UKロック界に新たなるセンセーション、ボンベイ・バイシクル・クラブ
2008年のケイジャン・ダンス・パーティに続き、またもやUKロック界に“ティーンエイジ・ロックセンセーション”が出現。平均年齢19歳にして、UKの辛口メディアから絶賛されたボンベイ・バイシクル・クラブだ。
2006年にVフェスティヴァルとチャンネル4が開催したコンテスト<Road To V>で優勝し、同フェスティヴァルでパフォーマンス。その後セルフ・リリースで2枚のEPをリリースし、グラストンベリー、レディング/リーズ・フェスティヴァルなど2009年に出演したフェスでは入場規制がかかるほどの人気をみせた。
◆UKロック界に新たなるセンセーション、ボンベイ・バイシクル・クラブ ~写真編~
そんな彼らがいよいよこの冬、日本に上陸。デビュー・アルバム『I Had The Blues But I Shook Them Loose』が12月にリリースされるほか、<BRITISH ANTHEM vol.8>での初来日も決定した。
ソールドアウトのUKツアー中の彼らに、バンドのバックグラウンドや初来日への抱負について話を聞いた。
――まずは、あなたたちのユニークなバンド名の由来を教えてください。
ジャック(Vo):ギグがあって…、バンドの名前を決めなきゃいけなかったんだ。で、地元にあるレストランの名前を取ったんだよ。ちゃんと考える時間がなくて、それを盗んだんだ。
――じゃあ、ギグの直前に決めたの?
ジャック:そう。
ジェイミー(G):そういうバンド、けっこう多いと思うよ(笑)。
――そうですか(笑)? たしかインド・レストランですよね? お気に入りだったの?
ジェイミー:そうでもない(笑)。でも切羽つまってたから…。
ジャック:でも、美味しいよ。
――バンドはどうやって結成されたの?
スレン(Dr):俺とジェイミーとジャックが(学校で)同じクラスだったんだ。学校の集会でバンドをやることになって…、それがきっかけだね。それから少ししてエドが加わった。ベースが必要だったから。最初はジャックがベースを弾いてたんだけど、セカンド・ギターが欲しかったから、エドが加入したんだ。
――それはいつ?
エド(B):4年くらい前かな。15歳のとき。もう学校は卒業したからね、いままで長い道のりだったよ(笑)。
――バンド結成前後はどんな音楽を聴いていた?
ジャック:まだ若かったから、UKのメインストリームのギター・バンドを聴いてた。ストロークスとかアーケイド・ファイアとか…。
ジェイミー:それUKのバンドじゃないよ。
ジャック:ああ、そうか(笑)。それとこの前、ピクシーズのサポートをやったんだけど、彼らのことはリスペクトしている。それにダイナソーJRとかヨレタンゴとか…。インターポールもそうだね。
――それぞれ、最も影響を受けたアーティストは?
ジェイミー:そうだなあ、素晴らしいと思うギタリストはたくさんいるから…、でも、俺はグレアム・コクソンが好きだな。彼は素晴らしいギタリストだと思う。
ジャック:俺は、うーん…、フランク・ザッパが最高のギタリストだと思うな。彼によってジャズを知るようになった。シンガーとしては、ジョニ・ミッチェルが1番好きだな。彼女は素晴らしい声を持っている。俺のヴォーカルは、よくデヴェンドラ・バンハートと比べられるけど。
エド:レッチリのフリーが好きだった。それにジャコ・パストリアスもね。
スレン:ジャズ・ドラマーのバディ・リッチだね。俺はもともとジャズをプレイしてたから。彼はものすごくクリエイティヴだよ。
――ジャズもあなた達の音楽に影響を与えている?
ジャック:そうだよ。俺たちみんな、ジャズが好きなんだ。
ジェイミー:スレンがジャズ・ドラマーだっていうのは、間違いなく俺らの音楽に別の要素を持ち込んでいる。ほかのメンバーが持ってないものを、俺らの音楽に加えてくれている。
――デビュー・アルバムのレコーディングはどこで?
ジャック:クラウチ・エンド(ロンドン北部)のスタジオだよ。家から近すぎるのが、ちょっと厄介だった。どこか遠くでやったほうが、集中できるだろ?
――レコーディング中、何か面白いエピソードはあった?
エド:スタジオはキンクスのレイ・デイヴィスのものだったんだ。だから年中、彼がいて、よくおしゃべりしたよ。
――曲作りの過程を教えてください。
ジャック:家に小さなレコーディング・スタジオがあるんだ。そこで曲の一部やアイディアを録音して、みんなに送る。で、集まったときにそれに手を加えたり磨きをかけながら完成していく。だから、始まりは俺1人で、最後はみんなで完成させるんだ。
――歌詞は?
ジャック:コンサートがスタートする寸前に書いたりしてた(笑)。自分の経験を元にしたものばかりだよ。
――なんだか、間際でというのが多いような…。
ジェイミー:それが俺たち(笑)。
――ニュー・シングル「Magnet」はどんなことを歌っている?
ジャック:好きになっちゃいけない相手に惹かれるって話。すでに彼女がいるのに、ほかの人に惹かれちゃうんだ。
――そういうことがあった?
ジャック:うーん…、それは言えない(笑)。
――もしミュージシャンになっていなければ、何になりたかった?
ジャック:フランスに農場を持ちたい。フランス人農夫だ(笑)。
ジェイミー:わかんないな。まだ若いから…。
ジャック:教師だろ?
ジェイミー:絶対、違う。
ジャック:じゃあ、フィットネス・インストラクター? ジェイミーはフィットネス・インストラクターだよ。
エド:俺はエキセントリックな画家。
スレン:俺は配管工だな。いつも需要があるから(笑)。
――ボンベイ・バイシクル・クラブの最大の野望、目標は?
ジェイミー:ほかのバンドに影響を与えたい。それで彼らがいいアルバムを作ってくれたら…、それは素晴らしいことだな。
――12月には日本での初ライヴが控えています。どんなライヴが見られますか?
ジェイミー:すごくエネルギッシュなもの。
ジャック:みんなをステージに上げて、ダンスしたい。
ジェイミー:日本のオーディエンスは曲の合間に静かになっちゃうって聞いたけど、俺らは静かにさせない(笑)。みんな、ロックする準備しといて!
――日本でやりたいことは?
ジャック:食えるだけ日本食を食う。寿司だよ!それに原宿ガールを見たい!
エド:俺も食いまくる!
スレン:ポケモン・カード買いたい(笑)。
ロンドンの名門校出身だけあり、バックステージで会う彼らは礼儀正しい少年たちだが、ステージでは豹変。眩いライティングのもとクレイジーなほど揺れまくり、激しく疾走感あふれるロックンロールを聴かせてくれる。そこにあるのは、若いエネルギーだけではない。ロックンロール・スピリットを体現したサウンド、そしてジャックの低く厚みのあるヴォーカルは、同世代だけでなく40代や50代のオーディエンスまでも魅了した。
ボンベイ・バイシクル・クラブのデビュー・アルバム『I Had The Blues But I Shook Them Loose』の日本盤は12月2日リリース予定。彼らが出演する<BRITISH ANTHEMS vol.8>は、12月6日にSHINKIBA STUDIO COASTにて開催される。
◆ボンベイ・バイシクル・クラブ・オフィシャルサイト
◆<BRITISH ANTHEMS vol.8>オフィシャルサイト
Ako Suzuki, London
2006年にVフェスティヴァルとチャンネル4が開催したコンテスト<Road To V>で優勝し、同フェスティヴァルでパフォーマンス。その後セルフ・リリースで2枚のEPをリリースし、グラストンベリー、レディング/リーズ・フェスティヴァルなど2009年に出演したフェスでは入場規制がかかるほどの人気をみせた。
◆UKロック界に新たなるセンセーション、ボンベイ・バイシクル・クラブ ~写真編~
そんな彼らがいよいよこの冬、日本に上陸。デビュー・アルバム『I Had The Blues But I Shook Them Loose』が12月にリリースされるほか、<BRITISH ANTHEM vol.8>での初来日も決定した。
ソールドアウトのUKツアー中の彼らに、バンドのバックグラウンドや初来日への抱負について話を聞いた。
――まずは、あなたたちのユニークなバンド名の由来を教えてください。
ジャック(Vo):ギグがあって…、バンドの名前を決めなきゃいけなかったんだ。で、地元にあるレストランの名前を取ったんだよ。ちゃんと考える時間がなくて、それを盗んだんだ。
――じゃあ、ギグの直前に決めたの?
ジャック:そう。
ジェイミー(G):そういうバンド、けっこう多いと思うよ(笑)。
――そうですか(笑)? たしかインド・レストランですよね? お気に入りだったの?
ジェイミー:そうでもない(笑)。でも切羽つまってたから…。
ジャック:でも、美味しいよ。
――バンドはどうやって結成されたの?
スレン(Dr):俺とジェイミーとジャックが(学校で)同じクラスだったんだ。学校の集会でバンドをやることになって…、それがきっかけだね。それから少ししてエドが加わった。ベースが必要だったから。最初はジャックがベースを弾いてたんだけど、セカンド・ギターが欲しかったから、エドが加入したんだ。
――それはいつ?
エド(B):4年くらい前かな。15歳のとき。もう学校は卒業したからね、いままで長い道のりだったよ(笑)。
――バンド結成前後はどんな音楽を聴いていた?
ジャック:まだ若かったから、UKのメインストリームのギター・バンドを聴いてた。ストロークスとかアーケイド・ファイアとか…。
ジェイミー:それUKのバンドじゃないよ。
ジャック:ああ、そうか(笑)。それとこの前、ピクシーズのサポートをやったんだけど、彼らのことはリスペクトしている。それにダイナソーJRとかヨレタンゴとか…。インターポールもそうだね。
――それぞれ、最も影響を受けたアーティストは?
ジェイミー:そうだなあ、素晴らしいと思うギタリストはたくさんいるから…、でも、俺はグレアム・コクソンが好きだな。彼は素晴らしいギタリストだと思う。
ジャック:俺は、うーん…、フランク・ザッパが最高のギタリストだと思うな。彼によってジャズを知るようになった。シンガーとしては、ジョニ・ミッチェルが1番好きだな。彼女は素晴らしい声を持っている。俺のヴォーカルは、よくデヴェンドラ・バンハートと比べられるけど。
エド:レッチリのフリーが好きだった。それにジャコ・パストリアスもね。
スレン:ジャズ・ドラマーのバディ・リッチだね。俺はもともとジャズをプレイしてたから。彼はものすごくクリエイティヴだよ。
――ジャズもあなた達の音楽に影響を与えている?
ジャック:そうだよ。俺たちみんな、ジャズが好きなんだ。
ジェイミー:スレンがジャズ・ドラマーだっていうのは、間違いなく俺らの音楽に別の要素を持ち込んでいる。ほかのメンバーが持ってないものを、俺らの音楽に加えてくれている。
――デビュー・アルバムのレコーディングはどこで?
ジャック:クラウチ・エンド(ロンドン北部)のスタジオだよ。家から近すぎるのが、ちょっと厄介だった。どこか遠くでやったほうが、集中できるだろ?
――レコーディング中、何か面白いエピソードはあった?
エド:スタジオはキンクスのレイ・デイヴィスのものだったんだ。だから年中、彼がいて、よくおしゃべりしたよ。
――曲作りの過程を教えてください。
ジャック:家に小さなレコーディング・スタジオがあるんだ。そこで曲の一部やアイディアを録音して、みんなに送る。で、集まったときにそれに手を加えたり磨きをかけながら完成していく。だから、始まりは俺1人で、最後はみんなで完成させるんだ。
――歌詞は?
ジャック:コンサートがスタートする寸前に書いたりしてた(笑)。自分の経験を元にしたものばかりだよ。
――なんだか、間際でというのが多いような…。
ジェイミー:それが俺たち(笑)。
――ニュー・シングル「Magnet」はどんなことを歌っている?
ジャック:好きになっちゃいけない相手に惹かれるって話。すでに彼女がいるのに、ほかの人に惹かれちゃうんだ。
――そういうことがあった?
ジャック:うーん…、それは言えない(笑)。
――もしミュージシャンになっていなければ、何になりたかった?
ジャック:フランスに農場を持ちたい。フランス人農夫だ(笑)。
ジェイミー:わかんないな。まだ若いから…。
ジャック:教師だろ?
ジェイミー:絶対、違う。
ジャック:じゃあ、フィットネス・インストラクター? ジェイミーはフィットネス・インストラクターだよ。
エド:俺はエキセントリックな画家。
スレン:俺は配管工だな。いつも需要があるから(笑)。
――ボンベイ・バイシクル・クラブの最大の野望、目標は?
ジェイミー:ほかのバンドに影響を与えたい。それで彼らがいいアルバムを作ってくれたら…、それは素晴らしいことだな。
――12月には日本での初ライヴが控えています。どんなライヴが見られますか?
ジェイミー:すごくエネルギッシュなもの。
ジャック:みんなをステージに上げて、ダンスしたい。
ジェイミー:日本のオーディエンスは曲の合間に静かになっちゃうって聞いたけど、俺らは静かにさせない(笑)。みんな、ロックする準備しといて!
――日本でやりたいことは?
ジャック:食えるだけ日本食を食う。寿司だよ!それに原宿ガールを見たい!
エド:俺も食いまくる!
スレン:ポケモン・カード買いたい(笑)。
ロンドンの名門校出身だけあり、バックステージで会う彼らは礼儀正しい少年たちだが、ステージでは豹変。眩いライティングのもとクレイジーなほど揺れまくり、激しく疾走感あふれるロックンロールを聴かせてくれる。そこにあるのは、若いエネルギーだけではない。ロックンロール・スピリットを体現したサウンド、そしてジャックの低く厚みのあるヴォーカルは、同世代だけでなく40代や50代のオーディエンスまでも魅了した。
ボンベイ・バイシクル・クラブのデビュー・アルバム『I Had The Blues But I Shook Them Loose』の日本盤は12月2日リリース予定。彼らが出演する<BRITISH ANTHEMS vol.8>は、12月6日にSHINKIBA STUDIO COASTにて開催される。
◆ボンベイ・バイシクル・クラブ・オフィシャルサイト
◆<BRITISH ANTHEMS vol.8>オフィシャルサイト
Ako Suzuki, London
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