BARKS LIVE[10周年感謝祭]vol.3 after meeting

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BARKS LIVE[10周年感謝祭]

after meeting 2010.7.11 Zepp Tokyo

座談会 Page-03

ガラ:3ピース・バンドとの対バンって、本当に初めてだったんで、あ、違う場所でライヴやってんだなって思いましたもん。

──今回イベントということで、セットリストとかも考えられたみたいですね。ジェッジはイベント前のコメントで、“いつもイベントではやらないような、ワンマンでしかやらない曲を選曲してセットリストを組むつもり”ってありましたけど。

藤戸:そうなんですよ。せっかくイベントなんでと思って、いつもはあんまりやらないような、すっごい古い曲を蔵出ししてみました。そういう楽しみ方ができるのもイベントならではですよね。なんか、今回は、大事なモノを出してみたかったんです。

ガラ:解ります。僕らもすごく考えましたからね。すごく考えさせられたというか。いつもやる面子ではないからこそ、自分たちをどう見せていったらいいのかってすごく考えたんです。なので、いつもとは違うライヴを作るために、どうしようかってすごく考えたんです。メロや音を少しでも心に残して帰ってくれるようなライヴがしたいなって思って。MERRYにとっては実験的なライヴでもあったんです。いつもは煽って煽ってワシャーッって終わっちゃうんですけど、今回は歌モノを多く持ってきたりして。

──たしかに。歌モノ多いなって思いました。

ガラ:この日のために考えた流れでもあったんですよ。

藤戸:持っていき方も音の詰めも相当考えてますよね。すごい勉強になりましたもん。

ガラ:いや、俺、あんまり音楽的なことは解らないんですけどね(笑)。

藤戸:あははは。音ももちろんなんですけど、ヴォーカリストとしてのパフォーマンスが最高でした。机に乗るとことか、机を後ろに持ってくとことかも、絶妙なタイミングでこなすから、すごい自然なんですよ。ホント、エンタテイメントだなって思ったんです。感覚がすごいイイ人だなって。

ガラ:あはははは。ありがとうございます。

藤戸:まさか机の上には乗らないだろうなって思ったら、「あ! 乗った!」ってびっくりしちゃって。

ガラ:あはははは。

SHiNNOSUKE:俺もびっくりしました! でも、すげぇ! カッコイイ!って思ったんです。

藤戸:さっきSHiNNOSUKEくんも気になったって言ってましたけど、拡声器が後ろに置いてあって。あれ、どの曲で使うんだろ?って、ずっと気になって気になって。すごい! 演説だ! って。

ガラ:そうなんですよ。あの曲(「演説~シュールレアリズム~」)はまさに演説をイメージして作った曲なので。あのあたりも、モロにスターリンの影響だったりしますからね。

SHiNNOSUKE:あれは真似できないガラさんの個性になってましたよ。カッコ良かったです。あの曲バックの音もダークでめちゃめちゃカッコ良かったし。

ガラ:ありがとうございます。

藤戸:曲の構成もすごいなと思った。パンク色強く攻める部分から、一気にキャッチーなサビに繋がっていったり。

ガラ:そこらへんはウチのギター隊に伝えておきます。メインで曲作ってるのギター隊なんで。きっと喜ぶと思います。サビにキャッチーなメロを持ってくるのも、やっぱりすごく考えてはいますね。歌詞もそうなんですけど、最近は日記を書くように歌詞を書く事が多くて。昔は難しい言葉使ってみたり、オブラートに包んだ言い方してみたりしてたんですけど、より曝け出せるようになってきてるように思いますね。そういう自分の変化の中に、ちゃんと伝えたいっていう気持ちがあるのかなって思ったりもしてるんですよね。でも、俺もびっくりしたんですけど、藤戸さんのキーボードはテルミンみたいな機能がついてるんですか?

藤戸:あれはRoland製のV-SynthっていうキーボードのD BEAMっていう機能なんですけど、赤外線ビームが出てて、自分でピッチを変えてるんです。

ガラ:いいですね。いいなぁ、あれ、ほしい…。

──ひとつのパフォーマンスとしての見せ方も確立してましたしね。そういう意味ではガラくんの机と同じ武器なのかも。

ガラ:いや、机とは全然違いますよ! モノが違い過ぎますもん。だって、机の上に上がっても声変わんないですからね。

藤戸&

SHiNNOSUKE:あはははは(大爆笑)。

──ジェッジのドラムの方はタムを置いてないんですね! びっくりしました。MERRYのネロくんが、「俺、あまりにもドラムセットがデカ過ぎてちょっと恥ずかしくなりました」って言ってましたよ(笑)。

ガラ:あははは。ネロびっくりしてましたよ、タムがないって。

藤戸:そうなんですよ、タムがないんですよ。スネアだけで。

SHiNNOSUKE:途中、シェイカー振りながら片手でドラム叩いてましたよね? ウチのドラムがそれ見てかなり興奮してました(笑)。

藤戸:あははは。ちょっと変わった、香ばしいドラムを叩くドラマーなんです(笑)。

──しかも、片方はリズム裏で取ってましたからね。

SHiNNOSUKE:ですよね! 俺もびっくりしたんですよ!

ガラ:それでリズムが取れてるのがすごい。

藤戸:ね。僕もある意味感心してます、いつも(笑)。

SHiNNOSUKE:MERRYのドラムさんのドラムセットに付いてるオブジェは何か意味あるんですか? 何かのシンボルとか?

ガラ:いや、あれはドラムのネロがその日によって付け替えてるんです。

──え? ライヴごとに違うの!? 気付いてなかった、それ。

ガラ:そうなんですよ。ネロの気分でピエロの日があったり、ガスマスクの日があったり、天狗の日もあったりするんです。本人にしか解らない何か意味があるんだとは思いますけどね(笑)。

藤戸:そういうとこもエンタテイメントなんですよね。

ガラ:いや、そういう意味で言うなら、ROOKiEZ is PUNK’Dの3ピースっていうのもウチらにとっては新鮮だったんですよ。3ピース・バンドとの対バンって、本当に初めてだったんで、あ、違う場所でライヴやってんだなって思いましたもん。

──それぞれ新鮮に感じる部分が違って面白いですよね(笑)。私は個人的にROOKiEZ is PUNK’Dが1曲目の曲中でパラパラを踊ったのには度肝を抜かれました。けど、あれで完全にお客さんの心を掴んでましたからね。

SHiNNOSUKE:いやいや、あれはチャラいだけですから(笑)。あれは「eggmate of the year」っていう曲なんですけど、他の曲は結構真面目に歌詞書いてるんですが、あの曲だけは、ただただ“ギャルが好き!”って叫んでるだけの馬鹿な歌ですからね(笑)。どうやったらギャルがライヴハウスに来るのか?っていう話し合いからできた曲なんですよ。ゼブラヘッドの曲で「Playmate of the Year」っていう『PLAY BOY』を読んで作ったっていう曲があるんですけど、じゃぁ俺らはそこに対抗して、ギャル雑誌の『egg』を見てギャルが好きって叫んだ歌を作ろうぜ!って作った曲なんで、パラパラを入れてみたんです(笑)。曲調もトランス調にしてるんですよね。ゼブラヘッドからもコメント貰えたりもした思い出の曲なんです。

藤戸:へぇ~、すごいね。面白い面白い(笑)。

ガラ:やっぱ面白いですね。本当にいろいろと刺激になりました。ありがとうございました!

藤戸:こちらこそ。またぜひご一緒できたらいいですね!

SHiNNOSUKE:ぜひ! そのときはまた呼んで下さい! 待ってます! ありがとうございました。

ガラ:こちらこそ、ありがとうございました。

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