桑田佳祐、自身の番組で病状を報告。「今後は原由子には頭が上がらないでしょう。」

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先日、初期の食道がんであることを公表した桑田佳祐が、7月31日、自身がパーソナリティーを務めるTFM・JFN系ラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』にて、自ら病状について説明した。

「私、桑田佳祐は療養のため、音楽活動、また当番組をしばし休まざるを得ない状況となりました。すみません。」

番組冒頭で桑田佳祐はこう挨拶し、自身の病状、そして今の心情を語り始めた。

年に一回、自身の誕生日を目安に定期検診を行なっている桑田。ところが2010年は、その予定を半年以上も少し早めて7月12日に行なったところ、早期の食道がんを発見したのだという。

5月くらいから、ゲップが出ることが多くなったという桑田は、人間ドックを担当してもらっている医者にこのことを相談。ゲップ自体はそんなに深刻に考えなくてもいいものの、2010年2月の定期検診の段階で食道が荒れていたということから早めの検査を医師に勧められ、内視鏡検査を受診。結果、食道にしこりができているのを発見したのだという。桑田もモニターで確認できたというしこりは、目視の段階で悪性腫瘍であることが高いということになり、細胞を病理検査に回したところ「扁平上皮癌」との診断が下された。

ただ、がんとしては非常に初期のものかもしれない、ということで、桑田佳祐曰く「原(由子)さんの機転、行動力がフル稼働して」、幼なじみの医師から別の医師を紹介されて再検査。やはり食道の真ん中より少し下、胃の近くに、まだ深部に達していない初期(ステージ1)の食道がんがあるということで、手術を行ない、病気に立ち向かうことを決めたという。

桑田が受ける手術は、患部を切除し、胃と食道をつなぐというもので、術後のことはまだわからないとしながらも、入院は2、3週間。その後、3ヶ月、半年というスパンでゆっくりと静養、様子を見て、1年後くらいにはステージへ復帰できるのではないか、とのこと。

デビュー以来32年間、仕事から離れる生活をしたことがないという桑田は、「姉貴が2年前に亡くなって、俺を迎えに来るのが早すぎじゃないかとも思った」と、一時は弱気になったと吐露。しかし、妻の原由子や周りのスタッフ、医師の存在によって、今は「神様か、死んだ両親か、姉貴かが「少し(仕事を)休んでみろよ」って言ってくれてるんじゃないかと思って、前向きに考えております。これから復帰するまでにどれだけかかるか未知数ですが、必ず私は戻ってまいりますので、ご理解、ご了承いただければ。」と、自身の病気に正面から挑み、必ずやステージに復帰すると宣言した。

なお、予定されていた桑田佳祐のアルバムのリリース、全国ツアーは延期されるが、ニューシングル「本当は怖い愛とロマンス」は、予定通り8月25日にリリースされる。

「早期の食道がんが見つかりました。信頼できるお医者様の元で身を委ねてまりますので、みなさまぜひ、無理かもしれませんが、心配しないでいただければ、と思います。番組がどうなるかはわかりませんが、番組の中で私自身も逐一、状況を“ツイッター(と称して番組内で報告)”してまいります。本当に、ファンのみなさま、スタッフのおかげで、少し治療に専念させていただきます。また、今後は原由子には頭が上がらないでしょう。名残惜しいですが、しばしのお別れでございます。綺麗な体になって必ず帰ってまいりますので。それから、アルバムも完成させます。ちょっと遅れますが、予定が狂ってしまって申し訳ないです。ぜひともみなさま、お体を大切にしてください。桑田佳祐でした。また逢う日まで。それでは。」── 桑田佳祐

◆桑田佳祐オフィシャルサイト
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