BIGELF、70年代を背負った唯我独尊のオルガン・バンドが大ブレイク
![](https://img.barks.jp/image/review/1000060199/news_photo.jpg)
【関連動画】「ロックンロールの悪魔」映像
長髪に髭ヅラ、むさくるしい男たちが奏でる音楽は、いかにも70年代。ステージ中央にオルガン2台を配置し、それを縦横無尽に操る奇跡のカリスマ・キーボーディスト、Damon Foxを中心とした4人組だ。メタル、プログレ、サイケなどの音楽性を貪欲に吸収し、オルガンを中心とした音作りの唯一無二の音楽性は、ザ・ビートルズ、ピンク・フロイド、クイーン、ブラック・サバスの進化形と称され、「今一番センセーショナルなバンド」と呼ばれている。
日本デビューとなるのは4月14日発売のアルバム『鍵盤狂奏曲 第1幕:ビッグ・エルフ』(原題:Cheat The Gallows)。キャッチーで泣きのあるメロディ、大仰なまでに盛り上げるリズム・セクション、そしてへヴィなギターリフ。楽曲はどれも展開が複雑で、60年代、70年代のプログレなどのフレーバーがプンプン臭う。しかしながら日本人好みな泣きのテイストが満載で、欧米での人気と同じように、日本でも受け入れられることは確実だ。
BIGELFは1996年に『CLOSER TO DOOM』でデビュー。当時からその存在感は圧倒的で、カルトな人気を博してヨーロッパで人気を集めた。その後、2枚のアルバムを発表。日本デビューとなる『鍵盤狂奏曲 第1幕:ビッグ・エルフ』をアメリカで2008年、ヨーロッパで2009年にリリースすると、各国のメディアが飛びついた。
ドリーム・シアターのリーダー、マイク・ポートノイが彼らの大ファンということで、ワールドツアーのサポートに大抜擢。独自のサウンドとパフォーマンスでファンの度肝を抜いた。
さて、アルバム『鍵盤狂奏曲 第1幕:ビッグ・エルフ』である。冒頭からブラック・サバス並みのへヴィリフ、オジー・オズボーンを彷彿とさせるヴォーカル、そして過剰なまでのオルガン、メロトロンが空間を埋め尽くす。そこかしこに、プログレやメタル界の先達をリスペクトしたフレーズが飛び出し、ここらあたりに詳しいリスナーはニヤリと微笑める要素が満載だ。
このアルバムは、学割商品<アカデミック版>がタワー・レコード店頭のみで限定販売される。もちろん日本限定企画だ。アルバムを買わなくなった、またはCDショップに行かなくなった若者にも聴いてもらいたいというレコード会社の思いを受けての企画だ。学生証を提示すれば、通常価格\2,700を特別価格\1,700で購入することができる。
BIGELFは、<サマーソニック2010>への参戦も決定。日本での初お目見えになる。こちらも注目だ。いまだからこそ、古臭くなくて新鮮。隅々まで神経の行き届いた音作り。これぞロックというサウンドを楽しみたい人はぜひ。
『鍵盤狂奏曲 第1幕:ビッグ・エルフ』
QIHC-30001通常盤:\2,700(tax in)
アカデミック盤:\1,700(tax in)
アカデミック盤はタワーレコード店頭のみの販売。生産限定商品、学生/就学者を対象商品。レジにて証明書提示して購入となります。
◆「マネー~悪魔の囁き~」映像
◆ハイドラント・ミュージック オフィシャルサイト
この記事の関連情報
ピート・ベストの家族、ザ・ビートルズ縁の場所を宿泊施設に
ドリーム・シアターに復帰したマイク・ポートノイ「新入りとしての立場もわきまえなくては」
ドリーム・シアターのジョン・ペトルーシ、マイク・ポートノイが復帰し「18歳に戻った気分」
ビル・ワード、ブラック・サバス公演の可能性「最後にもう一度プレイしたい」
イアン・ギラン「ブラック・サバスが1番重要」
ギーザー・バトラー「ザ・ビートルズは、英国人でも成功すると、僕らに希望を与えてくれた」
ロジャー・ウォーターズ、「Wish You Were Here」は「ギルモアのリフを聴いて1時間で完成した」
トニー・アイオミ、写真集のプレビュー映像を公開
ギーザー・バトラー、ブラック・サバスのトニー・マーティン時代を振り返る