MissMonday×Kj(Dragon Ash)、閃きと情熱と信頼でつながった二人のスペシャル・トーク

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[BARKS FEATURE] Miss Monday × Kj from Dragon Ash SPECIAL TALK

この作品の成功は、闇にいても光を求めてきた、その姿勢を貫いたマンデーへのご褒美

Miss Monday New Album

Miss MondayとKj(Dragon Ash)。今となっては言わずと知れたミュージックシーンの強力タッグだ。Kjプロデュースのもとに制作されたMiss Monday名義のシングル「The Light」が、森山直太朗、PES(RIP SLYME)という意外な顔ぶれが参加し、大きな話題になったことは記憶に新しい。すべては、マンデーが4月8日リリースのニューアルバム『Love and The Light (w/a white lie)』の制作にあたり、Kjにトラックメイクを依頼したことに端を発する。
今回は2人での初のインタビューだ。制作の経緯から現在の心境まで、たっぷりと話を聞いた。取材・文●斉藤ユカ
写真●植田信(Miss Monday+Kj)

「とりあえずダメもとでお願いしたら、二つ返事でオッケーをいただき(笑)」(Miss Monday)

──そもそも、マンデーがKjにトラックを依頼した経緯というのは?

Miss Monday(以下、MM):まず、アルバムを作るにあたって、自分の殻を破りたいというのがあったんですね。それで、音楽的な方向性とかをいろいろ考えていく中で、Kjのアコースティックな雰囲気とか、クールなのにメロディアスな感じとかがあったらいいなと思って。ま、ほんと顔見知り程度だったし、Kjも忙しいだろうなと思ってはいたから、とりあえずダメもとでお願いしてみよう、と。

──ところが。

MM:二つ返事でオッケーをいただき(笑)。

──その二つ返事の最大の理由って?

Kj:まぁ、俺にもできることがあるんであれば、やりましょう、と。ただ、その時点でビジョンはあったんだよね。マンデーの明るさとか、前向いてる感覚とかは十二分に伝わってくるんだけど、影の部分とか、彼女自身が持ってる憂いとかは今まであんまりフォーカスされてないなと思ってて。俺はそういうところを見ちゃうほうだしね、俺のトラックによってマンデーのそこらへんが引き出せたらお互いやる意味があるし、楽しいんじゃないかな、と。

──それは、彼女の憂いを見抜いていたということ?

Kj:いやいや、あるかないかはわかんないよ。それまで付き合いがなかったわけだしね。でも、意味のあることをしたいから、もしマンデーがそういう部分を持っているなら、俺は引き出せるだろうなと。で、食い気味で返事しました(笑)。

MM:あははは(笑)。ありがとうございますっ!

──いちばん最初に手がけたのは、アルバム収録曲の「DEPARTURE」なんですよね。

MM:そうですね。私からお願いしたのは、アコースティックなものを作ってもらいたい、と。あとは、Miss Mondayの代表曲になるものをこのタイミングで是非作りたいんだという話しもしました。

Kj:俺はただそのリクエストを聞いて、じゃあその方向で作ってみよう、と。

──憂いを引き出すうんぬんという話は?

Kj:それもしなかった、というかする必要がなかった。コード感とかは俺が作り出すものだからね。

──じゃあ、マンデーはこっそり引き出し空けられちゃったんだ(笑)。

MM:そうかも(笑)。Kjが投げてくる球が、思った以上の変化球だったんですね。ビートレスなトラックで歌うのは初挑戦だったし、そのトラックの上でベストな形で表現するにはどうしたらいいんだろうって、かなり試行錯誤もしたんだけど、今までになかった歌唱法をその中で見つけていったりとか、おのずと引き出しを開けてもらったというのがありましたね。で、その憂いを引き出すっていう話は、あとから聞いてほんとビックリしちゃったんだけど、実際、憂いとか弱さとかを意識しながら「DEPARTURE」を制作してたんですよね。

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