LM.C、ワンマン初の野音はアミューズメント・パーク
「ここは、LM.Cの始動を3年1ヵ月前に発表した思い出深い場所で…こんなにたくさんの人がいて凄いね」
ライヴのメニューも残りあとわずかとなった終盤、mayaはこんな風にステージから語りかけた。ゴールデンウィークの真っ只中である5月2日。LM.Cにとって初の日比谷野外大音楽堂でのライヴは、彼らが持つポジティヴなパワーに呼応するかのように、実に見事な晴天に恵まれた。「(会場を見つめて)仲間がどんどん増えていくから、ホントにありがたいと思います」。続けてAijiが言ったこの言葉も、素直な想いだっただろう。ゼロからLM.Cをスタートさせた彼にとって、ここ野音のステージから観た景色は、きっとまぶしく映ったに違いない。
おなじみのSE「NO.9」を導入にしてメンバーがステージに登場、<LM.C LIVE 2009 YAON de FEVER.>と題したこの日のライヴは、のっけからまだ発売前のニュー・シングル「PUNKY ♥ HEART」でスタートした。楽曲が持つ生々しいロックバンド然とした一体感と前のめりな勢いが、オーディエンスをLM.Cの世界に一気に引き寄せる。“Jump!"と叫ぶmayaに合わせて飛び跳ねる観客、図太いディストーション・サウンドでギター・リフを刻むAijiもその光景を隅々まで見つめている。
「やっと会えたね。みんなフィーバーする準備はできてる? 誰一人置いていかないんでヨロシク。その代わり、乗り遅れるなよ。天井知らずの絶叫ライヴが始まるぜ!」
序盤のハイ・エナジー・ナンバーの連打を終えてのmayaの短いMCを挟んでなお、「Galileo」や「@FUNNY PHANTOM@」など新旧織り交ぜたへヴィかつキャッチーというアゲアゲなナンバーの応酬に、テンションはまったく途切れることがない。屋外ならではの時折吹きつける初夏の風も気持ちいい。そして辺りが薄暗くなると、それを察知したかのようなベスト・タイミングでステージに下げられた何十本もの電飾が光り、「cosmology」がスタート。LM.Cの味のひとつであるこのセツなポップな世界は、続く「marble-s」にも引き継がれ、一気に会場を幻想的なムードに包み込んだ。
「みなさん、フィバってますか? 7時前なのに、もう暗いッスね」mayaが話し始めて、ライヴのもうひとつのお楽しみである、肩の力を抜いた自然体極まりないMCタイムへ突入。「みんなフィバリ・パーセント上げてきたの? 朝から超天気がよくて、その時点で“勝ったな”と」とAiji。この“勝ったな”というフレーズがツボに入ったのか、mayaはサポート・メンバーを紹介する際に見事なフリを入れて、その後このフレーズを各メンバーがマネすることに。トークはいつもに比べれば若干短めだったが(…ま、それでもたっぷり?)、これから彼らのライヴを体感する人はそこも含めて楽しみにして欲しいポイントだったりする。
“みんな、頭振れる?”の言葉と共に、CO2が勢いよく噴出するなか始まった「CRAZY A GO GO」では、メンバーは最前に出てオーディエンスと共に激しいヘドバンの嵐。そしてここからは怒濤の攻めとばかりに、「CHEMICAL KING-TWOON」や、目がくらむほどのライトと軽快なツービートが観る者を昂揚させる「Z-MAN」などハード・チューンを固めてプレイ。そして「METALLY」が始まると、mayaとDENKI-MANが会場下手に置かれたLM.Cの文字を型どった巨大なライトの前に走って移動するや、何と二人を乗せたトロッコが客席中央の通路を横断。これまでも彼らのライヴがアミューズメント・パークに喩えられることがあったが、それを地でいくような驚きの演出に場内は大興奮だ。噴き上げるスモークを操るmaya自身も、みんなの反応に一層テンションを高めていく。その後は「OH MY JULIET.」、歌詞にあるような星は見えなくとも夜空にオーディエンスの大合唱が響き渡った「88」、客席に大小のエアボールが乱舞する「little Fat Man boy」等々、まさに天井知らずの熱く楽しすぎるライヴが展開されていった。
「Boon!」を終えて、ここで冒頭に書いたMCにつながるわけだが、その後5・20リリースのニュー・シングル「PUNKY ♥ HEART」の話題へと移る。ファンに勇気を与えてくれる前向きなメッセージが光る歌詞の内容に言及すると、その流れに身をまかせて“もう一回やっちゃう?”とmaya。なかば強引にメンバーやスタッフに確認をとった上で、急遽「PUNKY ♥ HEART」再演を決行。十分に温まった場内は、1曲目にプレイしたときとは見違えるほどの一体化したノリを見せつけて、メンバーがインタヴューなどでも予言していた通りに、まさしく“ファンと共にライヴで成長していく大切な曲”であることを見せつけてくれた。そしてライヴのとどめは、もちろん「☆Rock the LM.C☆」。全開のライティングや、ロゴを模したおなじみの巨大バルーンの登場など、華やかなLM.Cのライヴにふさわしいド派手なラストでショウを締め括った。
「みんな、またこうやって遊ぼうね。最高でした、どうもありがとう」(maya)
「8月、また会いましょう!」(Aiji)
次なるライヴは8月に行われる東名阪ツアー。百聞は一見に如かず。LM.Cの魅力は、ライヴを体感することでそれが確実に伝わることを約束しよう。
ライヴのメニューも残りあとわずかとなった終盤、mayaはこんな風にステージから語りかけた。ゴールデンウィークの真っ只中である5月2日。LM.Cにとって初の日比谷野外大音楽堂でのライヴは、彼らが持つポジティヴなパワーに呼応するかのように、実に見事な晴天に恵まれた。「(会場を見つめて)仲間がどんどん増えていくから、ホントにありがたいと思います」。続けてAijiが言ったこの言葉も、素直な想いだっただろう。ゼロからLM.Cをスタートさせた彼にとって、ここ野音のステージから観た景色は、きっとまぶしく映ったに違いない。
おなじみのSE「NO.9」を導入にしてメンバーがステージに登場、<LM.C LIVE 2009 YAON de FEVER.>と題したこの日のライヴは、のっけからまだ発売前のニュー・シングル「PUNKY ♥ HEART」でスタートした。楽曲が持つ生々しいロックバンド然とした一体感と前のめりな勢いが、オーディエンスをLM.Cの世界に一気に引き寄せる。“Jump!"と叫ぶmayaに合わせて飛び跳ねる観客、図太いディストーション・サウンドでギター・リフを刻むAijiもその光景を隅々まで見つめている。
「やっと会えたね。みんなフィーバーする準備はできてる? 誰一人置いていかないんでヨロシク。その代わり、乗り遅れるなよ。天井知らずの絶叫ライヴが始まるぜ!」
序盤のハイ・エナジー・ナンバーの連打を終えてのmayaの短いMCを挟んでなお、「Galileo」や「@FUNNY PHANTOM@」など新旧織り交ぜたへヴィかつキャッチーというアゲアゲなナンバーの応酬に、テンションはまったく途切れることがない。屋外ならではの時折吹きつける初夏の風も気持ちいい。そして辺りが薄暗くなると、それを察知したかのようなベスト・タイミングでステージに下げられた何十本もの電飾が光り、「cosmology」がスタート。LM.Cの味のひとつであるこのセツなポップな世界は、続く「marble-s」にも引き継がれ、一気に会場を幻想的なムードに包み込んだ。
「みなさん、フィバってますか? 7時前なのに、もう暗いッスね」mayaが話し始めて、ライヴのもうひとつのお楽しみである、肩の力を抜いた自然体極まりないMCタイムへ突入。「みんなフィバリ・パーセント上げてきたの? 朝から超天気がよくて、その時点で“勝ったな”と」とAiji。この“勝ったな”というフレーズがツボに入ったのか、mayaはサポート・メンバーを紹介する際に見事なフリを入れて、その後このフレーズを各メンバーがマネすることに。トークはいつもに比べれば若干短めだったが(…ま、それでもたっぷり?)、これから彼らのライヴを体感する人はそこも含めて楽しみにして欲しいポイントだったりする。
“みんな、頭振れる?”の言葉と共に、CO2が勢いよく噴出するなか始まった「CRAZY A GO GO」では、メンバーは最前に出てオーディエンスと共に激しいヘドバンの嵐。そしてここからは怒濤の攻めとばかりに、「CHEMICAL KING-TWOON」や、目がくらむほどのライトと軽快なツービートが観る者を昂揚させる「Z-MAN」などハード・チューンを固めてプレイ。そして「METALLY」が始まると、mayaとDENKI-MANが会場下手に置かれたLM.Cの文字を型どった巨大なライトの前に走って移動するや、何と二人を乗せたトロッコが客席中央の通路を横断。これまでも彼らのライヴがアミューズメント・パークに喩えられることがあったが、それを地でいくような驚きの演出に場内は大興奮だ。噴き上げるスモークを操るmaya自身も、みんなの反応に一層テンションを高めていく。その後は「OH MY JULIET.」、歌詞にあるような星は見えなくとも夜空にオーディエンスの大合唱が響き渡った「88」、客席に大小のエアボールが乱舞する「little Fat Man boy」等々、まさに天井知らずの熱く楽しすぎるライヴが展開されていった。
「Boon!」を終えて、ここで冒頭に書いたMCにつながるわけだが、その後5・20リリースのニュー・シングル「PUNKY ♥ HEART」の話題へと移る。ファンに勇気を与えてくれる前向きなメッセージが光る歌詞の内容に言及すると、その流れに身をまかせて“もう一回やっちゃう?”とmaya。なかば強引にメンバーやスタッフに確認をとった上で、急遽「PUNKY ♥ HEART」再演を決行。十分に温まった場内は、1曲目にプレイしたときとは見違えるほどの一体化したノリを見せつけて、メンバーがインタヴューなどでも予言していた通りに、まさしく“ファンと共にライヴで成長していく大切な曲”であることを見せつけてくれた。そしてライヴのとどめは、もちろん「☆Rock the LM.C☆」。全開のライティングや、ロゴを模したおなじみの巨大バルーンの登場など、華やかなLM.Cのライヴにふさわしいド派手なラストでショウを締め括った。
「みんな、またこうやって遊ぼうね。最高でした、どうもありがとう」(maya)
「8月、また会いましょう!」(Aiji)
次なるライヴは8月に行われる東名阪ツアー。百聞は一見に如かず。LM.Cの魅力は、ライヴを体感することでそれが確実に伝わることを約束しよう。
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