BARKS LIVE[10周年感謝祭]after meeting
BARKS LIVE[10周年感謝祭]
after meeting 2010.7.11 Zepp Tokyo
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座談会 Page-02
「世界的に見ても日本のバンドのほうがレベル高いんじゃないかな。そういうことに改めて気付かされたのも俺としては収穫だった」T$UYO$HI
T$UYO$HI:実際俺たち、理想はかなり高いほうだと思うんですね。でも今回思ったのは、今って、世界的に見ても日本のバンドのほうがレベル高いんじゃないかなということ。もちろんすごいバンドは本当にすごいけど、たとえばL.A.とかの場合でも、全体から見ればダサいバンドのほうがずっと多い。それに比べて日本の場合は平均点が高いというか。そういうことに改めて気付かされたのも俺としては収穫だったし。お客さんたちもきっと、自分の目当てのバンド以外に“前から知ってはいるんだけど、ライヴは観たことがないバンド”に初めて触れる機会になったんじゃないかと思う。そこはすごく良かったな、と。
逹瑯:実際、ツイッターとか手紙とかのなかにも、「Jさんと一緒にやるんですね!」とか「やっとP.T.Pと一緒に観れてすごく嬉しい!」とか、そういうのもすごく多かった。
K:いいことですよね。俺は今回、Jさんのステージを観て、本当に軸がブレてない人なんだなって感じさせられて。昔、もうずっと前にJさんのライヴを観に行ったときに「音楽業界の汚い大人のみなさん、俺のやりたいこと、わかってくれましたか?」みたいなMCがあって、それがすごく印象に残ってたんですね。そのときから軸の部分はまったく変わってないんだなって。
J:ははははは! それ、最初のソロ・ツアーだ! でも、そんなふうに感じてもらえてたなら、俺も嬉しいよ。って今日は、俺自身もステージの袖から観てたんだけど、みんなすごいよね。本当にドキドキさせられたし。出演順がどうであれキャリアがどうであれ、やることはひとつじゃないですか。どれだけカッコいいことができて、それがみんなに伝わるか。そこに余分なウンチクが伴っちゃうと、なんかそれこそロックじゃないよなと感じてしまうんだけど。
T$UYO$HI:そうそうそう!
J:すげえバンドって理屈じゃないし、ロック自体もそう。で、そういう感覚を味わえる場所がそこにあるならハダカで出て行くしかないし、何度でも挑みたいと思うし。結局そういう気持ちになれるのは、まだまだやってないこと、やりたいことがたくさんあるからなんだろうってことも、今日、自分のなかで確認できた気がするしね。さっきも言ったけど、俺はそもそも、乱立気味のフェスとかイベントってものも、疑問符がつくときがあって。みんなカッコイイこと言ってるけど、そこにジャーナリズムとかスピリットみたいなものが伴ってるとは思えないものが、みんなを騙すように確実に存在してるし。それが普通になってしまうと、出る側も観る側もナメてかかるようになるしね。そんなイベントには、参加する価値もないと思うしさ。あと俺が思うのは、そういうことも含めて「“ロック”って言葉を都合良く使うな!」ってことかな。
J:ロックという言葉を掲げただけで、なんとなくカッコいいもののように見えてしまうじゃない? その言葉を便利に使って全部をまとめてしまうのは汚いと思う。そういう意味では、さっきKが俺のことをブレてないと言ってくれたけど、いまだに俺は20代のその頃と同じことを思ってるのかもしれないよ。
ミヤ:いいですよね、それ。現状、日本だとほぼあり得ない。昔はあったのかもしれないけど。確かに海外とは環境も違うし、人の流れみたいなものも違うだろうから、やろうと思っても難しいのかもしれない。でも、いつかできたらいいな。
逹瑯:ただ、そういうことになったらなったで、ライヴ会場にいる時間よりも、その後の“夜”のほうがずっと長くなりそうだけど(笑)。
K:間違いない!(笑)
逹瑯:しかも移動は新幹線とかじゃなく、バンドはみんな同じバスで(笑)。
T$UYO$HI:まさに!
J:悪夢よふたたび、みたいな(笑)? でも、またあんなことができたら楽しいだろうな、とは思う。今はみんな、受け手側もリアルなものとそうじゃないものを見分けられるようになってると思うんだ。だからそれに応えられるようなことができたらいいと思うし。情報とかについてもそう。何でもかんでも垂れ流しにしたり、都合のいいことばかりじゃなくて、その媒体ならではの“熱”が伝わってくるようなものであってほしい。情報発信地としてのBARKSにも、いまのようにそうあり続けてほしいしね。
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