コヒード・アンド・カンブリア、最新章の幕開けは4月

ポスト

まるで山男のような容姿からは想像もつかないほどに美しいハイトーン・ヴォーカル、メロディアスでエモーショナルな展開は、エモ的な要素がありつつも時にラッシュを思わせるようなプログレッシヴな曲展開を見せる。本国USでは絶大なる支持を得るコヒード・アンド・カンブリアだが、彼らがロードランナーに電撃移籍、4月7日にニューアルバムをリリースする。

1995年、クラウディオ・サンチェスが中心となって、前身バンドとなるSHABUTIEを結成。その後1999年にコヒード・アンド・カンブリアに変名し活動をスタート。これまでにリリースしてきた4枚のアルバムは、クラウディオ・サンチェスが描き出す“THE AMORY WARS”という壮大な物語に沿ったコンセプト・アルバムとなっていた。

そんな物語の最終章を語り終えた彼らが、さらなる壮大な物語の幕開けとなる作品を世に放つ、それが2010年4月に放つ5枚目のアルバム『Year Of The Black Rainbow』だ。


今作のプロデューサーは、アティカス・ロス(NINE INCH NAILS、KORNなど)と、ジョー・バレッシ(QUEENS OF THE STONE AGE、TOOLなど)となり、彼らの持つ独特な音像をよりダイナミックでヘヴィなサウンドへと昇華させているという。このプロデューサー陣に関してサンチェスは「彼らは俺達の持つパワフルでダイナミックな面をより進化させてくれたんだ。俺が思うに、間違いなく今までの中で最高の環境さ」と、期待せずにはいられないコメントを発表している。

今まで発売してきた4枚のアルバム全てがコンセプト・アルバムではあるものの、決して単なる難解なプログレッシヴ・ロックではない。「キャッチーなサウンド構成」「大胆な曲展開」「コンセプチュアルなアルバム」というロックファンの琴線を震わせる絶妙なバランスは、したたかなオーディエンスをねじ伏せ唸らせてしまう圧倒的な説得力に満ち満ちていた。

ドラマ性とわかりやすいキャッチーさ、そこに介在するのはハードエッジなサウンドだ。その心地よい融合は、日本でも多くの支持者を増殖させることになるだろう。

『Year Of The Black Rainbow』
2010年4月7日発売
1. One
2. The Broken
3. Guns Of Summer
4. Here We Are Juggernaut
5. Far
6. The Shattered Symphony
7. World Of Lines
8. Made Out Of Nothing
9. Pearl Of The Stars
10. In The Flame Of Error
11. When Skeletons Live
12. The Black Rainbow
この記事をポスト

この記事の関連情報