ウィーザー、衝撃のエピタフ移籍、ジャケットはファンモン張り

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ウィーザーが、8thアルバムにして初のレーベル移籍を発表した。しかも、彼らが選んだレーベルは、なんとエピタフだった。

◆「Memories」試聴&ウィーザー画像

エピタフといえば、オフスプリングやランシドを筆頭に時代を担う重要パンク・バンドを多数排出したインディー・ロックレーベルだが、近年ではロックを軸にヒップホップやトム・ウェイツ等のレジェンド・アーティスト、さらにはザック・デ・ラ・ロッチャ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のプロジェクト等まで、その領域を大きく広げているところでもある。そこに来て、ウィーザーときた。この触れ幅は、すごい。

「僕たちのキャリアから考えて、今、ウィーザーにはメジャー・レーベルは必要ないと思ったんだ。自分達のやりたいことに対して、より小回りがきいて、より的確に行動できる場所はここだった、少なくても今はね。さらにいえば、僕たちはブレット・ガーヴィッツ(エピタフのオーナー)が大好きなんだよね。」──リヴァース・クオモ

なるほど、シンプルな回答だ。納得である。

ブレット自らがバッド・レリジョンのギタリストというアーティストでもあるため、その選択眼の高さとネットワークの広さには昔から定評があるが、今回のウィーザー移籍劇で、その評判もさらに広がることだろう。

そんな全世界注目のニュー・アルバム『ハーリー』からの1stシングル「メモリーズ」は、既にエピタフのレーベルサイトとウィーザーのマイスペースで試聴できるが、これがウィーザー史上最もアップテンポなロック・ナンバーとなっている。さっそくエプタフのフレーバーが振りかかったのか?イントロから豪快なピックスクラッチが入ってくるゴキゲンっぷりだ。

リヴァース曰く「ブ厚いギター・サウンドが乗った、クラシックな60年代ポップ・ソング」という、彼らのルーツに戻った生々しいパワー・ポップ/ロック・サウンドが全開で、一聴してシンガロングできるアンセムソングだ。この1曲だけで、否が応でもフル・アルバムへの期待が高まってくる。

さらにジャケット写真には、アメリカの人気TVドラマ「Lost」のハーリー役であるホルゲ・ガルシアを起用していることも発表となった。

「今作のタイトルには本当に悩んだね。4枚目のセルフ・タイトルにだけはしたくなかった。そんな時ガルシアの写真を見つけて、その写真が放つヴァイブに一目惚れしたんだ。」──リヴァース・クオモ

FUNKY MONKEY BABYSもびっくりのインパクトで登場するアルバム『ハーリー』。もちろんこのタイトルも「今までのセルフタイトル同様、絶対に“ハーリー・アルバム”と呼ばれることになるだろうから」と『ハーリー』と命名。とはいえ、これまで同様、アートワーク上にタイトルは記しておらず、それどころかWEEZERという単語すら記載されていないという大胆さ、というか無鉄砲さ、というか、何故だ??

クレジットしないことでどんな意味があるのか、何を狙っているのか…庶民の我々には思いも及ばぬが、エピタフ移籍でテンションが異常沸騰していることは間違いなさそうだ。

『ハーリー』はアメリカで9月14日、日本はボーナス・トラック収録付で10月27日発売予定となっている。

『ハーリー』
輸入盤:9月14日発売
日本盤:10月27日発売予定
1. Memories (1stシングル)
2. Ruling Me
3.Trainwrecks
4.Unspoken
5.Where’s My Sex?
6.Run Away
7.Hang On
8.Smart Girls
9.Brave New World
10.Time Flies

◆ウィーザー・オフィシャルサイト(SonyMusic)
◆Epitaphレーベルサイト
◆ウィーザー・マイスペース
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