アレックス・ジェームス、ブラー結成時の食生活を語る
アレックスはこう話している。「ゴールドスミス(アート・カレッジ)に入って1年後、スクアット(空き家に勝手に住み着くこと)で生活してたんだ。いまでも両親が初めてそこを訪れたときの顔を覚えている。デーモンとグレアムと俺はパスタ・サンドばっか食ってたんだ。必要なのはトマト・ピューレとパスタとパンだけだよ。それからガーリックを加えるようになった。それに、大量のキャベツだ」
そのとき、アレックスの母親は食生活だけでなく息子の行く末も心配し始めたそうだ。「母は全てのことを心配してたと思うよ。とくに“バンドやるからカレッジ止める。でも、俺らすごくいいんだよ!これがグレアムだ…”なんて言ったときはね。その途端、グレアムは後ろに倒れちゃったんだ」
そのときのショックがあまりにも強かったためか、アレックスの母親はいまでも息子が遊びに来ると食べきれないほどの食事を用意するという。「絶えず、食べ物が出続けるんだ。作るの止めてくれって頼まなきゃならない。母親は、俺がちゃんと食べてるかずっと心配し続けるんじゃないかな」
いまはチーズ職人としても知られるようになったアレックスだが、幼少のときからチーズが好きだったそうだ。「21のとき、母親から俺が小さいときに作ったテープをもらったんだ。1歳半の俺がチーズ・サンドイッチをねだる声が入ってたよ」
アレックスの作るチーズは2008年、<チーズ・オブ・ザ・イヤー>の銀賞を受賞。最近は、チャールズ皇太子の所有する農場で販売するチーズも製造しており、その腕前は確かなもの。
Ako Suzuki, London