リユニオン・ツアーを終わらせたブラー4人の心境は?

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イギリスで行なわれたブラーのリユニオン・ツアーは7月12日の<T IN THE PARKフェスティヴァル>のヘッドライナーで無事終了となった。今回12回行なわれた各ショウの評判は素晴らしく、こと6月末の<グラストンベリー・フェスティヴァル>のヘッドライナー、7月頭のロンドン<ハイド・パーク>公演は、既に2009年1番のライヴ現地各メディアに絶賛されている状況だ。

一方、最終公演を終えたデーモンは「これが最後のライヴ」とコメントしたことは先日お伝えしたとおりだが、これはイギリスだけのことなのか何を意味するのか…。世界中の音楽ファンとしてはメンバーの今の心境が気になるところだが、実はハイドパーク公演の際、会場で販売されていたオフィシャル・パンフレット(HYDE PARK LONDON OFFICIAL PROGRAMME 2009)には4人のメンバーそれぞれからの次のようなコメントが掲載されていた。

Blur never ended. It's not a reunion. It's just the next part of whatever it is or whatever it was. We feel happy to play these songs together and that's exciting. It feels like a positive thing to do.
ブラーが終わったことなんて一度もない。だからこれは再結成じゃないんだ。これからに向けて、これはブラーにとってのネクストとなるパートなんだ。僕らは一緒に演奏できて幸せだし、わくわくしている。これはすごくポジティヴなことだって感じてるんだ。デーモン・アルバーン

It's been strong medicine, the last few weeks. That overwhelming thing of volume, melody, memory, friendship. It's been… strong wine.The most beautiful thing, in so many years.
この2~3週間というものは、僕にとって強い薬のようなものだった。圧倒的な物事の量、メロディ、記憶、友情。それはまるで強いワインのようだった。ここ何年もの間で最も美しい出来事だったんだ。アレックス・ジェイムス

It's feels like it does when you come off tour, and you have a couple of months' break, and then you go back and rehearse for the nextone.
ツアーを終わって、何ヶ月か休んで、また次のツアーのためのリハーサルに戻ってきたような気分だよ、本当。デイヴ・ラウントゥリー

I thought we deserved, as friends, to have a positive chapter in the Blur history – so even if it was the last one, to make it a nice one for the fans, for us, for whoever.
友達同士として報われたような気持ちだよ。ブラーという物語の中でこんなポジティヴな章を描くのは。だからもし仮にこれが最後の章だったとしてもファン、僕らそしてみんなのためにこの章を素敵なものにしたい。グレアム・コクソン

いかがだろうか。少なくとも4人がブラーでいること、そしてブラーの楽曲を心から楽しんでいる様子が手にとるように分かる。日本でのパフォーマンスが実現するのか否か、現時点では全くの白紙だが、デーモンの言う、そもそも終わってなんかいないんだという言葉を信じて、ひたすら待とうじゃないか。

その間に手元においておきたいのが7月15日にリリースとなったベスト盤『ミッドライフ[ビギナーズ・ガイド・トゥ・ブラー]』だ。わざわざメンバーが細やかに選曲したこのベスト盤は、自分たちが感じている“ブラーの音楽”との再会の楽しさを、このべスト盤を通して世界中のファンに贈りたかったということなのだろう。ブラー特設サイトに公開されている特典や映像と合わせ、存分にお楽しみいただきたい。

◆ブラー・オフィシャルサイト
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