UNISON SQUARE GARDEN、ストイックなまでに自分たちの音を追及して出来た1stフル・アルバム『UNISON SQUARE GARDEN』リリース大特集

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[BARKS FEATURE] UNISON SQUARE GARDEN 1stフル・アルバム『UNISON SQUARE GARDEN』リリース大特集

ストイックなまでに自分たちの音を追及して出来た革新的なポップ・ロック・サウンドがここにあった

INTERVIEW01

――メジャーデビュー以降シングルを着々とリリースして、1年でフルアルバム。今まさにノリにノってるところだと思うけど、そんな実感はありますか?

斎藤宏介(以下斎藤):いやまったくないですね(笑)。ライヴのお客さんが増えてるっていうのはあるけど、やってることは変わらない。音楽に対して自分たちなりに向き合って曲を作る、というのをホントに必死にやってるだけで、余裕もないというのが正直なところです。

――最初のフルアルバムが完成した今の感想を聞かせてください。

斎藤:とにかくこのアルバムにかける気持ちは強かったです。一枚でUNISON SQUARE GARDENというバンドを表せるものを今作らなきゃいけないという使命感があって、音楽に対して誠実に、自分たちにしかできないことをやろうと。その結果、すごく満足のいくものができました。ようやく第一歩が踏み出せたという実感があって、今は満足もしてるし、ホッとしてます。

田淵智也(以下田淵):ミニアルバムやシングルをないがしろにするつもりはないけど、アルバムにつなげるため、という意味で出してきたわけで、やはりフルアルバムを出さないと始まらないと。幻想かもしれないけど、フルアルバムって、次に何をするかを考えるきっかけを与えてくれるものだと思ってた。今はそういうところにようやく来れたという感じですね。

鈴木貴雄(以下鈴木):僕も同じ。前向きに取り組んで、とにかくいいものができたんで、これからのライヴも1本1本大事に届けたい。そういう根本的な気持ちを大事に着実にやっていきたいと思ってます。

――なんかみんなすごいマジメですねぇ。

全員:(笑)

田淵:マジメにバカをやってるという感じかな。楽しむということにすごくストイックだっていうのもこのバンドのよさだと思います。お客さんの反応とかも大事ですけど、そっちに寄りすぎると自分たちに何ができるかというところが薄れちゃう。自分ができること、自分が楽しめること、この3人だからこそできることにちゃんと向き合って音楽を作ろうと思ってるんです。だからそんな曲ができたときはすごく楽しいし、僕らなりに誠実に音楽と向き合った結果、濁りのないものができると思ってます。

――初のフルアルバムということで、これまでのシングルやミニアルバムと、違ったアプローチをしてみようとは思ったところは?

斎藤:基本的にはあまり変わらなかったですね。1曲ずつ自分なりに向き合って、その曲に対して一番いい形でアプローチをしていく、その積み重ねというのが根本で、それはあまり変わらないです。

田淵:今まで、いい曲が6曲あるからミニアルバムを出そうぜっていうことだったのと同じで、今回はいいのが11曲あるからアルバム、っていうだけの話なんで。アルバムだからっていう明確なテーマはないですね。

――まだ収録していない、未発表の曲もたくさんあるそうですね?

斎藤:いっぱいありますね。たぶんあとアルバム2枚分作れるくらいはある。

田淵:出てきたアイデアを形にして、バンドに持っていくっていうのは継続的にやってるんで。今後も何曲かたまってきたら、じゃあアルバム作ろうか、ということになるんだろうと。だからといって、作品観を考えてないとかじゃなくて。今回も入れたいけど入れられない曲とかもたくさんあった。

――では収録されている11曲はどうやって選ばれたもの?

田淵:それは音楽ファンとしてアルバムに求めるものとか、いいアルバムの定義とかを考えて、1枚目としてふさわしい曲を選んだんです。この2年くらいでできていた曲の中から一番最初にふさわしい曲、それを最新の状態にしてレコーディングするという。

――それでも全体に統一感があるように聴こえます。UNISON SQUARE GARDENらしいスタイルというのはもうしっかり確立したという意識があるのでは?

斎藤:いつも田淵が曲を持ってきてバンドで曲を合わせると、3人のやりたいことがあふれてしまうんです。そこから削っていくのは簡単なんですけど、あえて詰めすぎな面白さを残す、それ面白いからOK、ってやっちゃうのが僕らのバンドの魅力なのかな。自分たちなりの誠実さなんですねそういうのが。それがスタイルとして確立されてきたと言えるかもしれないですね。

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