シンタックス、自宅でPCオーディオをグレードアップするソフト2種とRME製品をバンドルした「PC Audio SoftPack」

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シンタックスジャパンは、RME製オーディオインターフェイスにPCオーディオ環境をグレードアップさせる2種のソフトウェアをバンドルした「Babyface PC Audio SoftPack」と「Fireface UC PC Audio SoftPack」をそれぞれ数量限定で6月25日より発売した。

「Babyface PC Audio SoftPack」と「Fireface UC PC Audio SoftPack」は、ハードウェアとソフトウェアのバンドル製品。オーディオ愛好家の間で急速に広がるPCオーディオに向けたパッケージだ。PCオーディオは音楽制作用途向けのオーディオ・インターフェイスを使ってシステムを組むのが主流のスタイル。それはPCとオーディオ・インターフェイスが中核となっている現代のレコーディング環境と大差がなく、自宅でもスタジオ・クオリティに迫る高品位なオーディオを楽しむことが可能だ。しかしながら、一般的なメディア・プレイヤー・ソフトウェアの類いではオーディオ処理のパフォーマンスが低く、PCオーディオのポテンシャルを活かしきれてないのが現状。そこで登場したのが今回のパッケージというわけだ。

「PC Audio SoftPack」にはスタジオ・クオリティを誇る優れた2種類のソフトウェア、「BIAS SoundSaver」と「PreSonus Studio One Artist」をバンドルすることで、この問題を解消する。優れたソフトウェアとRME製オーディオ・インターフェイスのクオリティを最大限に活かした「録って」「再生する」、ワンランク上のハイグレードなPCオーディオの楽しみ方を提案する。製品を構成するオーディオ・インターフェイス、ソフトウェア共に「優れた性能、技術、コンセプトを具現したオーディオ・ビジュアル製品」を選出するビジュアルグランプリを受賞しており、互いのポテンシャルを引き出す最高の組み合わせを実現する製品となっている。いずれのソフトウェアも日本語GUI/日本語ヘルプに対応、安心して使用できるものだ。

BIAS SoundSaverは、米国業務用マスタリングソフトウェアの最大手である米国BIAS社のソフトウェア。アナログレコード、カセットなどのアナログ音源の録音、ノイズ除去、メタ情報の定義、そして高音質デジタル・オーディオ・ファイルへの書き出しを、6ステップで可能とする。プロの現場で使われているテクノロジーはそのままに、コンシューマー用に操作を簡略化しており、音質はまぎれもないスタジオクオリティ。画面の指示に従って操作を進めるだけで、録音からオーディオ・ファイルへの書き出しまでを簡単に行うことができ、マニュアルを見なくとも扱えるユーザーフレンドリーな設計だ。SoundSaverとRME製オーディオ・インターフェイスの高精細かつ正確なA/D(アナログ/デジタル)変換を組み合わせることで、お気に入りのアナログ音源のデジタル・リマスタリングを手軽に行い、精度の高い自分だけのオリジナル・デジタル・オーディオ・ファイルを作成することができる。

一方のPreSonus Studio One Artistは、Steinberg Cubaseの主要開発者でもあったヴォルフガング・クンドゥルス氏が手掛けた、圧倒的な高音質を誇る最新鋭の次世代オーディオ・エンジンを搭載したDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)。DAWは一般的なメディアプレイヤーとは異なり、PCの処理能力が許す限り高い周期性とスループットを保ったままオーディオを処理することが可能であり、デジタルの恩恵を最大限に活かした極めて正確なオーディオを再現することができる。Studio One Artistはシンプルかつ直感的に扱えるドラッグ&ドロップ機能を特徴としており、わずらわわしい操作は一切必要ない。はじめてDAWに触る方でも迷わず操作することができるはず。高品質なHD Audioファイルを再生する場合は、オーディオ処理に最適化されたDAWの使用がオススメ、DAWが持つ高い再生能力を体感してほしいとしている。


▲PC Audio SoftPackのオーディオインターフェイスはRMEのコンパクトなBabyfaceとハーフラックサイズのFireface UC(写真左)。下にあるのは試聴に使われたプリメインアンプのJBL SA600。ゲストには膨大なヒット曲を手がけた行方洋一氏が登場、秘蔵音源を披露。

6月18日に東京・神田のジャズ喫茶JazzOlympus!にて行われた製品発表会には、ゲストとしてレコーディング/ミックスエンジニアの行方洋一氏が登場。SoundSaverによるアナログレコードのノイズ除去などを実演した。生涯録音曲数3000曲を越え、筒美京平氏とのタッグで多くのヒット作を生み出し、J-POP音楽製作の巨人とも称される氏は、ハイエンドオーディオショウのオルトフォンのブースでアナログレコードをPCオーディオ機器で取り込み、ソフトウェアを使ってマスタリングした際のエピソードを披露。イベントでは車が1台買えるようなソフト使ったが、SoundSaverなら1万円以下で実現できる、とコメント。アナログレコードをいい音でデジタル化、マスタリングして聞くという楽しみ方を提案した。発表会には氏のファンだという松武秀樹氏も登場、「RME製品は初期から使っており、Windows、Mac両方との相性もよく気に入っている」「もっと多種多様な音楽に対応するインターフェイスがたくさん出てきてほしい」とコメントした。


▲スピーカーシステムはJBL "Olympus" D50S8R(写真左)。ゲストには、RME製品を使っているという松武秀樹氏(中)、歌も披露してくれたユウ燕さん(右)も。

発表会に続き、一般の観客も招いて行われた第8回PC Audio Concert「PC Audio Concert Vol.8」では、氏が手がけたヒット曲のアナログレコードを24ビット/96kHzでマスタリングした音や、同じく24ビット/96kHzフィールドレコーディングした音などをRME Fireface UCで再生、JazzOlympusが誇るJBL Olympusシステムで聞かせてくれた。さらに楽曲のあいまにはだれもが知っているヒット曲のレコーディング秘話なども交えた非常に興味深い中身の濃いトークでイベントを盛り上げた。さらに、中国出身の歌手・ユウ燕さんも登場、同システムをバックに生歌を披露するというサプライズも観客をおおいに喜ばせた。なお、本イベントの第2弾は7月16日に同所で開催予定。J-POPやPCオーディオはもちろん、レコーディングの現場に興味がある人もぜひチェックしたい。

◆Babyface PC Audio SoftPack
価格:オープン(市場予想価格 80,000円前後)
◆Fireface UC PC Audio SoftPack
価格:オープン(市場予想価格 130,000円前後)
発売日:2011年6月25日

◆PC Audio SoftPack 製品詳細ページ
◆PC Audio Concert Vol.8のご案内
◆シンタックスジャパン
◆BARKS 楽器チャンネル
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