを全部伝えたら情熱が伝わってみたいで、やって下さって、これが完成したんです。自分の思ってることをちゃんと言えばみんなに伝わるんだって。バトるというよりも、みんなSCANDALを愛してくれてるから理解してくれるし。きっと、私たちが“こうしたい”っていう意見を持ったことが、周りも嬉しいんやろうなっていうのを感じたんですよ。だから、いまはチームの雰囲気がよりよくなって、また好きになりました。チームSCANDALが(微笑)。
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